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こんなときは家でペンライトを振ってみよう


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:ナナ(ライティング・ゼミ特講)
 
 
令和2年3月25日(水)夜、
小池都知事から今週末は特に不要不急の外出を控えるよう発表された。
感染拡大を防ぐ重要な局面だと。
 
その翌日、私が27日(金)に観に行く予定だった舞台の中止が発表された。
どこかでそうなる予感はしていたが、目の前が真っ暗になった。
 
その舞台の公演は3月21日(土)から始まっていた。
数々の舞台が中止になるなかで、なんとか初日から開演していた。
 
少しほっとした。
「でもまだ安心したらダメだ」
そう自分に言い聞かせた。
まだどう状況が転ぶかわからない。
 
3月の後半になり、なんとなく落ち着いたような、
外出自粛に飽き飽きしてきたころの会見だった。
 
家族から仕事以外に外出しないように言われていたけど、
これはなんとか説得して許可をもらっていた。
それだけに、唯一の希望が奪われた感じがした。
 
もちろん命より大切なことはない。
だけど、少しの楽しみは残してほしかった。
涙が止まらない……。
 
そして、このまま先が見えずに公演中止が続いたら、
エンタメ業界はどうなってしまうのだろうか。
そんな中で、私にできることは、なんだろうか。
 
ペンを取ることだ!
 
この場で私の大好きな舞台を紹介して、
一人でも多くの人が興味を持ってくれたらうれしい。
 
私が大好きな舞台、それは、
「ミュージカル『刀剣乱舞』」だ。
通称「刀ミュ」
ジャンルでいうと2.5次元ミュージカルと呼ばれる。
 
「2.5次元ミュージカル」という言葉を耳にすることはあると思う。
2次元:アニメ、マンガ、ゲームを原作とする3次元の舞台コンテンツのことだ。
 
刀剣乱舞とは、オンラインゲームを原作にしている。
名だたる日本刀が人間の男性として描かれ、「刀剣男子」と呼ばれている。
大事なことだが、皆ほぼイケメンである。
 
舞台上でもイケメンの若手俳優が起用される。
中には舞台経験が少ない俳優さんもいるが、
歴史上の人物には
演技の上手い俳優さんが配置されているので
お芝居として安心して観ていられる。
さらに、何回も観ていると若手の俳優さんの成長を感じることができる。
これも2.5次元の醍醐味かもしれない。
 
刀ミュは2部構成の舞台だ。
 
1部はお話をメインに魅せるミュージカル。
歴史を改ざんしようとする歴史修正主義者と刀剣男子との戦いが描かれる。
正直私は歴史に全く興味がなく、大河ドラマもみない。
それでもかなり引き込まれる。
おもしろい。
そして、もともとのその刀の持ち主との関係性も見どころの一つだ。
人間でない刀剣男子が人間のように悩み苦しむ。
 
けっこう泣ける。
そして、そんな歴史の上に自分たちの今があると思うと
感慨深い気持ちになる。
1部でしみじみしたあとは、2部のライブパートだ。
うちわやペンライトを振って、声を出して盛り上がる。
刀剣男子ごとに色が決まっている。
推しのキャラクターの色のペンライトを振るのがとても楽しい。
キャストやお客さん、みんなとの一体感がうまれる。
 
2部での盛り上がりどころが2つある。
 
1つは、俳優さんが客席に降りてきてくれて、「ファンサ」をしてくれるところだ。
ファンサ=ファンサービスとは、手を振ってくれたり、
うちわに書かれた指示(「ウインクして」など)をしてくれたりする。
 
自分の推しのキャラクターがきたら最高だ!
きれいな顔を間近でみることができる。
「顔がキレイ!」
「かわいい」
「かっこいい」
そんな単純な言葉しかでてこなくなるような感動がある。
 
2つ目はラストの曲だ。
太鼓から始まり、それがひと段落すると、
刀剣男子が上着を脱いで薄着になる。
「キャー!」というお客さんの声とともに、
アップテンポの曲が始まる。
ペンライトを振る手も激しくなる。
 
最後のポーズが決まり、盛り上がりは絶頂を迎える。
これを聴くとテンションが上がり、明日からもがんばろうと思える。
 
さらに年に1回、通常公演とは別に、
今まで出演したキャラクターによるライブも行われ、
これもとても盛り上がる。
 
もし「外出できないし、ひまつぶしに刀ミュを観てもいいよ」と思ったら、
「刀ミュ VOD」と検索ウインドウに入れてみてほしい。
そうすると数千円で動画データを購入して、
すぐに家のパソコンやスマホで観ることができる。
 
公演が中止になり、外にも出られない今は動画配信やDVDを観て
お家でペンライトを振ってみよう。
 
そして、公演がまたできるようになったら、一緒に会場でペンライトを
振って応援してほしい。
 
そんなファンが一人でも増えることを祈って、
ここでペンを置きたいと思う。
 
 
 
 
***
 
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2020-04-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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