【5月23日(月)キスの日】ファースト・キスの思い出《今日の編集部日記》
おはようございます! WEB天狼院編集部の川代です。
今日は何の日か知ってます?
「キスの日」らしいですよ。
キスの日、なんていいですねー。ロマンチック。
キスといえば、やっぱり思い浮かぶのはファースト・キスの思い出です。16歳くらいの頃だったような。
私は高校一年生で、たぶんちゃんと付き合ったのは初めての同じ歳の彼氏と、毎日メールして、デートしてました。はー懐かしい。
何も知らない思春期の私は、それはもう「キス」に対してものすごい期待があって、漫画とかドラマとか見て勝手にキスにはすごい力があって、キスをしたら何か世界が違って見えるようになるに決まってる!! と思い込んでました。
で、その日は冬でした。すごく寒くて、私たちは学校帰りに制服でチャリで2ケツとかしてて、お金がないのでただ歩きながら話したりするだけ。
私はその頃門限があって、だいたい6時か7時くらいには家に帰らないと怒られたし、もちろん親に彼氏がいることなんか秘密にしてたので、あんまり遅くなりすぎると怪しまれる。
私は結構その頃「彼氏がいる優越感」的なものに浸っている感じで、あんまり彼氏のこと「すきすきだいすきあいしてる」みたいな感じではなかったので、そんなに遅くまで一緒にいたいとも思わなかったんです。でも思春期の彼氏はそういう感じじゃなかった。
まあたぶんあれですね、一番性欲がマックスになってたときだったんだと思うんですが、すっごいそわそわしてたんですよ。彼が。で、わりといつも家に帰る途中とかに「公園よってかない?」とか聞いてくる。女性なら誰でも経験あると思うんですが、「あ、くるな」っていうの結構すぐ察知できるんです。なんか性欲の覇気的なものを察知しちゃうんですよ。まあもっと簡単に言うと「やりたいオーラ」ですね。なんかそういうの科学的に証明されてそうですけど、たぶんフェロモンか何かを捉えてるんでしょうね。それでその彼氏と付き合ってたときも「あ、なんかそわそわしてる」っていうのがすごいわかって、わりといつも「公園行こうよ」って言われてもなんとなくはぐらかしたり、行ったとしても滑り台乗ったりしてごまかしてました。
たぶん公園に行ってベンチに座ったらキスする流れになるな、って本能的にわかっていました。ベンチ座ったら間違いなくくるっていうのは理解してた。
でもだからこそ渋っていたというか、わかりますかねこの気持ち!? なんかキスに対してあまりに期待を抱きすぎてて、キスしたら全部が壊れちゃうんじゃないか、なんか期待ハズレだったらやだし、ファーストキスなんだからちゃんとした思い出にしたいし友達に自慢できるようなシチュエーションにしたい! って思っちゃって、すごいためらってたんですよ。今思えばアホだなーって感じですが、そのときはもうそれだけのことに真剣。
でもまあいつまでも彼の覇気を受け流すのも苦しくなってきて、いい加減覚悟決めなきゃ、と思ってその日はちゃんとベンチに座りました。
その頃、彼氏と付き合ってまだ間もないときでした。ベンチに座ってしばらくしゃべってましたが、だんだん、静かになってきて、手を握られる。
「……あのさ」
真剣な目で、彼に見つめられて、いよいよ心臓が高鳴ってきました。内心はめっちゃくちゃドキドキして「くるか!? くるか!? ついにくる!? やばいやばいやばい」と心の声が超うるさかったわけですが、見た目は平然を装って「ん?」と同じように彼を見つめました。
あのさ、と言ったはいいものの相手はなかなか切り出さなくて、相手の緊張がこっちにまで伝わってきそうでした。
「付き合ったら一番したいって思ってたこと、してもいい?」
え!!!
こ
こ
これは
と、超動揺してた私なのですが、そのとき彼氏の前では小悪魔キャラぶってたので、別に私はキスぐらいなんとも思ってないわよ的な顔をして「うん、いいよ」と言ったのです。
そしたら
「目、つぶって」
キャーーーーーーーーーー!!!!
でしたよ。
この流れを友達に話したらキャーーーーーーーー!!! でした。みんな「何それ少女漫画みたい!」「羨ましい!」と口々に。
まあそれはそうです。お互いファーストキスで、制服で、冬の夕方の公園のベンチで、誰もいなくて、静かにキスをしたわけですから、ファーストキスとしては最高のシチュエーションです。
でもね、なんか違ったんですよね。
なんか、思ってたような感動もないし、期待してたほどのものでもないし、キスしたからって見える世界が変わったとかもなかった。
ファーストキスの味は別にレモン味じゃなかったし、っていうか味とかなくてただスポーツしてた彼のちょっと汗の匂いがしたくらいで、あ、なんか、口と口が合わさっただけじゃん、みたいな、本当にあっけない感じでした。
キスってどんなものなんだろうと想像してた時の方がむしろ、わくわくしたなあ、なんて。
それから、実際に通り過ぎてみると、別にキスのシチュエーションとか雰囲気とかどうでもいいんだなー、と思いました。別に少女漫画みたいなシチュエーションだからいい、悪い、とかないんですね。
なんか「初」っていいですねやっぱり。私のだいすきな「赤毛のアン」にも書いてあったんですけど、知らないことがたくさんあるって素晴らしいことですね。
と、いうわけで、今日も1日頑張りましょう。
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今日のイベント
19:30〜21:30 落語部
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めっちゃくちゃ楽しみ! 一緒に浜辺散歩しましょう。
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