2015-01-04

100人が挫折した「天狼院英語学習プラン」をやり遂げた部員、若竹さんスペシャルインタビュー！ 後篇「プランを終えた今、何を思う？」《天狼院英語部講師Kanami先生》

この記事は以下の記事の後篇です。
100人が挫折した「天狼院英語学習プラン」をやり遂げた部員、若竹さんスペシャルインタビュー！ 前篇「なぜこのプラン？」《天狼院英語部講師Kanami先生》

 

2014年2月、天狼院書店は独自の「英語学習カリキュラム」を打ち出しました。それと同時に、英語学習について研究する「天狼院英語ラボ」、そして英語を使う実践の場としての「天狼院英語部」を発足。

「天狼院英語部」に参加した人だけが参加できる Facebook グループページには、現在100名以上の登録があり、それぞれ日々英語学習に取り組んでいます。

 

カリキュラムに基づいた、31週間で完成する「英語学習プラン」をスケジュール通りに進めて行くと、最初にゴールするのが、2014年9月末。そして、見事そこでゴールに辿り着いたのが、部員の若竹さんです。その過酷な内容で多くの部員たちを苦しめた「英語学習プラン」を達成した若竹さんにインタビューを行いましたので、その内容を2回に分けてお届けして参ります。

 

今回は、その後篇です。「若竹さんが現在取り組んでいらっしゃる学習内容」と「天狼院の「英語学習プラン」への率直なご意見」、それから「貴重な過去の英語学習エピソード」をお届けします。

 

 

 

「英語学習プラン」を終え、現在やっている英語学習の内容

 

今、英語学習は何をやっていますか？

今は『DUO』をやっています。平日のみ、週5で運用しています。「英語学習プラン」でやってたときに、自分の中で「結構流してやってきちゃったな」っていうのがあったのと、セレンさんのお話*をお聞きして「もうちょっと深く掘り下げてやってもいいのかな」と思ったので、今でも継続してやってます。

*【6/20Fri満員御礼！！『DUO 3.0』使い倒し塾】たった1冊の英単語本で、人生を変えた英語キュレーターに圧倒的英語学習法を教えてもらいます。http://tenro-in.com/event/5262

【『DUO 3.0』使い倒し塾レポート】単語帳1冊で総合的に英語力を伸ばす極意を学んできました。《スタッフ石坂の報告》http://tenro-in.com/team/5975

 

今、日々の英語学習で取り組んでいるのは、『DUO』だけですか？

神林サリーさん監修の「英語日記」アプリで、英語日記を書いてます。内容は、日付、天気、気分、あとはショートコメント的なものです。その日に思ったこととかを1、2行ほどと、その日の予定を英語で書いてみています。それにプラス、英語チャットをやっています。参加してる人たち全員で、英語でコメントを書き合戦みたいなものを。そこで瞬発力的なことを鍛えてます。

日々仕事で英語のメールを書くことが多いんですが、普段やってて思うのは、私の使ってる英語はほとんど決まり文句的なんです。だから、「もしこう言われたらどう返すか」という瞬発力的なものをできるようにしたいと思いました。そして、こういう力は書籍で学ぶよりも、違うツールでやらないと得られないのだろうと思っていたところに、たまたま見つけたのが英語チャットだったんです。毎回30分勝負で、私以外に何人か参加してる人がいて、発言するのは順番通りとかではないので、負けないように頑張っています。2月の自分では想像できない姿ですね。

 

2月の段階で英語チャットに挑戦できなかったのはなぜですか？

自信なかったですし、英語のレベル的にも難しかったです。あと、対面で踏み込める勇気が、英語だろうが日本語だろうが、自分の中にはちょっと欠落していて、課題なんです。仕事でも、海外でやりとりする人っていうのは決まってきているので、飛び込みでいつもと違うの人から電話かかってくると、ビビっちゃうんですよ。

こないだかかってきた人は、訛なのか全然聞き取れなくて「英語っぽく聞こえるなー」と思ってはいたんですが、なんだか一本調子で、まるで暗号のようにしか聞こえませんでした。そういうところで、自分はまだまだ足りてない、英語をちゃんと聞き入れる耳が備わってない、というのが実感としてあるので、「英語学習プラン」を終えたとはいえ、満足してる自分はまだそこにはなかったです。

 

