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胸の奥がキュンと、なる


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記事:果椰kaya (ライティング・ゼミ)

 

 

一方的に知っている。

一方的に知っているだけなので「知り合い」とは言えないんだが、顔も声も、やっている仕事も想いも、なんなら家族構成までなにかといろいろ「知っている」ので、勝手に近しい人になっている人たち。
私はあんまり友達もいないし、知り合いも少ないし、増やしたいとも思っていない。ひとりの行動が多いけれどそれをつまらないとも感じない。

こちらから話しかけたとしても名前すら覚えてもらえずに後日再会してもよそよそしいとか、作り笑いのあいさつを交わすだけのつながりなら必要ないや、って思ってからは、知り合いを作る・増やすという積極性は失われ、偶然に生まれた必然という「縁」だけを受けとり、無理をしないことに決めたのだ。

 

そんな私に、

「果椰(かや)さん、やっと逢えましたね」

なんて言ってくださるものだから、ますます心の距離が勝手に近づいてしまうのは当然のような気がする。
その人はTVにもラジオにも出ているし、本も出版している。映画にも出ている。メインの仕事はいったいなんなのだろう。株式会社を経営し、自社の建物もあり、賃貸業務もやり、町づくりのための地域振興活動にも精力的で講演活動に飛び回ってもいる。

 

なかなか逢える人じゃない。ましてや名前を覚えてもらえるなんて。

 

 

福岡県に住んでいる私。

生まれたのも育ったのも同じ土地。長いこと住みついているのに、地元に行きつけの店すらない。都合よく放っておいてくれる大手チェーン店ばかりに足を運ぶクセをそろそろやめたいと思うのだが、先日、珈琲1杯無料券をもらったのでまた行ってしまうんだろうな。

 

そんな私が東京に行くたびに必ず立ち寄る、チェーン店ではないカフェがある。

 

存在を知ったのは、8年くらい前。

SNSというのは遠くにいる人や場所とをつなげてくれる。お店を紹介してあるブログには、若者御用達の街の中に大人が落ち着けるカフェがある、と書いてあった。しかも「コンビニの中にある階段を降り」たら、あるらしい。

 

……え? それってどういうこと?

その正体を知りたくなり、謎ときの旅にでかけてから、私には「一方的な知人」が増え始めた。

 

コンビニの地下にあるカフェの、カフェだけにとどまらない在り方に、いきなり胸の奥をわしづかみされた。音でいうならキュン、だ。
店内のしつらえも、BGMも。オペレーションも支払いのシステムも。

カフェが発信するラジオ。映像。時にはお芝居をやり、映画を作り、ライブもトークショーもやり、さまざまな会を開催する。すべてに手をかけヒマをかけるカフェメニューは常に変化し、ハタケで豆や野菜を作り、店の冊子を制作する。

 

こんなの、福岡にない。

福岡にもあればいいのに。

 

いや、福岡じゃ受け入れられないよ。

東京だから成り立つスタイルなんじゃないの? 福岡は、あの劇団四季が根づかなかった土地柄だよ? 商人の町で、気さくで、お祭り好きで、熱苦しくて、せっかちな県民性。東京の下町と似ているとはいえ、中央と地方とでは、なにかが少し、違うのだ。

 
このカフェの「弟分」のようなカフェが都心から少し離れた駅のすぐそばにある。

 

『わたしの街にも、こんなカフェがあればいいと思えるものにしたい』とホームページに書かれてあるとおりのことを、一言一句違わず思う空間がそこにあった。

「果椰さん」と言ってくれた人は、その弟分のようなカフェを経営しているのだ、どこまですごいんだ、この人は。
コンビニの地下からつながった細い「一方的な」縁は、SNSを通して少しだけ太くなった。身近な友達と近況報告しあうためじゃなく、遠くの「一方的な知人」と言葉を交わすために使うことを覚えたからだ。

 

