メディアグランプリ

甘い蜜には毒がある。


さとうさん 甘い蜜

 

記事:サトウエリ(ライティング・ゼミ)

 

できることなら楽をしたい。
もっとキラキラ輝きたい。
もっと誰かの、いや、唯一無二のトクベツになりたい。
町中どこを見ても、テレビを付けても雑誌を見ても永遠に尽きることのない、欲望。
それは甘い甘い蜜のよう。

今より何か変わるかもしれない、
そう思わせるような誘惑が数多く転がっていることに気が付いたのはいつだろう。
憧れる未来の自分の姿を売り込む刺激たちはいつの間にか私の生活に染み込んできた。

だいぶミーハーな私なんかは、
次々と流れ込んでくる情報に対して簡単に心が揺らいだ。
だから自分が本当に必要としているものがさっぱり分からなかった。
なんとなく欲しいかもしれない。そう思ったが最後、頭が働くことはない。
思ったままにものを買ってしまい、気づいたところで繰り返した後悔は数知れず。
「この仕事を続けると、お金稼げるようになるからさ」
そう言ってプライベートを割いてまで必死に動いていた友達は
完全に思考が停止しているように見えた。いつしか連絡も取れなくなっていた。
そんなこともあった。
自分だけじゃない。
みんな、甘い蜜を吸おうとしているということにどこか安心感すら覚えていた。
実際にそれを味わえた人も、そうじゃない人もいたけれど。

私自身の反省と、夢に破れた周りの人を見てますます思いが強くなる。
自分の欲は満たしたい、けれど、誰かの欲望に乗せられて自分を削りたくない。
手に入れた瞬間に満足するだけじゃなくて、ずっと残るものが欲しい。
気持ちだけはあるけれど、一体どうすればいいんだろう。

数年前に流行していた本がある。
お金の使い方は「消費」「浪費」「投資」を意識するということ。
「消費」は日常生活に生きていくための資金、でも、支払額と同じくらいの価値はある。
「投資」は支払った以上に価値があること、自分のスキルアップができること。
そして「浪費」。そう、衝動買いや無駄遣い。
私も、私が見てきた人たちも「投資」の顔をした「浪費」に嵌っていた。

何をどうすればいいか頭を抱えた私が思い出したのは、以前読んだ本だった。
子どものころに体が弱かったから、布団の中で過ごすことが多かったので、
1人で天井を眺めているのは辛くて、小さいころからたくさん本を読んでいた。
その時の習慣はいまだに抜けなくて、「文字を追う」ことに抵抗はない。
夢中になると考えることすら忘れてしまうかもしれないけれど、
ずっと残って読まれている本には、「ずっと残っている」意味があるはずだ。

本、というキーワードをいつも頭の片隅に置きながら、日常生活を送る中で
「天狼院」という言葉にたどり着くというのは、そんなに難しいことではなかった。
出版不況と言われている中で、書店自体をコミュニティの場としているのか……。
直感がここだ、と言っている。
けれども、当時地方に住んでいた私はその場所にいくには距離が遠すぎた。
その場を訪れるのにはずいぶんと時間がかかってしまうのだけれども、
ずっとずっと何か縁があるような気がしていた。

そして、今。

だいぶミーハー度は下がったけれど
おそらく以前よりは少しだけモノを見る目を磨いたつもりだ。
進む方向を間違えずうまく軌道修正をすれば、
物事の多くはうまくいくと思えるようになってきたけれど
相変わらずの「甘い蜜」を吸いたがりである私は
また「自分を変えてくれるかもしれない」なんて淡い期待を描いている。

けれど、それは決して「甘いだけの蜜」ではない。
本当に実力をつけるためにはその知識を持つ人の型を手に入れなければならない。
思考停止していた頃とは確実に違っている。
そう、「天狼院書店」のライティング・ラボを受講し始めたのだ。

もしかしたらこの話も、今までのような「甘い蜜」かもしれない。
独自のライティングメソッドを学んでいるという優越感。
「メディアグランプリ」への投稿権という響きは、
ご多忙な店主の目に留まるというだけでなく、
多くの人に自己を認識してもらえるかもしれないという快感だ。(少なくとも私は)
それは、一時の感情だけで満足してしまうという危険性も孕んでいる。
けれどもその裏で、私が使ったこの時間は一つの「コンテンツ」となって
「天狼院」のブランディングを完成させていくかもしれない。
そう、ちっぽけな私の感情はきっと壮大なプロジェクトの
一つの駒にすぎないかもしれないのだ。
しかし、これがたとえ「蜜」だとしても構わない。
淡い期待を、「甘い蜜」で終わらないようにするのは自分の心がけ次第だからだ。

そういえば、この話を書くにあたって
「甘い蜜には毒がある」ってことわざがあるような気がしていたけれど、
改めて調べてみたところ、それは気のせいだったらしい。
「今を変える」「技術をモノにする」なんて語り、感情に振り回される前に
黙って修行しろということのようだ。
今後とも、謙虚にライティングの技術を身に染み込ませるとともに
もう一度国語の勉強からやり直すことにします。何事も心がけから、ということで。

※参考図書「年収200万円からの貯金生活宣言」横山光昭
ディスカヴァー・トゥエンティワン

 

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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2016-01-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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