私がライティング・ゼミをヌーディストビーチだと思う理由
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記事:高浜 裕太郎(ライティング・ゼミ平日コース)
「すごいなぁ」
私はFacebookに投稿されたライティング・ゼミの課題を初めて見た時、こう思った。そういえば、天狼院の存在を知って間もない頃、投稿された記事を見た時も同じことを思った気がする。何すごいかって? 皆さん「自分がどのような人間か」ということを、文章にしているからだ。
ライティング・ゼミの課題や、実際にWebページに投稿された記事を見ても、筆者自身の経験や、そこから学んだことを文章にした記事は、割合で見ても少なくはないと思う。その記事で語られていることがフィクションである可能性はさておき、ゼミの方々は、自分の経験を、自分の言葉で書いている。具体的なエピソードを交えたりもする。中には、こっちまで笑ってしまうようなものや、羨んでしまうエピソードもある。
例えば、天狼院書店のスタッフである川代紗生さんが書かれた『才能があると言われ、書籍化の話が来たにも関わらず、3年経ってもデビューできない小説家志望の女の話』という記事があるが、その中にも共感したフレーズがあった。
「周りの人間みんなが、敵に思えていたし、そんなすごい人たちに比べて、自分には何もないと、そう思っていました。自慢できるものが何もないことが、本当に苦痛で苦痛で仕方がありませんでした」
川代さんの周りには、起業した人や、大きなNGO団体の代表をやっている人等といった、キラキラしている人がたくさんいて、川代さん自身がコンプレックスを抱いていたことから、書かれた一文だと思う。私はこれに強く共感した。
私の周りには、起業した人もNGO団体の代表をしている人もいなかったけれども、自分が本当にやりたい仕事を見つけて、辛いながらも必死で頑張っているキラキラした人間がいっぱいいる。そんな人たちを見ていると
私も何か貫き通せるものを見つけたい!
嫌々仕事をしている私ってなんて情けない!
という感情が芽生える。川代さんとは似て非なるものかもしれないが、私もコンプレックスを抱いていた。そのこともあって、川代さんの記事は私の心の中に、鐘の音のように響いた。
ところで、私は投稿されている記事を見てから、ずっと違和感を覚えていた。
「この人達は恥ずかしくないのだろうか」
私は自分がどのような人間であるのか知られることは、自分の裸を見られる位に恥ずかしい。だから私は、書いている記事の中でも、無意識のうちに嘘を書いたりする。(これは本音だが)
それは多くの場合、「自分を少しでもカッコよく見せるため」である。そのために、嘘で作られた装飾品を身にまとうのだ。
もちろん、記事を投稿されている方の中にも、私のように無意識に嘘を書いている人がいるかもしれない。が、少なくとも、私には本音に見える。
自分のことをさらけ出すことは、自分の裸を見られる位恥ずかしいと言ったが、そうなると自分をさらけ出しまくってるライティング・ゼミはヌーディストビーチになってしまう。
ヌーディストビーチとは、ヌーディスト、すなわち裸体主義者が集まるビーチであり、西欧諸国を中心に多数存在しているようだ。画像を検索するだけでも、どのような場所なのか少しは分かる。要は、男性も女性もスッポンポンなのである。
そのような場所に服を着た人間が来るとどうだろう。明らかに不自然であるし、自分だけ服を着ているのが馬鹿馬鹿しくなってくるだろうし、羞恥心だってなくしてしまうかもしれない。
ライティング・ゼミに置き換えてみる。私に言わせるならば、自分をさらけ出す記事を書いている人は、スッポンポンなのだ。恥ずかしがらずに自分の裸体を、ゼミ生の方々はさらけ出している。それに対して私は
「え……恥ずかしくないのかな」
とカルチャーショックを受けていたが、皆が皆裸なもんだから、私も恥ずかしがっているのが馬鹿らしくなって
「あぁ! もう私も脱いじゃえ!」
と思うようになった。
私は最近記事を書く上で、「自分がどれほど脱げるか」ということに気を付けている。なるべくなら、あまり服を着らずに、他のゼミの皆さんと同じような、裸に近づけるような記事を書きたい。本当に裸になれた時、今よりもっと良い記事が書けている。そんな気がするのだ。
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