ビデオ会議では空気を読む力が問われる
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記事:海老原 一司(ライティング・ゼミ通信限定コース)
「今日の打合せなんだったの? おれ必要だったの?」
世の中には、出たくなくなる打合せがたくさんある。
打合せを仕切るのがうまい人と、下手な人がいる。出たくなくなる打合せは、下手な人が仕切っている。
今年の4月から、ほとんどの打合せがビデオ会議になった。どうやらリアルの打合せ以上に、良い打合せとイマイチな打合せの差が激しいようだ。
「この沈黙なんなの? 誰かなんとかして!」
と思ったことが1度や2度ではない。ビデオ会議では、仕切る人のスキルにとんでもない差が出ている気がする。
リアルの打合せでも話がスムーズに進まないことはよくある。しかし、日本人の得意な周りに合わせる能力でなんとかなっていた。
リアルでだましだまし進めていたのが、ビデオ会議でごまかしがきかなくなっただけだ。
打合せを仕切る人になにが必要なのか。
いろいろあるが、いま大きく差がでているが「空気を読む力」だ。
「空気を読む」とはどういうことか。
相手の姿勢、表情、声のトーンなどから、意見に賛成なのか、反対なのか。
話したいことがあるのか。はたまた、心ここにあらずで、ぼーっとしているのか、を把握することだ。
日本人は、打合せで意見をはっきり言わないことが多い。すると、空気を読んで、
「高橋さん、何か意見ありそうですが、どうですか?」
「田中さんは、反対そうですね?」
といった感じで、話を促すことが必要になってくる。
人はどうやって空気を読んでいるのか?
五感だ。五感を使って全身で相手の感じていることをなんとなく理解する。
しかし、五感を使えないビデオ会議では空気が読めない。
打合せの流れが読めないので、ギクシャクした時間が続く。そして、中身のない打合せのできあがりだ。
「ビデオ会議だから仕方ないよね」
「やっぱりフェーストゥーフェースが重要だよね」
「重要な打合せはやっぱりリアルだよね」
ちょっと待って欲しい。ビデオ会議だと、本当に空気は読めないのだろうか。確かに難しい。難しいが、頑張れば空気を読むことはできる。
空気は五感で読む。
ここでいう五感は何かといえば、視覚と聴覚だ。まさか、打合せで味覚や嗅覚を使って空気を読んでいる人はいまい。
空気を読むのに視覚と聴覚しか使っていないなら、リアルでもビデオ会議でも同じことだ。
確かに、音質、画質は悪くなるだろう。しかし、多少質が悪くなるだけで、空気を読むために使える情報は、リアルでもリモートでも大差はない。
つまりビデオ会議でも空気は読めるのだ。
ただし難しい。
打合せを仕切る人に必要なのは、より鋭敏な空気を読む力だ。
実際ビデオ会議で打合せを仕切っているとき集中して意識的に空気を読もうとすると、いろいろなことが分かる。
姿勢は分からないが表情は分かる。
微妙な声のトーンは分からないが、意見に前向きかどうかぐらいは分かる。
他のことに気をとられて下を見ているのか、真剣に考えているから天井を見ているのかの違いも分かる。
ビデオ会議でも空気は読める。
リモートでも空気は読める。
しかし、今までなんとなく空気を読んで仕切っていただけの人は太刀打ちできないだろう。
これからコロナが落ち着いてもリモートワークは社会にどんどん定着していくだろう。ビデオ会議はなくならないだろう。
リモートでも空気を読める人が仕切るのか、読めない人が仕切るのかで、打合せのすごい差がでてくるはずだ。
これがアメリカだったら、そこまで差はでないだろう。
しかし、日本人はどうしても空気を読みながら仕事をせざるを得ない。
中身のない打合せを繰り返す人。ビデオ会議でも中身のある打合せができる人。
リモートワークでも仕事ができる人、リモートワークでは仕事をうまくすすめられない人の差はどんどん大きくなる。
これからは、テレビ会議でも空気を読める力。
より鋭敏な空気を読む力が必要になるだろう。
「相手に音声が聞こえているか確認する。聞こえていなければ再度説明する」
「相手が頷いているか、首をかしげているかを見る」
「相手の表情を読んで、理解できないのか、理解できるが納得できないのか感じる」
「声のトーンから、前向きなのか、いやいや言っているのかを感じる」
「言葉のニュアンスを感じて、分からなければ確認する」
やるべきこと自体はリアルでもビデオ会議でも変わらない。
ただ、もっと気を使わなければいけない。
意識して鍛えなければいけない。
ビデオ会議は疲れる。
しかし、これからは意識して空気を読む力を鍛えるしかない。
そして、鍛えられたより鋭敏な空気を読む力はリアルでも役に立つだろう。
***
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