落としどころは、フジッコ煮大豆
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【2月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:花ちゃん(ライティング・ゼミ日曜コース)
「先生、血糖に、異常が、でているようです!」
半分こまったような、口ごもった声で、
看護師さんが、僕に、このまえの、検診結果を伝えてきた。
「血糖」のところに、異常値のマークがついている。
忘れもしない、2008年 8月25日。
この日が、人生を変える、大事件、
いや、「大冒険」の始まりだった。
「こいつは、やっべぇ~、ことになったな……」
この検診結果に、
思い当たる原因は、いくつもあった。
そもそも、甘いものが大好き。
長距離の、車での、通勤になったことを、いいことに、
毎日、途中の、コンビニに寄っては、
テレビで話題の、スイーツばかり、試していた。
体にわるいと、止められていた、マクドナルドだって、
毎日のように、食べていた。
悪いことに、「メガマック」なる、巨大ハンバーガーが、
大ヒットしている時期だった。
「どうやって、ごまかそう?」
結果を知って、ショックだったけど、
まっ先に、考えたことは、「隠す」ことだった。
暴飲暴食は、さんざん、家で、注意されていた。
こんな結果が、出たことが知れたら、
ただではすまない!
やばいっ!
医局で、糖尿病の、教科書を、あわてて探して、
食い入るように、読みこんだ。
幸い、自分は、糖尿病の予備軍、に分類されるらしい。
「あ~、よかった!」
しかし、気持ちは暗い。
糖尿病は治らない事くらい、
内科医でない、僕でも、知っていたから。
そして、次なる、僕の反応は、こうだった。
「なかったことにしよう」 (笑)
とりあえず、大好きだった、パチンコに、打ちこんだ。
熱中している間、すこしは、頭の中で、ごまかされていた。
しかし、帰り道には、血糖の悪夢が、よみがえる。
一応、飲む、缶コーヒーだけは、微糖に変えてみた。
他に、さしたる対策も、できぬまま、
悲しく、時間は、すぎていった。
2009年、4月。
新しい病院に、転勤となったと同時に、
ネットで、とあるブログを発見した。
「ドクター江部の糖尿病徒然日記」
そこには、食事の「糖質」を、少なくすることで、
糖尿病、に対抗する、「糖質制限」のやりかたが、書かれていた。
ブログは、歴史が長いようで、
実際に、糖尿病を克服した、患者さんからの、
感謝の言葉も、つづられていた。
江部康二(えべこうじ)先生は、京都大学出身。
東洋経済新報社など、大手出版社からの、著書も、すでに多数。
そのひとつは、糖質制限で、糖尿病を克服した、
作家、宮本輝さんとの、対談本だった。
簡単で、だれでもできる方法だし、
なによりも、薬がいらない。
未知な部分もあるけれど、
これは絶対、やってみたい。
しかし、道のりは険しそうだ。
まずは主食を変えることに、とりくんだ。
つきなみに、キャベツとか、豆腐を、
主食の代わりにしてみるが、
絶対的に、ものたりない。
お米の偉大さが身にしみた。
血糖をさげるため、夕食後は、
おいしい水(4リットル)を、
スーパーマーケットへ、くみにいく、
ウォーキングを、日課にしていたのだが、
そこで、すばらしい食材の発見があった。
「フジッコの、お料理だいず、水煮」
煮大豆の、袋づめ。
あけて、そのまま、食べてみると、十分、おいしい!
家で作る、煮大豆より、全然、やわらかい。
砂糖は入っていないが、
デキストリンが入っているせいなのか、
ほんのりと、甘みを感じる。
これは、まさに、
お米のように、おいしいものを、食べたい気持ちと、
糖質を、できるだけ、少なくしたい気持ちの、
「落としどころ」といえる商品だ!
常温で保存が、可能。
ハサミなしで、まっすぐ、袋が切れるので、
持ち歩いて、どこでも、すぐに食べはじめる、ことができる。
(袋の中の水を、すてる必要はあるが。)
1袋全部たべれば、十分な、満足感。
それでいて、糖質、約6gと、低糖質!
セールの時は、1袋、100円くらい! お財布にやさしい!
メジャーな商品なので、出先でも、手に入れやすい。
こうして、この、「フジッコ煮大豆」は、
僕の、基本食、携帯食として、定着したのだった。
そして、以後の、糖質制限ライフを、
強力に、サポートしてくれた。
糖質制限を続けた、僕は、
はたして、どうなったでしょう?
薬なしで、血糖が、コントロールできたのは、あたりまえ。
その他にも、うれしい効果があった。
・朝の寝起きがよくなった。
・胃酸があがる、逆流性食道炎の症状が無くなった。
・おなかの不調で、トイレに悩むという事がなくなった。
・電車でずっと、立っているのが、平気になった。
糖質制限の効果を、身をもって体験し、僕は、こう思った。
「現行の、医療に、役立てたい」
「仲間を探して、情報交換したい」
「江部先生に、会って話を聞きたい!」
いつしか、僕は、行動を開始していた。
情報を求め、どこへでも、出かけるようになった。
その後には、すばらしき仲間たちとの、出会いや、
数々の、ドラマチックな、展開がまっていた。
まさに、「血糖」をめぐる、「大冒険」というわけだ。
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