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TENRO-IN MAGAZINE NEWS

書店員歴2年目だけど、生意気にもこれからの雑誌の未来について語ってみた。《TENRO-IN MAGAZINE NEWS》

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スタッフ川代です。

たまにはちょっと、真面目な話でもしよう。
私は昨年一年間、雑誌についてたくさん勉強していた。
雑誌について知らざるをえない職種だったからだ。

私の周りにいる先輩たちも雑誌が大好きな人ばかりだったし、新しい雑誌の情報を手に入れるためお努力を惜しまなかった。「この雑誌で写真を撮っているこの人が、こっちの雑誌でも撮っていて……」とフォトグラファーの情報も教えてくれたりしたのだけれど、最初の頃私には何がなんだかさっぱりだった。なにしろ働き始めた頃の私なんて、「藤原ヒロシ」という言葉すらも聞いたことがないような人間だったからだ。

もともと雑誌もそれほど読むタイプではなかった。arは毎月チェックするかな、とかそれくらい。BRUTUSやPOPEYEなどのシティボーイ系の雑誌なんて手に取ったこともなかったし、暮らしの手帖や天然生活などの「暮らし」系の雑誌も勝手に「おばさんが読むもの」と決めつけて、素通りしていた。興味を持っていなかったのだ。

今思えば、そんな素人同然の私に雑誌の知識を詰め込むなんて、上司や先輩は相当大変だっただろうな。超がつくほどの雑誌初心者だ。しかも雑誌という紙の媒体自体に、興味をそれほど抱いていなかった。よくも知らないくせにその辺の偉そうなおじさんがネットで言っていたインタビューをもとに、「雑誌の時代は終わったっていうからね〜」なんて適当に言っているだけみたいな、知識はないくせに偉ぶる嫌なやつだったのだ。

でも、いざ雑誌の知識がある程度頭に入ると、それはそれは面白くて仕方なかった。何千という種類の雑誌の名前を覚え、バックナンバーを覚え、何年の何月号にはこの特集があるとか、そこまで細かく暗記していた。別に暗記しようと思って覚えたわけじゃない。毎日雑誌に触れているあいだに、勝手に覚えてしまったのだ。

雑誌はこんなに面白いんだ、と私は思った。世の中にはありとあらゆる雑誌で溢れていた。写真しかない雑誌、分厚い雑誌、新聞みたいなタブロイド版の雑誌。お弁当箱みたいな形の雑誌。そもそも「本」というかたちを保っていない雑誌もたくさんあった。まくらの形をした雑誌もあった。もうここまでくるとなんでもありなんだな、と私は思った。

「雑誌はもうだめだ」と言われる。「雑誌の時代は終わった」と言われる。
私はまだ書店員歴も短い人間だし、出版の知識も全然ない。ほとんど素人と同じレベルだろうと思う。
だから専門家たちが「もう雑誌はだめだ」とか言っているのを聞いても、正直言ってピンとこない。どうしてだめなのかがよくわからない。

でも、ただ一つ私が、あくまでも素人として思うのは、雑誌というのは形を変え、より自由に、ありとあらゆる表現手段を手にいれただけなんじゃないかという気がする。というか、思いたい。

現に、今天狼院が作っている「月刊天狼院書店」だって、月刊誌ではあるけれど、手に取って、購入することができる雑誌ではない。なぜなら、「月刊天狼院書店」は紙に印刷され、製本されている雑誌ではなく、店の形をした雑誌だからだ。池袋にある「天狼院書店」という店自体が「読める書店」であり、一冊の雑誌なのだ。店を一周することによって、一冊の雑誌を読み終えられる。そんな巨大な雑誌。

だから、天狼院書店という店で働き、棚を編集しているスタッフは「書店員」ではなく「編集者」であり、そこに訪れる人は「お客様」ではなく「読者」なのだ。

そういう雑誌を今、作っている。
しかも、私たちスタッフだけでなく、「読者」たちと一緒に。
まだ、試行錯誤している段階だけれど、日々本の情報が行き来している今の状況は、楽しくて仕方がない。

私は雑誌が好きだ。書店員としてでも、出版業界の人としてでも、天狼院書店のスタッフとしてでもなく、ただ、一個人として、雑誌が好きだ。大好きだ。

だから私はきっとこれからも雑誌を読み続けるだろうし、自分でも、面白い雑誌を作りたいと思い続けると思う。
今ある「月刊天狼院書店」だってもっともっと面白いものにしたいし、最強に面白い本が集まる場所にしたい。

