プロフェッショナル・ゼミ

天狼院中毒になりました《プロフェッショナル・ゼミ》


*この記事は、「ライティング・ゼミ プロフェッショナル」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【6月開講/東京・福岡・京都・通信/入試受付ページ】本気でプロを目指す「ライティング・ゼミ プロフェッショナルコース」入試要項発表!大人気「ライティング・ゼミ」の上級コース、第8期メンバー募集受付開始!

記事:ほしの(プロフェッショナル・ゼミ)

「実はライターになりたいなんて、思ったりしてるんです」
軽い気持ちで口にしてしまったのがまずかった。
「うーん。ほしのさんの文章ってさ、何言ってるかよくわかんないことあるんだよね。メールとかさ。ねぇ、本、読んでる?」
尊敬する先輩に言われてしまった。彼女は仕事ができて、頭も良くて、それでいて優しいけれど、それだけに時として厳しくもある。
この指摘は「ライターという職業を安直に考えているのなら、そんな甘いもんじゃないのだから気をつけなさい」と伝えたかったのだと思う。
ありがたいことだ。けれど、それだけに胸に突き刺さった。
「本は、まぁ学生の時はたくさん読んでました。最近は少なくなってるけど」
「ほんとに? どんな本?」
「まぁ……。小説とか……」
先輩は納得していない様子だった。
「本を読んでいて、こんなに文章が下手なんてことがあるのか」という顔をしているように見えた。

わたしは自分の文章を特別上手いとは思っていない。てにをはの使い方が「あれれ?」となって、メールをあたまから書き直すこともある。子どもの頃に読書感想文で表彰されたとか、そういう華やかな思い出もない。
けれど、ライターになりたいなんて思うくらいだから、ぶっちゃけると、特別ヘタだとも思ってはいなかった。メールなどくだけたやり取りでは、時々気の利いたことも書いているつもりだったので、先輩を楽しませたりしてると思っていた。それも今振り返れば、スベっていたということか。

そんな時に偶然見つけたのが、天狼院書店の「ライティング・ゼミ」だった。
天狼院書店のことは、糸井さんのほぼ日をきっかけに知ってはいた。本の中身を隠して売るという「秘本」の企画内容に度肝を抜かれた。
「中身がわからない本を買うなんてとんでもない! でも逆に隠された状態で推されるとちょっと読みたくなっちゃうなぁ、それってすごい発見だわ」と思った。
そんなトリッキーな攻撃を仕掛けてくる本屋さんが、「人生が変わる」と銘打っている講座が「ライティング・ゼミ」だ。
どんな面白い仕掛けがそこにあるのかと、気になりだしてから申し込みをするまで、時間はかからなかった。

「できれば毎日なにかしらの文章を書き、その中からよく書けたなというものを選んで毎週月曜日に提出し続ける。文字数は2000字」
そんなルールがあるとは知らなかった。そして焦った。
もしかしたら、本屋さんだから本を読むことを課題に出されるのかなと思っていた。先輩が言うように、本をちゃんと読めば文章はうまくなるかもしれないと、わたしもどこかで思っていたのだ。
けれど「読む」ではなく「書く」を求められた。
しかも2000字だって?
毎週だって?
最近は仕事も忙しく、趣味のヨガも、レベルアップのため遠くにある教室に変えたばかりで、ただでさえ時間がないと思っていたというのに。内容をちゃんと確認せずに「人生が変わる」に飛びついたことを少し後悔した。

「わたしのバカ!」

じゃあやめちゃえばいいじゃんという話なのだが、もう受講料の40,000円は支払済みだ。これは薄給のわたしのそれなりの日数分の労働に匹敵する。ここで逃げても、お金は戻ってこない。わたしには時間もなかったけれど、お金はもっとなかった。払ったからには無駄にはできない。
そしてはじめての講義の内容は、トリッキーな攻撃をしかけてくる天狼院書店、店主の三浦氏の話はやっぱり面白かった。詳しくは書けないけれど、ググググググっと引きこまれた。
「こうなったら、なんとか全8回の講義を聞いて、課題を提出して元を取ってやろう」と決めた。主婦根性である。