何度かコメントを残し、返信をもらい、「カフェに立ち寄ります」だの「ラジオ聞いてます」だの、ちょこちょこ書き込んだ。

トークショーで福岡に来ることを知ったとき、もちろん「行きます」と告げた。

 

だから、

「果椰さん、やっと逢えましたね」

なんていうセリフをもらえたのだ。

「福岡にもあればいいのに」

「果椰さんがやればいいじゃないですか」

「そう、できたらいいですけど、いや、ムリです、できませんよ」

「果椰さんにしかやれないものをやればいいんじゃないですか」

 

確か、そういった会話をしたことをぼんやり覚えている。

 

 

「私にしかやれないもの」なんてあるわけない、と消極的な私は思う。誰でもやれることを誰でもがやれるようにやることができているだけ、だもの。

「一方的な知人」たちは、そんな私を置き去りにして自己実現を遂げていく。次から次にアイディアを出し、発信して賛同者を集め、やりたいことを形にして、大きく膨らんでいく。

 

 

あ、もしかして。

そういうことなのか。

 

 

中央と地方とで「なにかが違う」と思ったのは、つまらない言い訳。

心の中にある表と裏の2極を比喩した「逃げ」なんじゃないのかな?

まわりが華やかに見えるのは、私がいつまでも「一方的な」場所に隠れているせいだ。

偶然に生まれた「縁」だけを拾い、消極的に生きているつもりなんだろうけど、最初の「縁」にひっかかりを作ったのは自分の行動だったことを忘れたわけじゃないでしょう?

名前を呼んでもらえたのは、私が働きかけたから。向こうが勝手に私とつながったわけじゃない。私がなにも動かなかったらなら、ほんとうにただ「一方的」に眺めているだけだったとしたら、オーディエンスのひとりでしかなかったはずだ。居るか居ないかもわからない、「お客さん」とか「みんな」とかでくくられるだけの、ひとり。

 

積極性を失ったわけじゃないよ。

名前、もっと呼んでもらえるようになれるかもよ。

 

 

こうして文章を書いているのも「縁」だ。

これだって、私からつないだものだ。向こうから「どうですか?」なんてノックされるわけはないんだから。待っていても降ってこない、「縁」。

 

 

私は文章を書いてみたかった。
アイディアを形にして、やりたいことをどんどん実現させていく人たちともっと身近で接したかった。輝きがまぶしくて目を細めながら、彼らと私はなにがどう違うんだろう? と思っていた。

彼らのまぶしさで逆光になり、誰からも認識されない私。何もできないんだもの、仕方ないじゃん、って冷めていた。なんのつながりも、技術も方法も知らないことを言い訳にして。

 

私は文章で誰かの応援をしたかった。

昔、インディーズの音楽シーンでライブレポートを書かせてもらっていたことをふと、思い返す。仕事じゃないのに勝手な使命感をもって、いきいきと書いた。幼稚な文章ばかりだっただろう、が、アーティストたちの「想い」を私の言葉で表現できることが楽しかった。

 

 

私にしか書けない文章を書けばいいじゃない?

 

 

想いを伝えられる文章を。

誰かにちゃんと届くものを。
 

私から「縁」をつないだ奇妙な本屋は、カフェのようでもあり、いろいろな部活を持ち、演劇もやり、ゼミやラボを開催する。ライブだってやってる。次から次の新しい発信がワクワク感を途切れさせない。福岡にもあったらいいのに、が、身近にあった。あのコンビニの地下にあるカフェに行ったときに聞こえた胸の奥の音と同じ音がする。キュン。

 

 

「一方的に知人」になった店主は、とても忙しく、とてもパワフル。

私を覚えてくれるだろうか? 名前を呼んでくれるだろうか?

 

東京のカフェと違うのは、「文章を書く」というハードルがあるということ。

店主の目に留まる文章を書けるようになればたぶん、気にも留めてくれるだろう。

 

いや、待てよ。

目に余る文章しか書けなかったら……?

 

違う意味でのキュンという音が胸の奥で、鳴る。

 

***
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2016-10-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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