【4ヶ月で人生を変える】ライティング・ゼミ受講中に妊娠・出産・子育てをした私だから言えること
【10月開講/東京・福岡・全国通信対応】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜《初回振替講座有》
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記事:土田ひとみさま(ライティング・ゼミ)
その日私は、大きくなったお腹をなでながらfacebookを眺めていた。
それに出会ったのは、もうすぐ妊娠8ヶ月になろうとしていたときだった。
天狼院書店 人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」
こんな広告を見つけたのだ。
人生を変える?
私は軽々しく「人生を変える」とうたっているものが嫌いだ。
世の中には、そんなキャッチコピーが溢れている。
私は過去に「人生を変える」経験をしたことがあるが、本当に人生を変えるものはそうそう見つからない。
しかし、何か気になる。
ライティングを勉強したい、という気持ちがあったからこの広告に目が止まったのは確かだが……。
私はしばらく悩んだ。
悩んだ末、妊娠中も頑張っている私へのごほうびとか、産休に入ったらどうせ暇だしとか、様々な言い訳を見つけて申し込むことにした。
2016年6月、私のライティング生活がスタートした。
このライティング・ゼミは毎週1回、締め切りがある。
週1回記事を投稿できるという権利があるが、投稿をしなくても、怒られたり、罰を与えられるわけではない。
学校の宿題とはちょっと違う。
看護師としての仕事、妻としての家事、自営業の夫の手伝い、そして妊娠中という身体の負担……。
記事を書かないことの言い訳はいくらでもできた。
でも「せっかく申し込んだし、書かないと損!」という貧乏根性で、第1回目を投稿した。
何度読み返しても下手くそだった。
そりゃそうだ。
私は20代後半まで活字の本を嫌っていた。
マンガばかり読んで、新聞もほとんど読んだことがなかった。
読書感想文を書かなくてはいけないときだけ、仕方なく活字を読んでいた人間だ。
ましてや文章を書いたことなんてない。
そんな人間が、いきなり素晴らしい文章を書けるわけがない。
「恥ずかしい……」
私は、この恥ずかしさから逃れたいと思った。
そのためには書き続けよう、と思った。
書き続けていたら、恥ずかしさも麻痺してなんとかなるんじゃないかと思ったのだ。
それから私は、できる限り週1回の締め切りまでに記事を書くことにした。
そんな生活が6月から始まり、7月半ばには産休に入った。
その頃には書くことが習慣になっていた。
毎日、「次はどんなことを記事にしよう?」と考えながら生活し、締め切りまでに投稿した。
そして、書くためにたくさんの文章を読みたくなった。
今まで読んだことのない小説を読むために図書館に通ったり、毎朝新聞を読む日課もできた。今までにない習慣だった。
今までの私は、とても飽きっぽく、長続きしたものが一つもない。
習い事も続いたことはないし、産休に入ってからしていたウォーキングも理由をつけて休みがちになっていた。
しかも今までだったら、負けると分かっている勝負には絶対手を出さなかった。
ライティングなんて超初心者で、才能もないことに挑んでいるにも関わらず、なぜか続いていたことは、とても不思議だった。
理由があるとしたらこれだ。
投稿した記事が合格するとウェブに掲載してもらえるからだ。
そして、どの記事が人気だったかをランキングで競い合う。
落選したら悔しかったし、ランキングに入れば「イエーーイ!」と喜んだ。
同期の仲間たちが、メキメキと成長しているのも励みになった。
いつの間にこんなに面白い文章を習得しているんだ!? 隠れて特訓しているのか!? なんて思いながら、ライバルたちの記事を読んでいた。
「もっと上手くなりたい!」
「もっと多くの人を面白がらせたい!」
「もっと! もっと……!」
私の欲は、いい方向に動き出してくれた。
9月に入り、いよいよ出産間際となった。
私は、出産という一大イベントを控えていると言えど、週に1回しかない投稿のチャンスを逃したくはないと思った。
