メディアグランプリ

気配りというゲーム


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記事:奥田陽子(ライティング・ゼミ平日コース)
 
「飲み会なんて面倒」
「でもやっぱり飲みニケーションは大事でしょう」
 
最近の若い社会人でもいろいろな人がいるらしい。職場で飲み会なんて、という風潮から一転してIT企業では飲み会を推奨しているとかないとか。
お酒が飲めなくても飲み会が好きな人、引っ込み思案で飲み会が苦手な人いろんな人がいてもおかしくはない。
 
私は長年秘書という業務に従事してきた。「気をつかって大変そう」と言われたり、「気配り上手そう」と勝手に思われたり。しかし実際の私は「気配り」が元々うまいわけではない。母親から「もっと気を利かせなさい」と叱られたことがあったような気もする。
 
秘書という職業柄、仕方なくワザを磨いてきただけなのかもしれない。気配りできない秘書なんて誰も雇ってくれそうもないので。ワザを磨くと言っても簡単で、それは場数を多く踏んできただけである。
 
気配りが必要になる典型的な状況といえば宴会である。大皿に盛られた料理がテーブルに並べられて、瓶ビールや日本酒が入った徳利がある居酒屋などは昭和な宴会で、気配りが必要とされるパターンだ。
 
こういうお店ではコース料理のように一人ずつお料理が盛り付けられていないので、誰が一番に取るのか?誰かが取り分けるのか? 私がします、いえ私が……ああめんどくさい。
 
せっかくの宴会にそんなことばかり考えていたら、場を楽しむことができない!!お酒もおちおち飲んでいられないなと思うことなかれ。
お酒を飲まないシラフの人もいるけれど、多くの人はお酒を飲みに来ているのだから、帰る頃には酔っ払いになっていて、周囲のことや細かいことは忘れてしまうだろう。つまり最初だけ気配りをすればいいのだ!その後は気楽にお酒や料理、雰囲気を楽しもう。これがコツ1
 
飲み会でお酒の次に重要なのがお料理である。宴会では大皿に盛られた料理を取り分けて食べることが多い。誰かが取り分けるのか、順番に回すのか?
こういう時には、まず何人前かを確認することが大事。遅れてきた人の分のお料理は取り分けておいてあげると親切。6人前が一皿で提供されている場合、手が届かない人も出てくるので、取りやすい位置へお皿を回してあげるのも気配りである。これがコツ2
 
誰のルールに従うか? 直箸を使うか、取り箸をもらうか。
同じテーブルのメンバーを良く確認することが大事。声が大きい人、発言力がある人、お料理に詳しそうな人。職場でいうと、上司が同じテーブルかどうかも重要な情報である。その場合はその日の分は取り分けましょう。「女子力の高さをアピール」したい女性がいる場合、任せて差し上げるのが親切というものだ。一番偉い人が「各自取りましょう」とおっしゃればそれに従うのも良い。これがコツ3
 
その他状況をよく見ることが大事。熱々を食べたほうが良いお料理やスープなどは誰かが取り分けるのがいいだろう。
 
この様に、酔っ払いの特性を知り、メンバーを観察し、状況を判断するというコツを知っていれば、誰でも気配り上手に見える。
 
気配りと言っても一つ一つは大したことではない。ただ、そのやり方を習う機会がないし、暗黙のルールが多すぎて面倒に思われる。
その時は、「これはゲームなんだ」と思うと楽しめるかもしれない。一度やってみてうまくけばその方法を覚えておく。一度やってうまくいかなければ別の方法を試してみる。それ自体はロールプレイングゲームを攻略しようとするのと同じである。
 
明日は職場の飲み会、憂鬱だなと思った人は、幾つかの「飲み会のルール」を思い出して、今日はどこのステージまで行けるかな? と考えてみてはどうでしょうか?
 
相手は大体酔っ払っているのだから、何か粗相をしても翌日は忘れてくれるだろうから。
 
 
 
 
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2020-01-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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