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コスプレがクレーム対応に役立った話


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:まつみん(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
『クレーム対応』
 
おそらく多くの人にとって、できることならば避けて通りたい仕事の一つだと思う。
 
なぜそう思うのかというと
私にとっても、嫌な仕事の一つだったからだ。
 
わたしは大学卒業後、新卒でドラッグストアに就職した。
ドラッグストアと言えば小売業。
小売業と言えば接客が仕事の柱となる。
 
毎日たくさんのお客さま、患者さまと接する仕事をしている。
 
お客様にはいろんな人がいる。
中には、いわゆる「対応が難しい」お客さまも。
 
もともと会話することに対して苦手意識があった私にとって、
「対応が難しい」お客さまとの会話は悩みの原因となっていた。
 
うまく対応ができないとクレームに発展し
自分では対処しきれずに上司にフォローをしてもらうことも多々あった。
 
上司に迷惑をかけた後には
「私は何をやっているのだろうか・・・・・・」
と自己嫌悪に陥り、しまいには
「わたしはこのまま働いていていいのだろうか」
なんて深く落ち込んだもの。
 
 
なんとか仕事をやめず続けることができていたのは
休日に楽しめる娯楽でストレス発散できたからだと思う。
 
 
当時熱中していた趣味の一つが
『コスプレ』
だった。
 
 
ゲームや漫画の登場人物の衣装を身にまとって、その人物になりきって遊ぶアレ。
 
最近では夏のイベントの模様をテレビで特集を組んで放映していたり、
インスタやTwitterで写真が流れてきたりで、目にしたことがある人もいるかもしれない。
 
さて、コスプレをしたことがない人の中には
「コスプレって、自分の好きな登場人物に扮して遊んでいるんでしょ」
なんて思う人がいるかもしれない。
 
いやいや、
みんながみんなそうとは限らんです。
 
自分の「推しキャラ」ばかりできるとは限らないのです。
少なくても私は滅多に「推しキャラ」の衣装を着ることはなかったです。
 
なぜかというと「似合う」衣装というのは、自分の生まれ持った個性で決まってしまう部分が多いから。
 
肌の色が違えば、「合う髪の色」が変わってくる。
ゲームのキャラクターの髪の色ってカラフルでしょう。
肌の色で「似合う」キャラクターが変わるんですよ。
 
顔の骨格で似合う髪型も変わる。
美容院で似合わない髪型にカットしてもらったときの、精神的苦痛を思い出していただいたら、想像に難くないと思う。
 
身長も、体型も、その人の持つ雰囲気も「合うキャラクター」を決める要素になってくる。
 
映画やドラマの俳優・女優もそうですよね。
その人物像に合うから、その人がキャスティングされるわけで。
 
さて、私は女性ですが、身長170cm越です。
 
この条件だと、どんな人物の衣装が似合うでしょうか。
かわいらしい女性よりも、
男装をやるほうが正直似合う。そしてそのほうが周りも喜ぶ(苦笑)
 
「推しキャラ」と「似合うキャラ」が一致している人はうらやましいと思ったこともある。
 
でも、いくら好きな人物だとしても、
似合ってない服を着るとテンションが下がるのです。
 
テンションが下がるくらいなら、似合ってる登場人物になりきって楽しむほうがいいのです。
 
そんなわけで、私は、コスプレ友達が「似合うに違いない」とジャッジした人物ばかりやっていました。
 
「自分以外」の人たちが、「私に求める役柄」を演じるのを楽しむ。
 
これって、コスプレとは「自分の好き」を表現して遊ぶものと思って始めた私にとって、少し意外な楽しみ方でした。
 
正直コスプレって、衣装を着て楽しむ時間よりも、準備のほうが大変で時間のかかる遊びです。
生地を買って、服の型紙を用意し、ミシンで縫って、ウィッグもカットやセットをして。
写真撮影をするためのカメラも用意し、撮影する場所もセッティングし、メイクもカラーコンタクトも用意して・・・・・・。
その時間を、私に求められる役柄を演じるために費やしました。
 
当時たのしく遊んでいました。
 
でも今現在、わたしはコスプレをして遊ぶことはありません。
なぜなら、私がコスプレを通して楽しいと思ったのは
「求められる役柄」を演じて、相手に喜んでもらうことだと気がついてしまったから。
 
その楽しみを最大限に遊ぶには、休日にコスプレをするよりも、いっそ毎日の仕事に取り入れた方が、楽しめる機会がずっと多いのです。
 
 
 
 
今日の仕事中「対応が難しい」お客さまということで、わたしが対応を代わったお客さまがいました。
なんでも「神経質」で、話す言葉に気をつけないと、クレームに発展するんだとか。
 
そのお客さまとお話ししていて、コスプレをして遊んでいた時のことを思い出しました。
 
 
社会人として働き始めて何年もたった今、
あんなに嫌だった、一歩対応を間違えればクレームになりかねない「対応が難しい」お客さまとの会話を代わってでもするようになりました。
 
理由は簡単。
楽しいからです。
 
「対応が難しい」お客さまの中には、ひとくくりに「神経質」とくくられてしまう方がいます。
 
「神経質」ということは、細かいところまで気がつくということ。
 
ならば、わたしも「細かいところが気がつく」人になってしまえばいいのです。
 
クレームにならずに会話が成立させられたなら、
わたしはその役柄をうまく演じられたということ。
 
コスプレで楽しんでいたことと同じです。
今日も、その「神経質」だと言われるお客さまと、楽しく会話ができました。
細かいところに気が付く人へ、私が演じきれたからだと思っています。
お客さまも最後には笑顔でお店を後にされました。
 
またお会いできる日が楽しみです。

 
 
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2018-04-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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