メディアグランプリ

作家の気持ちが少しわかった?


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記事:徳田 潤(ライティング・ゼミ)

 

「懐かしい思い出です。素敵な記事の紹介をありがとうございました」

 

天狼院メディアグランプリに掲載された記事を読んだ知人からFacebookでコメントをもらった。大阪駅前ビル群の地下に拡がるディープ新橋な空間について書いた記事に対して、「とても分かります。私も根っからの関西人のせいか、圧倒的におしゃれなお店より、ディープな雰囲気が好きです」と、記事を書いた者としては嬉しい限りである。

 

 

先々週の日曜日、友人に連れられ、もうひとりの友人と3人で、作家の森下典子さんのお宅を訪問した。森下さんはお母様と横浜でふたり暮らし。ミミちゃんと太郎君というネコ2匹も立派な家族なので、ふたりと2匹暮らし、と言うべきか?

 

森下さんのお宅を訪問するのは2年前に同じメンバーでお邪魔させて以来、2回目。今回は友人の発案で、東京駅で全国の駅弁が買える「祭」で、森下さん、お母様のリクエストにお応えした駅弁をお土産とさせていただいた。ちなみにこのアイデアは、森下さんがウェッブに掲載しているエッセイ「おいしささ・え・ら」にちなんでいる。

 

前回、初めての訪問時は、かなり予習をしていった。

まず、ご著書を3冊、「いとしいたべもの」「日日是好日『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」「前世への冒険 ルネッサンスの天才彫刻家を追って」を読んだ。

 

「いとしいたべもの」は「おいしささ・え・ら」から本になった食べ物に関するエッセイ集。「日日是好日」は、森下さんがずっと習っておられるお茶を題材にした本であるが、私には哲学書にも感じられた。今更ではあるが、真剣にお茶を習って日本文化に触れてみたいと思った。金閣寺にあるお茶室を外国人に説明するたび、その思いを再認識する。

 

「前世への冒険」は、森下さんの実体験をもとにつづられたノンフィクション小説で、いとうせいこうさんの書かれた解説には「前世が見えるという女性に取材で出会ったことがきっかけで、イタリアに旅立つことを決意した。相次ぐ偶然の発見に驚きと懐疑心を抱きながらも、時空を超えて前世の『自分』を検証する、スリリングで不思議な旅のルポルタージュ」と書かれているが、この「前世が見えるという女性」が友人のお母様であった。友人のお母様は3年前に亡くなられたのであるが、私も一緒に宝塚歌劇を観劇させていただいたことがある。遡れば、私が4年だけ関東に住んでいたとき、ベートーベンの第九を歌うべく川崎市宮前区で活動していた合唱団の指揮者の先生が、この「前世が見える」お母様の弟(友人から見ると叔父様)だったというところからご縁が繋がっている。

 

「前世への冒険」では、より前世が良く見えるよう、友人のお母様と森下さんが滋賀県大津市のお寺に向かい、護摩行の最中に前世を見るシーンがある。そのお寺が律院である。前回の森下さん宅訪問の前には、律院に出向いて護摩行にも参加した。護摩行が終わると、お庭の見える広い座敷で昼食をいただいた後、阿闍梨様ともお話しをして、お数珠をいただいた。

 

著者の方とご自身の著作について話ができるのは、本当に貴重な機会であった。文字として書かれていない想いや背景が、その本の内容も何倍もある。そのためには、話を聞く側も、それなりの事前知識がないと深いお話を引き出せない、と予習をしていても感じた。

 

今回、森下さんと色々お話をしている中で、宝塚歌劇団が浅田次郎さんの「王妃の館」を舞台化する、という話題になった。私は未だ読んだことがなかったが、旅先を舞台にドタバタ劇が繰り広げられる楽しい作品らしい。

 

これまで浅田次郎さんの小説を読んだことがなかったが、JALの機内誌AGOLAに掲載されている「つばさよつばさ」という浅田さんのエッセイは、毎月欠かさず読んでいる。そのエッセイの中でも浅田さんが読者と一緒に旅行をするシーンが描かれていたが、著者が著作の舞台を案内するツアーは、きっと奥深く面白いに違いない……

 

 

浅田次郎さんと比べると、天と地ほどの差はあるが、私の記事を読んで共感してくれた知人とともに、「ディープ大阪駅前ビルツアー」を企画することになった。

 

14時15分に集合し、インド料理店「ミラ」で遅い昼食を食べる。今回も、14時30分のラストオーダーが終わると、近くの客席でまかない(インド)料理をインド人シェフ達が食べ始めるのだろうか?夕食は、陽気なイスラエル人の店に行き、店主になんと声をかけられるか確かめる。その間は、「大阪駅前第1ビル」「大阪駅前第2ビル」「大阪駅前第3ビル」「大阪駅前第4ビル」の4つのビルを巡り、チケット屋がいったい何軒あるか数える。第2ビルにはWikipediaに書かれているとおり駅名が書かれていない「JR東西線 駅」という看板があるか探してみる。私の記事を参加者みんなで検証してもらう。我ながら、なかなか良い企画である。

 

知人のリクエストにひとつ難題があった……

「あと、徳田さんは文章がとてもお上手なので、ツアーの中に文章の書き方とか読書会的な徳田さんのお話を聞かせていただけたら嬉しいです(^^)」

 

これは勘弁してください。

 

もう少ししたら京都に天狼院書店ができるので、文章の書き方も読書会もお任せしたいと思う。

 

 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、店主三浦のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

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2016-09-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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