かつらを被って《天狼院通信》
天狼院書店店主の三浦でございます。
皆様にはできて、僕にはどうしてもできないことがひとつあります。
僕は、それが羨ましくて仕方がない。
それは、客として天狼院を利用することです。
うっかり、天狼院書店の店主になったばかりに、僕は天狼院のお客様に永久になれなくなってしまったのです。
天狼院は、そもそも、僕のこんなのあったらいいなーを詰め込んだ場所で、ゆっくりいつまでも仕事ができる場所があればいいなと思ったから、こういう業態を作ったのに、店主なので、天狼院で仕事をしていたとしても、様々な電話がかかってきて、仕事の話が舞い込んできて、と集中できず、結局は池袋のカフェをさまよいながら、仕事をしている毎日でございます泣。
また、写真教室はなんだか敷居が高そうだから、部活とかでプロのカメラマンに教えてもらえればいいなと思ってフォト部を作ったのに、結局は僕は運営側だから、フォト部に言っても「後ろ自転車通ります!」とかやってて、写真を学べない泣。
それで、ついに、天狼院は極めつけての「天狼院旅部」を始めてしまうわけですが、ここだけはどうしてもお客様として楽しみたい! ここだけは譲るものかと、僕は旅部のマネージャーのなっちゃんこと山中菜摘にこう宣言しました。
「なっちゃん、僕、今度の旅部、ちゃんとお金払うからさ、お客様として扱ってくれないかな!」
ちょっと本気で考えていたんです。
そして、実は、その日のために「菅原」という偽名まで用意しておりました。
かつらを被って、サングラスをかけて、髭をそって、何くわぬ顔で、集合場所に現れ、お客様と一緒にドキドキしながら、席を決めるための運命のくじを引き、ステキな女子がとなりになったらどうしようなぞと思いながら、指定された席まで徐々にすすみ、なんだ、となりは常連の幸田くんか、とガッカリすると言ったような笑。
それでも、バスの中では「海鈴のおにぎり」を頬張りながら、フォト部の榊先生と松本先生の「江ノ島に行ったらこういう風に写真を撮りましょうね!」という講義を真剣に聞いて、映画部の撮影についても聞いて、雑誌の記事についても書こうとワクワクしながら江ノ島を目指す。
それで、前の方に座っている誰かが、わーと声を上げる。
「海だ―!!!!」
みんなつられてバスの横を見る。海が見えてくる。
もうテンション・マックスです!
周りの人と、はしゃぎながら、江ノ島着いたら、どこを回ろう!
フォト部にしようかな! 映画部で映画も撮ろうかな! うわー、雑誌もやらなきゃー!
なぞといい大人なのに取り乱して、周りの人に、
「ちょっとは落ち着きましょうよ!」
とたしなめられ、すみませんと言いつつも、わくわくが押さえられないという!
それで、着いたら、まずは江ノ島の商店街を、みんなと一緒に回りながら、写真を撮り、そうしながらも、どんな記事を書こうかなと練り、バスに乗っていた気になる女子の顔を思い浮かべながら、映画のシナリオまで考え、あ、そうだ、映画に出演してくれませんかって言ったら自然に声を掛けられるな!なぞとよこしまなんだか、たてしまなんだかわからない考えが頭をよぎりつつ、お昼になれば、釜揚げしらす定食をみんなと一緒に食べて、午後は自由行動ということで、気があった面々を誘って、景勝一番の魚見亭まで行って、超絶風景の中で、夢なぞを語る。語る。語る。
というところまで、妄想が進んだ時だった、なっちゃんの声で現実世界に引き戻される。
「なに、馬鹿なこと言ってるんですか」
「いや、でもさ、お金も払うし、かつらを被ればさ・・・・・・」
と、食い下がるが、なっちゃんは被せるように言う。
「ちゃんと働いてください」
「はい・・・・・・」
ということで、旅する天狼院! 大人の修学旅行! 記念すべき第一回目の天狼院旅部!!
ついに、今週末に迫りました!
残り席数も、もう8席!(5月25日23:03現在)
絶対に、面白いと思うので、いや、少なくとも僕は死ぬほど楽しもうと思うので、皆様も僕と一緒に楽しみましょう!
いやー、本気でたのしみ!!!
なんていうか、小学校の遠足の前とか、修学旅行の前とか、こんな感じだったよね!笑
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