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天狼院プロフェッショナル

【トイアンナ氏特別寄稿】彼のことを忘れられないのは、振られた自分を受け止める準備ができていないから?《天狼院プロフェッショナル》


 図1

[ モデル 茜さや

本稿は『恋愛障害 どうして「普通」に愛されないのか?』(光文社新書、トイアンナ著) の中から一部を改変・抜粋したものです。

 

自分から恋を進められない、彼のことを忘れられないのはあなたがオクテだからでしょうか。向き合わざるをえない真の理由に迫りました。

 

 

■恋愛障害って、知ってますか?

同じような恋に苦しみ、前が見えない。そんな方を本『恋愛障害 どうして「普通」に愛されないのか?』では「恋愛障害」と呼んでいます。

現在、多くの若者が恋愛障害を抱えており、その要因の多くは親や周囲の人から受けた「愛情パターン」にあります。人は愛し方を周りから教わるもの。幼少期に愛情不足などを感じていると、自分の恋愛でも相手へ過去を取り戻すように、つらい恋愛を繰り返しやすくなります。

もし読んでみて、「これって、私のことかも」「今の私の状況と似ているな」と思ったら、あなたも恋愛障害かもしれません。

今回は別れた男性の思い出をひきずってしまう女性の悩みをお伺いしました。

 

■とにかく別れた男を忘れられないのは、「普通」ですか?

「別れた彼を忘れられなくて、困っているんです」と相談してくる女性に対して、「私も昔付き合った人のことを全然忘れられないんですよ」と伝えると驚かれることがあります。

「女の恋愛は上書き保存」などと言いますが、そんなことはありません。私も過去を振り返り、当時してあげたかったことや逆に許せなかったことを忘れることができず、それをかみ締めることが恋愛なのだとさえ思っています。いまだに初恋の人の家の近くは、ばったり出会うことが怖くて歩くことすらできないほどです。

恋愛障害に苦しむ人の大きな特徴は、「あの彼しかいない」「あの彼が最高」と決めつけてしまうことです。

なぜそれが問題なのか。それは大抵の場合、彼が必要以上に美化されてしまっているからです。仮に、他の人と付き合うことになっても、「あの彼とは違う」と新しい可能性を否定してしまいます。ある意味で、亡霊に取り憑かれているようなもの。

健全な失恋をしている人は、恋愛から学んだことをきちんと分析して、「次はこういう恋愛をしよう!」という準備ができます。

ではなぜ一部の女性は、過去の恋愛をずっと引きずってしまうのでしょうか。

 

 

■恋を引きずってしまうのは「オクテさ」にあった?

かつて次のような相談をいただいたことがあります。

職場の彼を好きになってしまいました。彼は隣の部署で働いており、納会がきっかけで会話をして、それ以来片思いをして一年になります。夜遅くまで働いているので、彼女はいないと思うのですが、トイアンナさんはどう思われますか?
彼は私をどう思っているのでしょうか? そして、これから私を好きになってもらえるでしょうか? もうアラサーなので不安です。よろしくお願いします

残念ですが、私はエスパーではないので彼の気持ちを読み取れません。そもそも相手が独り身かどうかわからないので、「今すぐ本命彼女の有無を調べなさい。落とす戦略を立てるのはそれからだ!」というアドバイスになってしまいます。

このように厳しく言えば「察してちゃん」の恋愛パターンが身についている女性がいます。該当する女性は過去の恋愛で告白されたことがあってもその後の恋愛で、自ら行動に出る方法を知らないケースが多いようです。「告白しない後悔よりも、告白する後悔」を選ぶ行動パターンもあるはずですが、「振られてしまった自分」を受け止めるキャパシティがあまり高くないとも言えます。

こういった女性は失恋の経験も少ないため、1度の失恋を引きずりやすい「オクテ女子」とも言えるでしょう。逆に告白して失恋する勇気を持っている人は、失恋した自分も許してあげようという「自己受容」の考えを持っているのです。

 

 