一回目の講義では、こんなわたしでも「継続は力なり」で、やればなんとかなるんじゃないかという気持ちにさせてもらった。天狼院を、三浦氏を、信じられなきゃ、こんなとんでもないハードル走を走り出すことはできない。よっしゃ。

教えてもらったことを踏まえ、頭から湯気を出しながら課題を書き上げ提出した。
数日後、フィードバックのコメントをいただいた。
「余談が多すぎる」とのこと。完全なる撃沈である。
もちろんそう簡単に褒められて、ウェブ掲載されないだろうなとは思っていたけれど、それでもかすかな期待はある。それが砕け散るのはつらい。
二度目の提出も全く同じ指摘を食らった。
なにやってんだわたしは。
もがいてもがいて、三回目の課題を提出した。

三度目の正直! 掲載である。
砕け散るのはつらいけど、褒められて掲載されるとその何倍も嬉しかった。
ムチ、ムチ、アメ、である。
そしてこのアメの味を知ってしまうと、投げ出すことができなくなる。
「もっともっともっと! もっとアメくれぇぇぇ!」
麻薬の中毒症状のようだった。もちろん麻薬はやったことはないけれど、たぶんこの精神の浮き沈みは、それに匹敵する快感と苦しさにちがいない。

そんな不安定な精神状態になっているわたしに、新たな情報が飛び込んできた。
このクラスにはさらなる上級クラスがあるという。
それが「プロフェッナル・ゼミ」だ。
「ライティング・ゼミ」での三浦氏の講義のさらに突っ込んだ話が聞けるという。受講に際して試験もあるらしい。試験に合格しないと聞けない話とはなんだ。気になる。

とはいえ、その名の通り、プロを目指すレベルなのだろうから、今の時点でヒーヒー言っている自分には関係のない話、のはずだった。
なのに、続けて耳に飛び込んできたのは、そのゼミが今期限りで終了だということだった。ひどい。ひどすぎる。いつかは「プロフェッショナル・ゼミ」という気持ちになっていたのに、そのいつかはないというのだ。今、しかないというのだ。しかも受付締め切りは数日後に迫っていた。

「どうする、わたし!」

必死に考えてみた。
「ライティング・ゼミ」は4ヶ月、講義も8回、8日間だったけれど、「プロフェッショナル・ゼミ」は2ヶ月で、講義は6回、3日間だけ。
すでに「ライティング・ゼミ」も折り返し地点まで過ぎて、何回かの掲載もしていただいている。もしかしたら「プロフェッショナル・ゼミ」案外楽勝かもしれない。
焦りは人間の判断を狂わせる。冷静さを失うとろくな判断をしない。

「わたしのバカ! バカ! バカ!」

タイムマシンがあったら、ハリセンで頭をぶん殴ってやりたい。軽はずみにもほどがある。

そして迎えた「プロフェッショナル・ゼミ」第一回目の講義。
「できれば毎日なにかしらの文章を書き、その中からよく書けたなというものを選んで毎週土曜日に提出し続ける。文字数は5000字」
うっそーん!
少し考えれば、これくらいの課題があるのもわかりそうなものだけど、わたしはおバカさんなので、またもや講義がはじまってからこのルールを知った。

つまり、6月と7月は「ライティング・ゼミ」と「プロフェッショナル・ゼミ」掛け持ちとなることによって、2000字と5,000字の宿題の締め切りが毎週やってくる。おいおいおい! どう考えてもやっていける気がしない。
実際に初回、この二つの締め切りが重なって、夕飯を小諸そばで済ます日が2日続いた。息子よ、ごめんなさい。愚かな母を許して。
パートナーからも心配半分、あきれ顔半分を向けられている。
「そんなに毎回つらいなら、もうやめちゃっていいんじゃないの?」

