メディアグランプリ

CESはいいぞ。

thumbnail


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:たちばな たまき(ライティング・ゼミ特講)
 
 
もし、あなたが家電店や東急ハンズで何時間でも過ごせる人なら、CESに行くといいかもしれない。
CESとは Consumer Electronics Show (民生電化製品展示会)の略で、アメリカ、ラスベガスでお正月過ぎに4日間行われる世界最大の最先端家電の展示会のことだ。
 
最近は、家電だけではなく、車や「システム」も出品されることから、Consumer Electronics Show とは呼ばないでください、CESと呼んでねと主催者側は要望している。
日本では「セス」と呼び、ご当地では「シーイーエス」と発音する。
 
毎年、1月末になると、テック関係のニュースサイトでは、こういう携帯電話の新製品が出ますよ、とか 新しいPCは次こんなんです、これから長持ちする電池はこういう方式です、など 電化製品好きなら誰もが心躍る記事が出る。
 
子供の頃に雑誌で見た「未来の世界」が再現されているのだ。
 
すでに、腕時計型の電話(アップルウォッチとか)や 声で操作できる家電は実現した。
今や、声で反応する車も出てきている。
 
「ヘイ、メルセデス!」
「今日は寒いね」
「はい エアコンを25度にしました」
 
こんなの、車と友達になりすぎて、車が古くなったときのお別れが大変そうだ。
 
パソコンの脳みそと言われるCPUも小さくなり、今やフリスクサイズのパソコン、ラズベリーパイと呼ばれるものも出てきた。ちょっとした産業革命である。
 
ラズベリーパイ、通称「ラズパイ」は我が家では猫の健康管理のために猫トイレに据え付けられ、何時にトイレをしたのか監視したり、他のラズパイはエアコンなどの電気消費量をチェックして「あんた、今電気使いすぎやで、はよ、要らないものの電気は消しや」と注意している。
巨大なPCを背負って学校に持ち運びしていた過去がある自分には驚愕の進化だ。30年前のPCだったらどれだけ時間を食って、どれだけの演算をしないといけないのだろう……。科学のちから凄い。
 
次はどんな技術が出てくるのだろう。
 
そんな世界中の家電好き、新しいもの好きに 次の技術はこんなんですよーと、お答えできるのがCESである。
 
その憧れのCESに機会を得て今年行ってきた。
 
すごかった。
それしか言いようがない。
 
会場の最寄り駅に着いて不思議だったのは、参加者の人たちが皆一様に「スニーカー、デニムか チノパン、リュック、ダウンベスト、チェックシャツ」といった、登山用の格好、ないしは、コミケのオタクのような格好をしているのである。
 
あ、ITの人にとっては、コミケみたいなもんだもんね。
気楽に考えながら、会場に着くと、
 
広い。とにかく広い。
 
聞けば、コミケの10倍の広さなのだそうだ。
確かに登山の格好をしなくてはこれは無理だ。
 
唖然としながら、入り口のグーグルのブースを眺める。
「3時間待ち」
 
プラカードを持ったお兄さんが立っている。
 
え、なにこれディズニーランドか何かなの? と思って皆が見ている方向を見ると直径5メートルはあると思われるガチャガチャが……。
プラカードのお兄さんに聞くと、そのガチャ、無料だそうで、Chromebookとかが当たるそうだ。グーグルさん、太っ腹! そりゃ並びますわ。
 
その後は、ずっと興奮していて、撮りまくった写真を見なければ思い出せないほどだ。
ある意味、「ゾーン」に入っていたのかもしれない。初めての私には刺激が強すぎた。
 
ほら、あるじゃないですか、好物を食べてたら、好きすぎて何を食べたか分からなくなるやつ。完全にそれである。
 
そんなこともあろうかと、音声入力で来年の自分への伝言を残していたので、来年CESに参加されたい方への注意書きを書く。
 
1 先程述べたようにえげつない距離を歩くので(一日2万歩以上)歩きやすい格好で行くこと。わたしは歩きやすいだろうとドクターマーチンを履いて行ったが、夕方には靴が重すぎて筋肉痛になるという恐ろしい目にあった。それこそ駅伝用のナイキのシューズを買ったほうが良いかもしれない。
 
2 体力づくりとペース配分が大切。一日目に興奮しすぎると二日目にグッタリする。来年のCESのために持久力を身に着けたい。(道理でマッチョなオタクの人が多いわけだ)全部回るには最低3日はかかる。
 
3 前もって何が見たいのか、配布される地図とアプリをダウンロードしてチェックする。
効率よく回ることが冷静さを保つコツである。(コミケに行った人はできると思います)
今年はスマートホーム(家のIT化)と スポーツのIT化、車のIT化が目玉であった。
どのジャンルが一番多いのかチェックしていくとその年の目玉が何か見えてくるので、参加すべき時期なのかどうか分かる。
 
4コミケと同じく「企業ブース」と「サークルスペース」がある。
企業スペースはその名の通り、大きい企業が展示をしている。サークルスペースはこれから会社を作ろうとしている人たちや、スタートアップで頑張っている人たちが大企業の技術を自分流に変えて新しいものを発表している。コミケと違うのは、各国政府お墨付きゾーンがあることだ。これは国別の性格が出ててとても面白い。日本ブースはヤマトナデシコなロボットが案内をし、かわいいワンコのロボットがくるくる回っていた。
 
5 コミュニケーション大切。専門じゃないからー。英語できないからーと尻込みしてはいけない。逆に素人が単純な質問をしたほうが、開発者の人はすごく喜ぶので、「死にそうな英語」でも良いからグイグイ行くべき。スタッフの人に気に入ってもらえると本来は一般参加者が入れない場所でも開発者の人が入れてくれることがある。実際、ドイツの機械メーカーのBOSCHさんの「ブルジョワ」エリアで説明をしてもらい、嬉しすぎて思わず、ドイツの科学力は世界一ィィィィーーーーッと言いそうになった。
 
こんな感じである。
 
参加するには会社から派遣されたという体裁を取らなければならないので、自営業の人はどんどん申し込んで「未来の片鱗」を味わってもらいたい。
 
来年はちゃんと見たことを活かせるように、現在ジムでトレーナーによりキツいプログラムを組んでもらっているところだ。
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 
http://tenro-in.com/zemi/103447
 

天狼院書店「東京天狼院」 〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F 東京天狼院への行き方詳細はこちら

天狼院書店「福岡天狼院」 〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階

天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN 〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5

【天狼院書店へのお問い合わせ】

【天狼院公式Facebookページ】 天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


2020-03-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事