■長期間、恋愛していないため焦っている

先ほどの「恋愛をしたいと思っているけれど、過度に奥手」の女性がそのままでいると、恋愛をしなくてはという焦りが生まれてきます。

恋愛をしなくてはと焦りつつも動き出せない女性は、過去の恋愛関係で大きく躓(つまず)いた経験を持っていることが多くあります。

たとえば長く付き合っていた彼から、明確な理由を告げられることなく振られた、というように、「私は恋愛市場で価値がないんだ」と感じるに足る経験をしている場合が多いのです。

 

 

■なぜわかっていても傷つけようとするのか

女性が傷つくのを恐れるあまりオクテになる一方で、男性はどうなるでしょうか? 男性の場合は女性を傷つけることで自分を守る「加害男子」になることがあります。

たとえば「今は結婚する気がないん」といいいながら、遊び続ける男性がいます。「俺は女性から引く手あまただ」と自信を持っている男性にとって、結婚は面倒だけれども、いつかやらなくてはいけないものです。

「今は、ではなく一生結婚しない」とはっきり宣言している男性は信条の自由。結婚しなくても問題ありません。しかし、「今は結婚する気がない」と言いながら本命女性と付き合い続け、いざ30代も後半になって「やっぱり君とは結婚できない」と関係を投げ出す男性は女性にとって問題アリとなるはず。

こういった男性は、「大事なことを決断しない」クセがあります。ある意味とてもタフな精神力の持ち主とも言えるのですが、あらかじめ非婚主義を宣言する男性に比べ、非常に無責任です。

そして、その愛情パターンを繰り返すうち、最も重いカタチで責任を取らされることになります。今は結婚できないと嘯(うそぶ)いていた男性は、往々にして「彼女が妊娠して、親から詰め寄られるカタチで愛のない結婚をする」という末路も目にします。

私の周りでも同様の事例は二例ありました。どちらの男性も奥様の妊娠期間中に別の女性と浮気、家庭をずたずたにしてしまいました。自分だけではなく、奥さんも子どもも幸せになれない人生を歩まされるという意味で、貢がせる男性や働かない男性よりも質(たち)が悪いと言えます。

ここで健全な女性は、「〇歳までに結婚してくれないなら、別れる」と切り出すことができます。結果として付き合った時間を「無駄にした」と感じるかもしれませんが、過去の恋愛として片付けることができるのです。

 

 

■自分を大事にできれば、傷つくことを恐れずに済む

自分を大事にしている人は、傷いた自分も愛することができます。だから結婚するつもりがないといって拒絶されても、失恋しても自分を受け止められるのです。

誰かに愛されなくても、仕事がうまくいかなくても、家庭が円満でなくても、「仕方ない」「そんなこともある」と自分を受け止められる。そして、自分の寂しさに打ち勝てる。恋愛障害に苦しまない人の生き方は自由はつらつとしています。

そうではない恋愛障害の女性は、たとえ彼氏ができても「家庭と仕事も両立できる女性でいなくては」などと、自ら作り上げた理想に引っ張られて苦しみます。世間体や男性のイメージに適わなければ自分を愛することができず、人を愛することもできない。これが恋愛障害です。

愛されたいならば、時には誰かや自分を傷つけられながらも、そんな自分を抱きしめる心を作る必要があるでしょう。(トイアンナ)

 

■筆者紹介
トイアンナ:ライター・性暴力防止団体「サバイバーズ・リソース」理事。慶應義塾大学法学部卒業後、外資系企業にてマーケティングを約四年間担当。業務や独自の活動で「キャリア」「不倫女子」「風俗嬢」などをテーマに500名以上からヒアリングを重ねる。現在「ありのままの自分を愛する自尊心の育て方」をテーマにさまざまな媒体で執筆中。

 

■天狼院よりお知らせ
トイアンナさん著『恋愛障害』(光文社) をお買い求めの際は、次のe-hon(全国書店ネットワーク)の本の紹介ページを通して、MY書店を【天狼院書店】あるいは【天狼院書店「福岡天狼院」】で登録してご購入いただくと、天狼院書店の売り上げになりますので、励みになります(天狼院書店各店舗での受取か宅配受取をご選択いただけます。どちらの場合も天狼院書店の収益になります)。

図1

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