英語チャットをやれるのは、天狼院の「英語学習プラン」をやって、自分の英語力にも自信がついて、「今ならできるかな」っていう感じですか？

「英語力に自信がついた」というよりかは「一つ何かことを成し遂げた」っていう気持ちの方が大きいですね。達成感。全然そっちの方が大きいと思います。英語力がついてないとは思わないですけど、そこよりも、何か一つことを為し終えたからこそ、チャレンジできるのかな、と思います。ダメだったらやめればいいし、とりあえず「何もしないでくすぶってるのだけはやめよう」って。

 

実感として「自分の英語力が上がったな」とか「前これできなかったのに、今できるな」とか、感じる場面はありますか？

仕事で英文メールを書いてるとき、前は結構 Weblio とかを流用して書いていたんですが、最近は「確か『Forest』でこういう表現があったかな」っていう記憶で書いてみることもありますし、自分の中で「使ってみたい感」っていうのは、以前よりも「臆することなく」っていうのはありますね。

 

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「英語学習プラン」を終え、現在やっている英語学習の内容

 

「天狼院英語ラボ／英語部」に「こうなってほしい」とかありますか？

「英語学習プラン」は改良しないといけないと思います。できてない人がいっぱいいるから。「100人いて100人できるのがいいか」っていうわけではない思うんですけど「100人いてたった1人しかできていないカリキュラム」もどうかなと。三浦さんが想像していた達成者が何パーセントだったか分からないけど「その率が達成できてない」っていう状態はまずいと思います。ましては「ご本人ができてない」っていう状態は。

 

三浦さんが脱落していなくなったことに対して何かありましたか？ 「あれだけ大口叩いといて、そんなもん？」みたいな。忙しいのは分かってますけど、今年2月には「やってこう！」みたいなのありましたよね。

あの意気込み*は結構いいなと思ったんですけどね。あれはすごいよかった。

*【天狼院英語ラボ1/27公式まとめ】英語学習法バトルロワイヤル～36歳超絶忙しい英語弱者の店主三浦が7ヶ月で習得できる英語学習法が本当にあるのか？～で見えたこと《天狼院LIVE公式まとめ》http://tenro-in.com/event/4048

三浦さんがフェードアウトしたのに気付いたときは、私まだ駆け出し中で、責める立場になかったので「まず自分が終えてからだろう」って思ったのですが、終えた今は「あーあ、やっちゃった」みたいに思っちゃいますね（笑）。

 

意気込みがよかっただけに残念ですよね。三浦さんが這い上がってたらもっと面白いことになってましたよね、きっと。

そうですね。そこはちょっと残念ですかね。ライバルみたいな人がいたらまた違った楽しみもあったでしょうし、孤独感はめちゃくちゃありました。TOEIC みたいな成績を残すようなものでもないから「何に向かって行ってるんだろう」っていうのはもしかしたらあるかもしれないです。

英語学習自体が「成績を残すもの」ではなくて「プランをやり遂げること」に重きを置いてたので、例えばプランを終える云々ではなく、kanami 先生が「この教材をここまでやったら、このくらいの英語力が身に付けていないといけませんよ」みたいなプログラムだといいのかもしれないですね。

 

「ここまで到達したら、このテスト受けて」みたいな？

そうそう。「英語で質問して答えられて合格」のようなプログラム特有の「級」みたいなものを作るとかです。今回のプランは、やるノルマをこなしていくだけだったから。三浦さんも、このプログラムを作ったときに「行政書士の資格の勉強のときに取り入れたやり方だ」っておっしゃってましたが、それは「資格を合格する」っていう目標があったからで、別に「1日に3つの書籍をやって、半年かけて全部を終える」っていうのとは、目標が全然違う内容だと思うんですよ。

kanami 先生のテストで「ちゃんと勉強してるんだな」っていうのを判断されて「その結果を受けてどうするか」っていう、ゲーム的なプログラムだったらまた違ってたかもしれないです。…でも逆にいうと、私はそういうのがなかったからできちゃったのかもしれないですね（笑）。それはある意味私の弱点かもしれないです。テスト的な要素を取り入れたら、もしかしたらわたし挫折しちゃってたかもしれないです。

 

ゲーム性を楽しめる人と、逆にそれが苦痛になる人と。

英語部の中には、テストがあるからこそ逆にモチベーションを発揮する人、私と全く逆の人もいるかもしれないですよね。毎日毎日会社のあとに勉強できなくても「kanami 先生が出すテストにだけは答えてやるぞ」みたいな。そういうところに燃える人はいるかもしれないです。

 

 

これまでの幾多の挫折からの克服

 

