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Mind the Gap


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:宮前純子(ライティング・ゼミGW集中コース)
 
 
私の友人が、ある日突然ツイッターで円周率をつぶやき始めた。
これから毎日1桁ずつ増やしていって、円周率を暗記すると宣言した。
書店員の友人にどこから円周率が降って湧いてきたのだろうか。
一体何を目指しているのだろうか。
 
私は、件の「円周率暗記宣言」 にあっという間に触発されてしまった。そして、ツイッターで毎日1つ「ハリポッターの呪文」 をつぶやくことにした。なぜハリポッターの呪文かと聞かれると、特に理由はない。強いて理由をつけるならば、なるべく、自分の実生活から遠い所にあることをつぶやきたかったというくらいだろうか。
 
私がツイッターのアカウントを取得したのはかれこれ1年以上も前。
情報収集用目的に作ったアカウントだったので、一度もつぶやいたことはなかった。
 
思い返せば、今までの人生でSNSを使って外に向かって発信したことなど一度もない。大学生の頃に、ブログをやっていたことがあるが、誰かに見せる目的ではなかったので、完全に非公開の文章だ。その後も、「mixi」、「Facebook」 と、それなりに時代に合わせたSNSを使っては来たが、自分から何かを発信することはなかった。
ツイッターを使い始めたときも、私がここでつぶやくことはないだろう。
そんな風に思っていた。
 
ところが、友人がツイッターで円周率をつぶやくという「たったそれだけ」 に突き動かされ、ただの一度も、飛ぼうとすら思ってなかったハードルを、助走もつけずに飛び越えてしまった。
 
友人がツイッターで円周率をつぶやくことと、私がツイッターでつぶやくことには何の因果関係もない。
いやいや、友達が円周率をつぶやいたことに感化されただけでしょ?
と思ったあなた、それがそんなに単純な話じゃない。
友人は、これまでもずっとつぶやいていたのだ。
書店員らしく、本の紹介やそれに絡めた趣味の話が主なトピックだった。それは、私がツイッターでつぶやく動機にはなり得なかった。
ところが、円周率についてつぶやいたとたんに、いとも簡単に封印が解かれてしまったのだ。
 
その理由を探るべく、友人のツイッターを因数分解してみた。すると、不思議なことが見えてきた。もし、友人が無意識にこういう技を駆使しているのだとすると、結構な悪女だ。
その技というのは「ギャップ」だ。
 
皆さんの中にも、同じような経験をお持ちの方がいるかもしれない。
会社ではおとなしい同僚が、実はパンクバンドを組んでいた、とか。
ほっそりした友人が、スーツの下はムキムキの6パックだった、とか。
おっとりとした奥様が、実はものすごいドライブテクニックを持っている、とか。
私たちは無意識に「あの人はこういう人」 だと、見えている側面だけで相手のことを決めつけてしまう。しかし、こういう以外な一面は、良くも悪くも周りに影響を与える。
 
書店員が円周率をつぶやいて、暗記する。
これはギャップがある。それも、けっこう大き目なギャップだ。
私は、不意を突かれて、小さな一歩を踏み出し、そのまま高い高いハードルを飛び越えた。
 
私がツイッターでつぶやきはじめて、1か月半が経つ。
フォロワーがそろそろ1万人を超えそうな勢いで……とは残念ながらなっていない。
しかし、大きなハードルを1つ越えたおかげで、少しずつではあるが変化が起こった。まずは、同じような業種の大先輩のつぶやきにコメントを書いてみたことだ。これも、今までの自分には到底できることではなかったが、自分がつぶやきはじめたおかげで、ぐっとハードルが下がった。そして、コメントを書いたことがきっかけで、その大先輩が所属するSNSのコミュニティに招待されたのだ。そのコミュニティでは、組織の垣根を越えて、活発な意見交換が行われていた。私には、雲の上の存在が集まるような世界だが、その世界との距離が縮まり、今後の活動に対するモチベーションも上がった。
 
私の友人は、恐らく、自分のつぶやいた「円周率」 が私の行動を変えるきっかけになったなんて、想像だにしていないだろう。
私も、友人がそれまで通り、本の紹介をするだけのツイッターだったとしたら、こんな行動を起こすことはなかっただろう。そして、新しい世界のドアを開け、今まで出会うことがなかった人たちに出会うことはなかっただろう。
 
しかし、実際には、彼女の何気ないつぶやきに心を揺さぶられ、動き出したのだ。
今でも、あの時の衝撃を受けて、動き出した自分が不思議でしょうがない。もしも、また誰かのギャップを見聞きする機会があったら、迷わず私も自分を変える何かにチャレンジするに違いない。
もしかしたら、私が生み出すギャップが誰かを動かすきっかけになるかもしれない。意図して狙うのはカッコ悪いが、本音ではそうなってくれれば嬉しいと思っている。
 
もし、あなたの周りで、何かしらのギャップに出会ったら、それは何かを飛び越えるチャンスになるかもしれない。
さぁ、次はあなたの番。
足元に気を付けて、3、2、1、Go!
 
 
 
 
***
 
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2020-05-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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