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明日、休業要請されても儲かるビジネスとは

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:酒井英之(ライティング・ゼミGW集中コース)
 
 
「明日、休業要請があるかも知れないという
恐れを持って事業を続けています。
すると、不思議といろんな知恵が湧いてきます。
先生、『ピンチはチャンス』と言いますが、本当ですね」
 
これは私のクライアントの洋菓子メーカーの社長の言葉です。
私はこのコロナ災禍の中、
クライアントの社長たちが今、
何を考えて日々過ごしているのか知りたくて
電話インタビューをしました。
 
経営コンサルタントになって30年。
私は、数多くの危機突破を指導してきました。
何か困っていることがあれば、
次の一手を探すお手伝いができると思ったからです。
 
その中、こんな頼もしい答えが帰ってきて正直言ってとても驚きました。
同社は主にコンビニ向けスイーツを生産するOEMメーカーです。
幸い同社の業績は堅調なコンビニ需要に支えられ、
コロナショックの影響は軽微なものに止まっていました。
 
が、そんな中でも「明日、休業要請があるかもしれない」という前提で
自社のビジネスを見直すことは、
「ピンチをチャンスに変える」思考訓練として
とても有効だと感じました。
 
そこで今回は、休業要請時でも堅調なビジネスは何か?
皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
 
まず、ヒントを探します。
ヒントは「お金がない」と言っている会社にあります。
この会社は、お金がなくても何かを支払わねばならないから苦しいです。
 
逆に言えば、この会社の業績に関係なく、
確実に徴収できる何か。
それを自社のビジネスにすれば、どんな不況時でも
収入を得ることができます。
 
その代表は、「家賃」です。
家賃は毎月定額を請求することができます。
支払う人の業績は関係ありません。
契約に基づいて、安定した収入を得ることができます。
 
毎月定額に料金を徴収できるビジネスを
サブスクリプションモデルと言います。
その対象は、家賃ばかりではありません。
コロナショックで店を閉めたところで、
電話や電気、ガス、水道代を支払わない人はいません。
サブスクリプションモデルは、実に不況に強いモデルなのです。
 
このサブスクリションモデルは、
当初は上記のようなインフラ利用に用いられていました。
そのほとんどが定額の基本料+従量制のモデルでした。
 
ところが近年は、従量制ではなく、
定額化したモデルが登場するようになりました。
定額化されたサービスは、利用すればするほど
単位当たりの単価を下がるため、利用者のお得感が増すからです。
 
それゆえに、近年ではサブスクリプションモデルは
嗜好品に多く利用されるようになりました。
 
その一つはブランドバッグです。
ブランドバッグは1点買うと何十万もします。
ですから、「一生使うもの」として保有するのが常でした。
しかしながら、バックは TPO に合わせて使い分けたいものです。
また、その日着る服に合わせてコーディネートしたいものです。
 
そんな利用者の求めに応じ、
月々定額を支払えば好きなバッグを選び放題で利用できる
サービスが生まれました。
 
このサービスは女性客に大変人気で
2015年の創業で利用会員数32万人。
売上げ400億円超のビジネスに成長しています。
 
これだけ急成長した要因はいくらもありますが、
ここでは、ポイントをひとつだけ申し上げます。
一つは月々の金額です。
 
月々の支払いは6,800円です。
これ以上、一切かかりません。
物流費は込みです。仮に汚したとしても修理代もかかりません。
 
ではなぜ、6,800円なのでしょうか?
ラクサス創業者の児玉社長は、
この金額はメイン利用者である女性が、毎月支払える金額を
ほんの少しだけ下回る金額に設定したと言います。
 
女性が毎月支払っている携帯電話代がおよそ7,000円です。
それより少し安ければ、「私でも払える」と安心できる。
だから6,800円なのです。
 
「サービスの対象が男性なら、自動車ローンを組んでいる方も多い。
だから1万円以上の設定でも可能だった」と児玉社長は言います。
しかし、自動車ローンを組んでいる女性は少数派です。
そこで月々の携帯電話代に目をつけたわけです。
 
「自分がいくら儲けたいからこの値段!」ではなく、
利用者の心理的負担を軽くするという意味で
大変良いところに目を付けたと思います。
 
外出の自粛要請で、おしゃれする機会は減っているかもしれません。
しかしアフターコロナには、必ずブランドバッグを
持って出かけたい利用者は増えるでしょう。
アフターコロナに成長を目指すのなら、
今のビジネスをサブスクリプションモデル化できないか
考えてみると良いでしょう
 
こんな事例をお話しすると、
私に相談した洋菓子メーカーの社長は、
早速サブスクリプションモデルについて研究を始めました。
 
コンビニと共に歩む経営で、長年安定成長してきましたが、
一つの事業に頼る一本足打法にずっと不安を感じていました。
しかし忙しさのあまり、
本業以外の可能性を追求する余裕はありませんでした。
 
スイーツも高級であれば、嗜好品です。
この業界でのサブスクリプションモデルといえば、
毎月違ったスイーツが自宅に届くという頒布会が有名です。
創作性に富み季節性が感じられるスイーツが
定期的に自宅に届くのであれば、
それを喜ぶお客様は大勢いるでしょう。
 
あなたの会社の事業でも不況に強い
サブスクリプションモデルは考えられないでしょうか?
是非、検討してみてください。
 
 
 
 
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2020-05-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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