雑誌は面白い。
雑誌の可能性は無限に広がる。

何度も言うが、私は学者でもなければベテラン書店員でもないから、詳しいことはわからない。もしかしたら雑誌は本当にもうだめなのかもしれない。

でも、一個人として、「もう雑誌はだめだ」なんて、言いたくない。
「雑誌は最強に面白い」「雑誌を作るのは超楽しい」「雑誌はまだまだこれからだ」

そうやって、前向きに言い続けていられるような。

そういう雑誌の未来に、ワクワクし続けられるような人間でいたいと、そう思う。

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天狼院書店では、新しく「月刊天狼院書店」を、さらには「雑誌の未来」を盛り上げたいという、熱意ある「読者」の方を募集しています。
本が好き、雑誌が好き、本屋が好き。理由はなんでも構いません。この記事に何かを感じたなら、「自分も参加したい!」と直感的に思ったのなら、それはあなたが「読者」になるタイミングなのだと思います。本とのふとした出会いと同じように、この記事との出会いも何かのご縁かもしれない。
そんな「つながり」をもし感じたのなら、ぜひ、「月刊天狼院書店」編集部に、参加してほしいと思います。

【「月刊天狼院書店」編集部、通称「読/書部」とは?】

スタッフとお客様、一緒に「月刊天狼院書店」という月刊誌(媒体は店舗)を編集する部活です。
毎月の部費(¥10,000)を払い、この部活の部員になった方は、天狼院書店のありとあらゆる本関連のイベントにすべて、無料で参加出来るようになります。

*「読/書部」メンバー参加可能イベントリスト(毎月)
・「月刊天狼院書店」編集部編集会議(2回¥6,000)
・読/書部リーディング&ライティング講座(1回¥5,000)
・ファナティック読書会(朝2回¥2,000・夜2回¥2,000)
・ファナティックGP(朝2回¥2,000)
・文ラボ(1回¥1,000)
・著者1日店長イベント(2回¥4,000)
・クイズ制作委員会(1回¥2,500)
*毎月のイベント内容は開催場所や月によって予告なく変動する場合がありますが、部費は一律¥10,000となります。

詳しくはこちら→本好きの、本好きによる、本好きのための夢の部活「月刊天狼院書店」編集部、通称「読/書部」。ついに誕生!あなたが本屋をまるごと編集!読書会!選書!棚の編集!読書記事掲載!本にまつわる体験のパーフェクトセット!《5月1日創刊&開講/一般の方向けサービス開始》

 

❏「月刊天狼院書店」編集部(読/書部)概要
部費:一般月額10,000円/プラチナクラス月額5,000円(パーフェクトセット価格)
*CLASS天狼院「プラチナクラス」の方は、本イベントに半額で参加いただけます。CLASS天狼院「プラチナクラス」についてはこちらから→【破格の割引サービス】「CLASS天狼院」誕生!〜最上ランク「プラチナクラス」は全店合計100名様限定〜《詳細・決済ページ》
*お支払いはPayPalでの月額支払い、および店頭において「りそな決済サービス(*ほとんどの銀行口座が対象となります)」をご利用いただけます。
*必ず1ドリンクいただいております。
*お申し込み受付は、決済完了順とさせていただきます。
*定員になり次第、予告なく、締め切らせていただきます。
*必ず【注意事項】を精読の上、決済にお進み下さい。

◆「月刊天狼院書店」編集部(読/書部)パーフェクトセット一般月額10,000円




◆月刊天狼院書店」編集部(読/書部)パーフェクトセット プラチナ価格月額5000円
*CLASS天狼院「プラチナクラス」のお客様のみご購入可能です。
*CLASS天狼院「プラチナクラス」についてはこちらから→プラチナクラス《詳細・決済ページ》




*それぞれ、単講座のみの受講もできます。

【単講座でのそれぞれの参加費】
「月刊天狼院書店」編集部編集会議(1回¥3,000×2回=¥6,000)
読/書部リーディング&ライティング講座(1回¥5,000)
ファナティック読書会(朝1回¥1,000×2回=¥2,000・夜1回¥1,000×2回=¥2,000)
ファナティックGP(朝1回¥1,000×2回=¥2,000)
文ラボ(1回¥1,000)
著者1日店長イベント(1回¥2,000)
=合計11イベント通常¥20,000/月(¥1,818/1イベント)
⇒パーフェクトセット特別価格¥10,000/月(¥909/1イベント)
⇒プラチナクラス価格¥5,000/月(¥454/1イベント)
*すべてのイベントで1オーダー(1ドリンク)いただいております。
*各イベントについては各イベントのページを参照ください。

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*直近の「読/書部リーディング&ライティング講座」の受講者の方のみが「リーディング・ハイ」の投稿チャレンジ権を有します。
*「ライティング・ゼミ」の現役の受講者の方のみが「記事」を書くことができます。
定員:東京15名様/福岡15名様
*定員になり次第、事前に予告なく締め切らせていただきます。
*東京も福岡も大型スクリーンでの生放送での受講となる回もございます。
*双方向でやり取りができる新しいシステム「天狼院LOAD」を導入しました。
場所:東京・・・東京天狼院(池袋)/福岡・・・福岡天狼院

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2016-07-24 | Posted in TENRO-IN MAGAZINE NEWS, 記事

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