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U―Turn就職は新たなアドベンチャー


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:峰 亮輔(ライティング・ゼミGWコース)
 
 
東京に住んで、7年。私の人生を大きく動かしたのは、母からの電話だった。
 
「あんた、お父さん癌でもうあんまり長くないんだって……、しかも脳腫瘍だから、もうみんなのこともわからなくなるかもしれない……」
 
その急な電話に私は言葉を失った。当時、10年以上務めた会社を辞め、やりたい仕事についていた私は、また、人生の選択の機会がやってきたのだ。
 
「やりたい仕事もやってるしなぁ、どうしよう……」
 
家族、周囲に相談した結果、仕事を手放し、1ヶ月程度で諸々を片付け、地元九州に帰ることを選択したのだ。
 
そこからU―Turn就職の現実と向きあうことになった。
今は、働き方も変わり地元で仕事をしたいという人も増えている。そんなことを考えている人に参考になれば幸いだ。
 
私は、製薬会社で6年営業、7年人事をしていた。
全国に支店があるような会社だったので、正直にいうとそこそこの給与をもらっていた。
それ自体も就職のネックになったのだ。
 
伝えたい事は数えたらきりがないが、今日は特に注意すべき以下の3点について書きたいと思う。
1. 地方と大都市圏では、生活水準と賃金が違う
2. 資格は活きる
3. 自分の人生で本当に大切なものは何か
 
まず、生活水準と賃金についてだ。イメージはつくと思うが、大きく違う。
東京の23区市町村を合わせると62あるが、九州で最も栄えている福岡市は東京のランキング入ると40位となる。東京の村よりも平均が低いのだ。
半分以下で東京の村よりも平均が低いのだ。。それぐらい水準が違うのだ。その分物価も安い、もちろん得られる賃金も高くはないことが容易に想像できるだろう。
そして、都会ほど仕事は多くないのだ。
U―Turnを考えている人が最も悩まされる壁の一つだろう。
WEB上で見てなんとなくイメージがつく人もいるだろう。
「それぐらい、わかってるよ」と今思った人もいるかもしれない。
 
これが現実に、最初の書類選考の結果に関わってくるのだ。
とにかく書類選考で落ちるのだ。
書類選考なので理由はわからないが一つは給与の折り合いと経歴で落とされることが多い。知らないうちに応募していた、弟が務めている会社も落ちていた。
しかし、社内ではとにかく人員が足りておらず本当に誰でもいいと言われていた状態にも関わらずだ……。
結局100社程度履歴書を出して、面接まで進めたのは5社程度だった。
 
やっとの想いで面接に進んだ企業も最初に必ずこの言葉を言われていた。
「この金額は、出せませんよ。いくらぐらいならいいですか?」
 
パーソナルな面を聞かれるよりも、こういったことを聞かれるケースがほとんどだった。
ここではいい回答が見つからず
 
「父の事情があり九州で仕事探すことに決めたんです。」
といつも答えていたが、
 
「まぁ、それなら仕方ないですよね。」
と微妙な反応の会話からスタートすることがほとんどだった。
 
色々な仕事経験してきて、それなりの経歴もあったが、全く歯が立たなかった。
自分の甘さが露呈した瞬間だった。
 
そのころ、一時期オファーがほとんどなかった製薬会社やCSO(製薬会社に営業を派遣する人材派遣会社)から動きがあったのだ。
 
2つ目の資格は活きるについてだが、面接の際に
「何か資格は持っていますか?」という問いをよくされた。
人事にいた際は採用をやっていたので、その実務はできた。ただ、それを示す秤になるものは実務の年月しかなかったのだ。
 
「キャリアコンサルタント」とか「社会保険労務士」などはU―Turn就職の武器になるかもしれない。
 
ただ、私は製薬会社の営業のMRという民間の資格を持っていた。それが非常に功をそうした。急に需要が増えたからだ。最後はCSOの会社2社からオファーを頂き、外資系CSOに所属し、製薬会社の営業として働いている。
 
外回りで運転をしながら、高速から見える山々に触れ、おおらかな気持ちで仕事ができている。都会にいた時には味わえなかった気分だ。
 
3つ目の自分が大切にしていることは何かだが、私は父が病気になるまで本当に自分が大切にしているものは何かというところには気がついていなかったのだ。
 
「本当には九州に貢献したい」
「いつかは九州に帰りたい」
 
という思いをどこかに持っていたが、日々のスピードの早い暮らしの中でそのことをどこか忘れてしまっていた。そして、当たり前かもしれないが私にとって家族が大切だったのだ。
 
みなさんの大切なものはなんだろうか。U―Turnを考えている人は、ぜひ今一度そこに触れて欲しいのだ。前述でもあった通り、思っている条件に巡りあう可能性は高くない。そのリスクを超えてでも、地元で暮らしたい。地方で暮らしたいと思わせてくれる何かが重要なのだ。
 
私は都会がいいとか田舎がいいとかそういう良し悪しを言いたいのではない。
人生で折りに触れて
「どんなことを大切にしているのか?」
「どんな人生を描いていきたいか?」
ということを考えることが重要であると思う。
 
それは私のようにライフイベントで気づかされることもある。
 
人生は一度しかない、自分の人生に大切なものを確認する。そのことで目の前にあることが幸せに思えたり、新たな選択肢を選んで進むことできる。
 
U―Turn就職はいろんなリスクや思いを超え、欲しい自分や環境を手に入れる新たなアドベンチャーなのだ。
 
 
 
 
***
 
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2020-05-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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