「やめられるものなら、やめたいよ! でもやめられない!」
もうお金の問題ではなかった。やりきると決めた自分と、ついてくれば結果もついてくるという天狼院を、三浦氏を信じている。
とはいえ、パートナーとは険悪な雰囲気になってしまった。
これも全部、見切り発車してしまった自分のせいだ。
なんとかしなきゃいけないと思った。
小諸そばはおいしいけれど、やっぱり主婦としては食事を作ることも仕事のひとつだ。おろそかにしていいわけない。

さぁどうしようかと思ったわたしの目が、またもや天狼院のサイトで止まった。
「スピードライティング・ゼミ」
40分で5000字を目指す、だと!?
目の前に光が差した。
「これなら、1時間あれば2000字も、5,000字も書けるじゃん! この苦しさから抜けられるじゃん!」
小諸そばどころか、鯛の塩釜焼きだって作れちゃう。
そして講座は1日限りの、これまた短期集中スピード型。受講料は10,000円ぽっきり。
「受けない手はないでしょ!」

こうしてわたしは、天狼院中毒の連鎖を断ち切りたいと願い、新たな天狼院麻薬に手を伸ばした。恐ろしい。恐ろしすぎる。
完全に麻薬廃人の思考である。すべてはバイヤー三浦氏の思惑通りというところか。

と、ここで終わると、天狼院の悪を暴く!みたいな話になってしまうのだけれど、天狼院麻薬は、快感と苦しみだけをもたらすものではない。

藁をも掴む気持ちで参加した「スピードライティング・ゼミ」だったが、目から鱗の問いかけがあった。
「みなさん課題を何分かけて書いてます?」
あれ? 何分かかってるんだろ?
時間がないと言いながらも、時間配分を考えていなかったことに気がつかされた。三浦氏に指摘されるまで、自分にはその感覚がなかったのだ。
そして講義後半のワークショップでは、短時間でそれなりの分量の文字を書くことができるという体験をさせてもらった。

もちろん、この1日で、40分5000字を達成する力をすぐに身につけたわけじゃなかったけれど、毎週の2000字+5000字の課題を前に折れかけていた心を持ち直させてもらうには十分だった。

それ以降、課題に取り組もうと決めてから、題材として取り上げる素材について、
「これは2000字のものなのか、はたまた5000字いけそうか」を考えるようにもなった。
この気づきは掛け持ちだからこそ、意識せざるを得ない訓練になっている。
とはいえ、ゼミの掛け持ちは苦しいことには変わりない。「プロフェッショナル・ゼミ」の講評は胸にグサグサ刺さりまくるので、苦しさはさらにアップしているように思う。けれど同時に、少しずつ文章を書くための筋肉がついてきているような気もする。
「人生を変えるライティング教室」は麻薬的な中毒症状はでるが、幻覚を見ることはない。あくまでも「人生を変える」のは、自分自身だ。
天狼院書店は気持ちいい幻覚を見せてはくれない。むしろ現実をつきつける。
わたしはそれと向き合って、努力をすることで人生を変えようとしている。

この調子で続ければ、すべてが終わる8月末には「やりきった」という充実感と開放感が待っているにちがいない。パートナーも「よくぞ頑張って、日常に戻ってきてくれた」と抱きしめてくれるにちがいない。そこでやっと天狼院麻薬から足を洗うことができる。

そんなわたしの目に飛び込んできたのは、
時間術ゼミ、小説家養成ゼミ、マーケティング・ゼミ、英語ゼミ「おもてなし英会話」、TOEICパーフェクト・ゼミ、茜塾、読/書部……。

待った待った!
わたしよ! 待った! 今はまだダメー!!

***

この記事は、「ライティング・ゼミ プロフェッショナル」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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