とにもかくにも、男性ポートレートが撮りたい《スタッフ山中のつぶやき》
こんにちは。天狼院書店スタッフ及びカメラマンの山中です。
皆さんはカメラでなにを「撮りたい!」思う事が多いでしょうか?
私はカメラなんて持ってないし! という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、
食事の席では、いただきますの前にまずは一枚と、パシャっというシャッター音がするし。
天気が良い日の夕方は、綺麗な夕日を思わず写真に収めている人もよく見かけます。
大きなカメラは持っていなくとも、携帯電話やスマートフォンには必ずと言って良いほどカメラがついている。
誰しもの日常にカメラがあって、日々何処かにシャッターチャンスがあると言っても過言ではありません。
美味しいご飯を食べた時、
綺麗な夕日を見た時、
残しておきたい思い出に出会った時。
そんな瞬間に自然とシャッターを切っているという方も多いのでないでしょうか。
そんな、自然と湧き出てくる撮りたい!という気持ちを天狼院では度々「写欲(シャヨク)」と表現します。
あ、今この瞬間を収めたいなという偶発的なものもあれば、
いつかはこんなシチュエーションで撮りたい! という大きな目標まで、
頭の中にある画を求めてシャッターを切っていく。
私の場合、最初それは主に対象は「もの」でした。
街をぶらぶらしながら目についたものや、可愛いなと思うものにカメラを向けて、じっと時間を過ごしてしまう。
ものを目の前にしてどう光を当てたら、どう配置したら良いか一人でゆっくり考える時間も好きだでした。しかし裏を返せばその頃「人を撮る事」に全く興味がなかったのです。
正直、対面で人を撮るとなっても良い写真が撮れる自信が全くなかったのです。しかし、毎月開催されている天狼院のパーフェクトポートレート講座をきっかけに
人物撮影の回数を重ねた今は、撮るもの撮るものがポートレートになってしまいました。
ポートレート撮影
カメラやレンズなどの機材の違いはもちろん、それ以上にカメラマンそれぞれの感性やコミュニケーションの取り方の違いで撮影される写真が大きく違ったのです!
こんな声がけをしてみたらどうだろう。
こんなアングルから狙ってみたらどうだろうと、
シャッターを押すたびに新たな発見がありました。
そして、今私の写欲はさらに具体性を増してきています。
モデルさんはモデルさんでも「男性ポートレート」が撮りたい!!!!!
これ絶対に勘違いされるので言っておきますがただ単にイケメンが撮りたい!というわけでは決してございません!(決して、は言い過ぎかも)
ポートレート撮影というと女性モデルさんのイメージがありますが、
男性モデルさんと女性モデルさんとでは撮影の時と全くアプローチが違うのです!!!
女性とはまた違う楽しみがある男性ポートレート!!
本当に心から言いたい!
「女子も男子も全員、絶対に男子撮った方が良い!!!!!!」
というわけで今回は女性を撮影するのとはまた異なる「男性ポートレート撮影」の魅力について語っていきたいと思います。
①いろいろな撮影が楽しめる!!
女性モデルさんを撮る時とてもとても気遣いが必要な気がします。 女性って毎日鏡見ますよね? ということはつまり、自分で、自分の可愛く見えるポイントを知っている方が多いのです!レンズを向けても、自然に自分のコンプレックスが隠れるように顔の角度や表情を調節する方も多く、撮影した写真を見ると、彼女なりの可愛いを写しとった、似たような写真を量産してしまうこともしばしば。
いわゆる「キメ顔」を知っている女性は被写体にとってのうつり方の正解が大いにしてあるのですが、男性の場合、自分がどんな風にとられたらカッコいいかなどこだわりがある方が少ないので、下らかとってみたり、真横から撮ってみたりと、撮影してみて初めて、新たなカッコ良さに気づく事が多いのです!!!
②様々な光を試せる!
人物撮影において、光ってとても大事です。光をどこに置くか、どのくらいの強さで照らすのか。その向きや強さによって印象がガラッと変わってしまいます。
女性撮影の時は、ほとんどの場合。いかに肌を綺麗に見せるかに重きを置いています。肌の粗が見えたら嫌だし。影がシワに見えてしまったら何歳も歳を増して見えてしまうかもしれません。
しかし、男性はそれが逆に味になる! 肌のゴツゴツ感、シワの深さ、その質感をあえて出すことで渋さや力強さが表現できるなんてこともある! 女性の場合は、これはモデルさん喜ばないかも……とマイナス面がなくなるような光を選択してしまうことが多いですが、男性の場合はそれが逆に味になったりすることもあり、 こんなライティングにしてみたらどうだろう! と、光を試せるのも面白いところです。
③レタッチで遊べる!
写真撮影の後はLightroomやPhotoshopで編集する作業をする方も多いと思います。
シワやシミを消すだけでなく、今や輪郭や表情まで変化できるようになりました。
女性のレタッチはいかにその人がかわいく見えるかをゴールに据えてレタッチしています。 そうなると、肌の質感を良い具合にぼかしたり、その人がベストでかわいく見えるようにお化粧をしていくような作業になるのですが、男性の場合は、良い意味で好き勝手できる! がっつり影を出して、印象的にしたり、色をのせて雰囲気を変えてみたり。あ、これはこれでアリかも!!とレタッチでも自分の感性をさらに出していける!!
と、男性ポートレートには女性ポートレートとはまた違った楽しみがあります!
女性だけでなく、男性も本当に一度は男性を撮ってみてほしい!!!
そしてハマって欲しい!!!
というわけで、今後も天狼院書店フォト部担当として、男性ポートレート撮影会を企画していきたいと思っています。
皆様とご一緒できること楽しみにしております!!!
❏プロフィール
山中菜摘(Natsumi Yamanaka)
神奈川県横浜市生まれ。
天狼院書店 「湘南天狼院」準備室室長。雑誌『READING LIFE』カメラマン。天狼院フォト部マネージャーとして様々なカメラマンに師事。天狼院書店スタッフとして働く傍ら、カメラマンとしても活動中。
メディア露出
雑誌『週刊文春』/雑誌『Hanako』/雑誌『月刊京都』など
WEB:ダイヤモンドオンライン/サントリーWEB/マガジンハウス『&premium web』など
次回のポートレート講座はこちら
春もフォト系ゼミ開講いたします!
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