私1回だけ、まだ学校卒業して社会人1年目か2年目かのときに、英会話学校行ってたんですよ。そこは5段階くらいレベル分けがあって、私は全然しゃべれなかったので、当然一番下のクラスから始めたんですけど、ある程度回数を重ねていくと、テストを受けるんです。テストをクリアできなかったときのあの挫折感は耐えられなかったですね。「もう二度とやってやるか」って思いました。

 

そこを「見返してやろう」「次は余裕でいってやろう」という感じにはならないですか？

当時はなかったです。ほんっとにショックで大泣きしました。「せっかくがんばったつもりだったのに」と思って。自分なりにはすごくがんばって取り組んでたけど、先生の感覚だと「そのレベルに達してなかった」って判断されたのは、「もうやだな」って思いましたね。

 

そんなツラいことがあったんですね。

それくらいの幾多の挫折を味わってきてるんですよ。今回はたまたまうまくやり遂げたけど、もし今回挫折していたら、「また同じことの繰り返しだ」って捉えてたかもしれないです。だけど一方で「一度でいいから、克服したい」っていう思いもどこかにはありました。

もう一つ、大きな挫折の経験があります。以前、正社員で働いてた会社なんですけど、TOEIC の対策講座をするお金を出してくれるような、補助のある企画があったんです。条件として、出席数がちゃんと到達してなきゃいけなかったんですけど、そのときの TOEIC の講座が眠たくなっちゃうくらいにつまらない内容で、1、2回受けたらもう聞くのも行くのも面倒臭くなっちゃって、行かなくなっちゃったんですよ。結局補助は受けられず自腹を切ったんですけど。何がいいたいかっていうと、自分はそういう結構いい加減なところも結構あって、なんでもかんでもできるような、そういう強い精神力を持ってる人間でもないというか。今回はたまたまやったけど、一方でそういう挫折だったり、怠惰なおさぼりもやってたし、まあいろんな経験を経てます。

 

今回は何が違ったんでしょう？

「 TOEIC のつまらない講座を受けてた」っていうのは「お金も出してくれる上で TOEIC の勉強もできればいいかなー」って結構甘っちょろい感覚で受けてたんだと思います。あの時の心境と、今回この「英語学習プラン」をやろうと思ったときの心境は全然違って、今回はほんとに「あとはない」って自分を追い込んだからできたんだと思います。

「英会話学校でのレベルチェックテストで落とされた」っていうトラウマは結構今でも残ってるんですけど、その一方で今回みたいに「『Forest』1周終えた」っていうのは、それを相殺するかそれ以上くらいの成功例なんです。「昔はそんなんだったなー」って感じに、やっと振り返られるくらいのものになりました。今回こういう企画があってよかったです。これがなかったら、英語については劣等生、挫折が続いていたと思います。

 

最後に「天狼院英語ラボ／英語部」のみなさんへのメッセージをお願いします。

これを成し終えても私は英語部の部員の一人であり、同士です。特異な人間ではないし、特別扱いしてほしくないです。またみんなでがんばろう！

 

（※若竹さんが実際に使った教材の写真）

 

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若竹さん、たくさんの情報や意見のシェア、ありがとうございました！

若竹さんへのご質問やご感想などがありましたら、よろこんで受け付けてくださるとのことです。天狼院英語部 Facebook グループページに参加していらっしゃる部員の方はそちらを通じて、そうでない方は天狼院書店宛にご連絡ください。

 

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なお、本文におきましては、下記の書籍について、それぞれ『DUO』『Forest』（本文登場順）と表記させていただいております。

鈴木陽一著『DUO 3.0』（アイシーピー）
石黒昭博著『総合英語 Forest 7th Edition』（桐原書店）

 

《過去の記事》
来年の英語学習につなげるために「いま」やってほしい2つのこと
「片付けの魔法」に教えてもらった「英語学習に大事なこと」
英語との接触時間を増やすコツ
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英語アレルギーを次々に生み出す「こいつ」とは、いい加減手を切ろう。
“I’m coming!”と「今から来るけん！」に見る、英語と長崎弁の共通点！？

 

《講師プロフィール》
http://about.me/kanami

《講師紹介ビデオ》
https://www.youtube.com/watch?v=0dsrR459t-8

天狼院英語ラボでは今後、このカリキュラムを改善すべく皆さんと一緒にvol.2を作成したいと思います。皆さんの経験や勉強法をぜひ教えてください！

次回は1月5日（月）となっております。予約なしのご参加も大歓迎です！

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