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仕事のお土産は女性社員への賄賂である


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:さとう(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「このお菓子は間違いないね〜」
 
「これはちょっと好き嫌いが分かれる味だよね〜」
 
お昼休み、とある職場の一室。
 
そこでは女性たちが、仕事以上に真剣な表情で
お土産のお菓子について語り合っていた……。
 
私が初めて配属された職場では、おなじみのこの光景。
女性社員は昼休みになると、空き部屋(和室)で円形に座り、
お昼ご飯をみんな一緒に食べる。
 
テレビでワイドショーを見ながら、仕事の話、芸能人の不倫の話、
プライベートでお姑さんが押しかけてきたときの話など、
雑多な話題で盛り上がる。
なんだか昭和感溢れる、和気藹々とした職場だ。
 
たまたまだが、男性社員に出張が多く、
全国各地の支社・支店などを訪問しては、
お土産を買ってきてくれていた。
 
そして冒頭のやり取りに戻る。
そう、みんなでありがたく、時に辛辣な批評を交えながら、
いただいたお土産を食すのだ。
(私はこっそり品評会と呼んでいる。)
 
この職場で長年働く諸先輩方は、
お土産を通して全国津々浦々の銘菓を食べ尽くしている。
食に関する意欲も知識も並ではない。
 
お土産をないがしろにすることは決してないし、
送り手に対する感謝の気持ちを忘れない。
だが舌が肥えた女性たちを満足させるお土産が
そう多くないことも、事実なのである。
 
だからこそ、お土産への評価は、送り主の評価に直結する。
例えば、いつも美味しいお土産を買ってきてくれる同僚に対しては、
「●●さんのチョイスは間違いない」
「この地域なら銘菓の●●は外せないから、流石だよね」
などと、惜しみない称賛の声があがるのだ。
 
お土産とは本来、送り手の真心が込められたものであり、
その良し悪しを語ることは、許されない悪行とも言える。
だが、人間、どうしても食べ物に対しては、美味しい・美味しくないを
語りたくなってしまう生き物なのである。
 
私は入社早々、女性社員の裏のやり取りを垣間見ることで
お土産の良し悪しが、人事評価に直結していることを学習した。
 
そして前向きに考えた。
悪代官様に賄賂で取り入ろうとする商人のごとく。
「お土産だけで評価が上がるなら安いもんだ! その分気合いを入れて選ぼう」と。
 
さて、私は考えた。
どうしたら満足されるお土産を選ぶことができるか。
 
誰もが喜ぶお土産とは、やはり美味しいものであることに違いない。
だが、食べる前にその商品の味を判別するのは難しい。
「人気商品」と書かれたシールやパッケージデザインに騙されて、
ハズレの商品を買ってしまったことも少なくないのだ。
 
しかし、誰でも味を判別する方法があった。
 
「原材料」だ。
 
今までは価格と量(つまりコスパ)に目を取られていたが、
大抵のお菓子であれば、
原材料を見ればその商品の味を想像することができる。
 
お菓子の場合、簡単な指標となるのが
「バター」「マーガリン」のどちらを使っているかだ。
一般的にバターを使っている方が、風味とコクがあると言われているから
バターを選ぶ方がベターである(ちょっと韻を踏んでみた)。
 
原材料で判断することが難しい場合、
外部の評価機関に頼ることをお勧めしたい。
有名なものだと「モンドセレクション」「ITQI」などがあげられる。
 
例えばモンドセレクション。
選ばれている商品はなんとなく良さそう、と思われるかもしれない。
その評価項目には「味覚」とあるが、それ以外には
「原材料」「衛生」「パッケージに記載されている成分が正しいか」などとある。
実は評価の割合としては、味というより、
品質の確かさや安全性に関する項目が多いのだ。
 
「モンドセレクション金賞」と書かれていたら、本当に美味しいかはさておき、
「確かな原材料を使って作られた安全な商品」であることは保証されている。
一つの参考にして間違いないだろう。
 
もう少し「味覚」面の評価が気になる人は「ITQI(優秀味覚賞)」
とパッケージに書かれた商品がいいだろう。
こちらは審査員が商品の「美味しさ」を評価するものなので、
参考にしていただきたい。
 
ここまで学んだあなたは、今度お土産コーナーに立ち寄った時に、
次の行動をするようになる。
 
まず店内をぐるっと一周して、各商品への外部機関からの評価を確認した後、
気になった品を手に取り、裏面のラベルを凝視し、原材料を確認する。
 
このように書くと、選ぶのに時間がかかるように思われるかもしれないが、
候補は自ずと絞られるので、悩む時間はぐっと減らすことができるはずだ。
 
そしてお土産を購入する場所も大切だ。
駅ナカの売店にあるのは、安価なお菓子が中心。
原材料にこだわるとどうしても商品の価格が上がってしまうため
そうした品は駅ナカに並びづらい。
 
もし駅近に百貨店があるのなら、改札に直行せず、
少し遠回りしてでも「デパ地下」に足を運ぶことをお勧めしたい。
 
そこにはバイヤーが厳選した商品が揃っているため、
地方の銘菓を安心して選ぶことができる。
 
ただでさえ忙しい出張時。仕事終わりで疲れているなか、
お土産にそこまで手間をかけたくないと考える人が多いかもしれない。
だが、このひと手間をかけられるかが重要なのだ。
 
そして忘れてはいけないのが「包装」だ。
お土産は、仕事の合間につまみ食いされることが多い。
小包装であることは、ほぼ絶対条件だと言っていい。
 
(私は一度気合いを入れすぎてロールケーキを買ってしまったことがある。
味は美味しかったものの、切り分ける手間や食べづらさなどの問題があり、
2度と買うまいと決意したものだった……。)
 
ちなみにお土産を買う時間がなく、本当に困ったら、
安価なお菓子でも構わない。
その際は、有名お菓子の地域限定品を買うといい。
 
名古屋なら味噌カツ味。信州ならリンゴ味と言ったように、
その地域ならではの味やパッケージを楽しめる。
そこでしか買えないという「珍しさ」で勝負すれば、
話題にもなるし一石二鳥だ。
(その際、味は二の次。)
 
さて無事出張から戻ってきた私。
まだ、やり残した仕事がある。
自分の買ったお土産を昼休みの品評会に出品し、評価結果を待つ。
 
「さとうさんお土産ありがとうねー!美味しかったよ」
「もし余ってたらもう一つ食べたいなー!」
などと回答が得られればしめたもの。
 
「山吹色の菓子にございます。」「お主も悪よのう」と言うやり取りが
聞こえるような気もする。
 
こうして今日も全力で
職場内での評価をあげられるよう画策するのだった。
 
 
 
 
***
 
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2020-04-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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