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鏡よ鏡、健康長寿の薬はどこ?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:珈琲一杯!(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
今年もまた、年に一度の健康診断の時期がきた。
健康診断というと、どうしても憂うつな気分になってしまう。
ただ検査を受けに行くのだといっても、お医者にかかる、医療機関に行くというのは気が重いものだ。
その上で、しばらく前から健康診断のことを気にして健康的な(?)生活をしなくてはいけないし、前日の夜何時以降から当日にかけて飲み食いしてはいけないといった制限がかかる。
問診票や検便などの準備もいるし、バリウムを飲む胃のレントゲン検査、採血などのちょっと嫌な検査を受けなくてはいけない。
さらに、30代、40代ともなってくると、健康診断の結果にも恐れが出てくる。
だんだんと体力が衰えていく年代に差しかかり、意外なところで病気が見つかる可能性もあるのだ。
日頃の不規則な生活、多少の無理のつけを払わされるのではないかと内心びくついてしまう。
実際、健康診断をきっかけにかなり進行した癌が見つかったという人もいて、そんなことがいつか我が身に起こらないかと心配である。
 
できるだけ健康に気を使いながら健康診断の日を迎えた。
受付を済ませると、問診からはじまった。
今年の先生はてきぱきとこなす感じの先生で、診察を受けていて気分がよい。
聴診器を胸に当てると、「大丈夫ですね。いい音です」とおっしゃった。
とその瞬間、学生時代のころに健康診断を受けた時の記憶が呼び起こされた。
まだ病気なんてまったく縁がない元気な体で、健康診断を何かのボディチェックであるかのような感覚で受けていたあの頃、診察してくださった初老の先生も、「いい音をしていますよ」とおっしゃっていた。
心臓のことなんて、まるで別世界のようだけれど、元気で滞りのない、自分らしいリズムが刻まれているんだなあと感じて、何だかうれしかった。自分の知らないところで元気に働いている心臓に、尊敬の念を覚えた。
そんなことを思い出していると、なぜだか、今日の先生が聴いた音も、あの頃と同じリズムで動いている音なんだということが分かった。
学生時代から10年以上時間が経ったしその間に色々なことがあったけれど、ずっと元気で動いていた心臓。
最近疲れが取れにくかったり、体力が落ちてきているように感じていたけれど、体の中でまだまだ若々しく動いている心臓。
自分を支えてくれている心臓、ひいては自分の体の内なる部分への、驚きと感動を覚えた。
 
先生から「あなたの体の中は元気ですよ」と太鼓判を押してもらえたからだろうか、続く検査は気分よくてきぱきと受けられた。
もちろん何か異常が見つかるかもしれないものではあるけれど、自分のいのちそのものは元気であることが分かっているので、おそれはない。
検査を受けていると、ある意味自分から積極的な気持ちで受けていると、てきぱき進んで気持ちよく受けられることが分かった。
お医者さんや看護師さん主導で言われるままに受ける姿勢だと、何が見つかるかという不安が増し、ストレスを感じてしまう。毎年毎年そのような気持ちで受けるのは、体にとってもあまりよくないのではないだろうか。
それよりは、元気よく、前向きな気持ちで受けた方が、健康診断自体もスムーズに進むし、よいコンディションを保てるのではないかと思う。
 
今回の健康診断を受けて感じたのは、健康診断は自分の体の内面の世界を映す鏡なのではないだろうかということだ。
自分の心臓の音は、自分の中でどんないのちが動いているのかという世界を教えてくれるのだろう。
おそらく、みんな規則正しく元気に動いていて、そこにはその人らしさがあるのかもしれない。
検査結果として送られてくる紙には、血液検査や心電図検査、レントゲン検査などの結果が書かれている。
専門家でないと詳しいことは分からないけれど、自分の体がどのような状態で生きているのかを教えてくれるものだ。正常な数字の範囲に対してどのような値をとっているかを見れば、自分でもおおよその傾向が分かる。
 
実は、最も身近な存在である自分の体は、たとえ鏡に映したとしてもどうなっているか分からないものなのだ。
体の奥の方に何か悪いところがあるかもしれないし、血液中にその病気と関係する物質があるかどうか調べないと気づかないような病気があるかもしれない。
自分では元気なつもりでいても、意識と離れた体の内面の世界では大事件が発生していて、気がついた時には手遅れということだってありえるのだ。
そこで、自分の体の中で何が起きているかを映して教えてくれるのが健康診断なのではないだろうか。
 
年に1度、自分の体の中に健康診断という鏡で光を当ててのぞいてみることは、
自分がどれだけ元気なのか分かり、どのようなケアが必要かといったことも教えてくれる。
鏡でのぞいた自分の体に、感謝の気持ちを伝えてみるのもよい。
体を酷使して走り続けるのではなく、立ち止まって自分を振り返り、
無理のない歩き方をするきっかけになるかもしれない。
鏡に向かって話しかける魔女ではないが、
自分の体の中と向き合って生活習慣を改善していくことが、
健康長寿の何よりの秘訣なのではないかと思う。

 
 
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2018-05-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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