ライティング・ゼミを始めたばかりの頃は、締め切りが嫌で嫌でしょうがなかったのだが、習慣化されて3ヶ月も経つと、こんなにも意識が変わるのかと自分自身に驚いた。
そして、いつ陣痛が来るのか? とビクビクしながらも、なんとか出産前に記事を書き上げることができた。
そして9月7日、私は人生で初めて出産をした。
多くの母親が言うように、死ぬかと思った。
「死ぬ気でやれば何とかなる」ってこういうことか、と思った。
しかし、出産の余韻に浸る間もなく、締め切りは平等にやってくる。
約40時間にも及ぶ難産で、しかもその後すぐに新生児の世話をしていたので、体力的にも精神的にもヘロヘロになっていた私には拷問のようだった。
昼夜問わず1〜2時間おきの授乳とおむつ交換、食事もままならず、シャワーをした後立ちくらみで倒れそうなほどだった。
しかし私は、出産のアドレナリンが残っていたためか、「死ぬ気でやれば何とかなる!」を経験した直後だったためか分からないが、なんとか記事を投稿した。
しかし次の週、私は記事を書けなかった。
産婦の2人に1人はなるというマタニティブルーになってしまったのだ。
「死ぬ気でやれば何とかなる!」なんて言っていたのにできないなんて、私はダメ人間だ……とさらに自分を責めた。
まさに、負のスパイラル。
自分を責める言葉しか思いつかなかった。
必死の育児以外、何もする意欲がわかず、常に眠気が襲ってきた。
パソコンに向き合う時間など、一分一秒も見つからないと思っていた。
育児の合間の時間を見つけては、倒れこむように横になった。
そんな日々だった。
あるとき、我が子を寝かしつけるために横になりながら、ぼんやりとスケジュール帳を眺めた。
「ライティング・ゼミ締め切り」
この文字をいくつも見つけた。
それは、規則正しく毎週月曜日に並んでいた。
「締め切り」の文字に、チェック印があった。
飽きっぽく何事も続かない私が、妊娠中も出産の直前直後もずっと書き続けてきた証拠だった。
「書き続ける」を積み重ねてきたことが、何よりも私の自信になっていたと気づいた。
文章が上手いとか下手とか、ランキングが良いとか悪いとか、それよりも「続けられた」ということが一番の財産となった。
続けたことで、習慣が変わったのだ。
今回どうしてこんなに気分が沈んでいるのかと考えたとき、毎週月曜日に投稿するという習慣を行わなかったことが、一番私にとって気持ち悪かったのだと気づいた。
私がマタニティブルーから復活するには、何が何でも「書く」しかない! と思った。
しかし現実は甘くない。
育児に追われて時間などない。
でも、私を勇気づけるためには、もうこれしか方法はないと思い、覚悟を決めた。
それから私は1週間かけて1つの記事を書き上げた。
我が子が寝たと思ったらすぐにパソコンに向かった。10分もしないうちにまた泣き出したが、泣き止んだらまたパソコンに向かう……、これを繰り返した。
子供と一緒に横になって寝かしつけた後、スマホで記事を書いた。そのまま自分も寝落ちしたが、少しの時間でも書くようにした。
授乳をしながら寝た我が子を膝に抱きながら、片手でタイピングをしながら書いた。胸をさらけ出したままパソコンに向かう姿は、誰にも見せられないが、なりふり構わず書き続けた。
時間がないながらも細切れの時間をかき集めるようにして、なんとかしたのだ。
「やったぞーー!」
締め切り前に投稿をすると、清々しい気持ちになった。
心地いい達成感に包まれ、私はぐっすりと眠ることができた。
いつの間にか身についていた「書く」という習慣をこなすことが、こんなにも自分を救うなんて。
孤独な子育てママにとって、記事を投稿するだけでも十分社会との繋がりを感じる。
それがまた、私の心を軽くさせてくれた。
そして私は、いつの間にかマタニティブルーを克服していた。
やればできる。
「書く」と覚悟したら書ける。
どんな状況だって、本気で覚悟したら何とかなるものだ。
私は少し強くなった。
そして、少しだけ自分を好きになれた。
4カ月のライティング・ゼミで、私の人生は変わりはじめている。
この変化を止めたくない!
だから私は、生後1ヶ月にも満たない赤子を抱えたまま、ライティング・ゼミプロフェッショナルコースに挑むことにしたのだった。
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