【知らなきゃよかった】噂の女子校あるあるは本当か。女子校出身≠女子??私の女子校実体験《スタッフ山中のつぶやき》
教室も、廊下も、グランドも、どこもかしこも女子しかいない。
スカートを翻して
お菓子なんて持ち寄って
うふふ、あははとキラキラしてて
なんだか良い香りがしそう
あぁ、なんてすばらしき空間であろうか。
こんにちはスタッフ山中です。
みなさん、女子校というとどんなイメージをお持ちですか?
制服をまとった素敵女子たちが
これまた素敵女子たちと
きゃっきゃと楽しく過ごしている空間。
こんな女子だけのキラキラとした世界を想像されている方も多いことでしょう。
しかし、大変申訳ありません。
そのような方はこの記事を読むことを早急にやめることをお勧めいたします。
なぜかって?だって、知らないほうが幸せなことってあると思うんです。
何を隠そう私自身、中学高校と6年間女子の中で生活してきた生粋の女子校出身者。
12歳から18歳というキラキラ青春時代をこの”女子”だけという異質空間で過ごしてきた
そんな私が言えることはたったひとつ。
「女子校はそんな素敵な世界ではございません」ということ。
夢を持たれていた方すみません。でもこれは事実なのです。
【女子だけの空間=素敵空間】?いやいや、そんな方程式は成り立ちません
【女子だけの空間=異性の目がない=自由空間】こんな方程式が成り立つ。
それこそが女子校なのです。
そもそもみなさんが想像する思春期の女子とは
恥じらいやかわいらしさがあって、恋にウキウキしている。
そんな青春たっただ中のなにか特有の輝きをもった女子たちであるように思います。
しかし、それは「異性の目を気にする」ということが重要なキーワード。
恋をすると人はきれいになるとはよく言いますが、”異性を意識する”とは自身が感じている以上に自分に影響をあたえているものなのです。
しかし、こうなると女子校はどうでしょう。
女性として育っていく重要な時期を、異性の目という重大要素がが存在しない環境で成長していくわけです。
「男子?ああ、いたねそんな人たちも。」
と同年代の異性を全く意識することなく自由に過ごすことができちゃうわけです。
つまり、これは女子としての恥じらいや、恋する乙女的な感情を学ぶことが極端に難しいことを意味します。そんな女子校女子たちが普通の女子とは”ちょっと違う”存在となってしまうことは言うまでもありません。
そう、
【女子だけの空間=異性の目がない=自由空間】この方程式が成り立つ時。
女子校出身者≠女子
女子校出身者=女子校女子 と新たなジャンルとして確立される訳なのです。
そんな新ジャンル女子校女子に関しては多くサイトで「女子校あるある」があげられています。
「実際本当なの?」「おもしろいw」「ネタじゃないの?」なーんて声をよく耳にしますが、女子校女子にとっては、はっきり言ってほとんど「なつかしいなぁ」としみじみしてしまうようなものばかり。つまり、ほとんどが事実。
今回はそんな巷で噂の女子校あるあるを私の実体験エピソードとともにご紹介させていただき、女子校女子を改めて理解していきたいと思います。
(真実を知らないあなた、引き返すなら今です。なんてこった!知らなきゃよかった!となっても責任を一切負かねます。そちらご了承いただける方のみ先にお進み下さい。)
女子校あるあるその① 体育の後の更衣室は制汗スプレーが舞っている
体育の後の更衣室。(というか更衣室は存在しないので教室なのですが)体操着から制服に着替え、さあ次の授業の準備に取りかかるか!というタイミング。私たちは教科書でもノートでもなくそろってあるアイテムを取り出します。そう、「制汗剤」です。
汗の匂いを気にするなんてちゃんと女子じゃないか!と思われるかもしれません。
しかし、逆を言えば女子校女子は汗の匂いが消えれば、教室の匂いがどうなろうと知ったこっちゃありません。やれ、石けんの香りがしたと思えば、シトラスが香り、フローラルが噴射されたかと思えば、強いミントの香りの汗拭きシートが配られだす。様々な種類の匂いが混じり合い、まあなんとも言えない空間に早変わりです。吹きかける場所も服の下からこっそりするなんて子は見当たらず、袖口、襟元、スカートの下やもうどこもかしこにも吹き付ける!もっと言えばもはや脱いだ体操着に吹きかけて、そのままクーラーの近くで乾かす子もいましたね。笑
何なんでしょう、あの制汗剤への信頼感。
私の友だちは「マックで勉強してたらいつのまにかタバコ臭くなってた」と参考書に制汗剤をふりまいていました。(社会の時間なのになぜかラベンダーの匂いがする状態)
女子校思考「ちょっと使いすぎちゃった!でもみんな良いにおいだし、汗の匂いよりは良いよね☆」
女子校あるあるその② 体育祭が戦場
いやぁ、思い出しただけで体育祭はすごかった。本当にすごかった。
私、体育委員という委員会に所属し、競技やそのルールを考えていたのですが、その中でも最も重きが置かれたのが「いかにケガ人を少なくするか」ということ。文字通り、女と女が戦う時。ジャージの中にジャージを入れることが常識となるくらい異様な空間な訳ですが、言うまでもなく、毎年タンカで運ばれる人が続出します。中でもものすごい印象に残っているのは高校3年生のときの騎馬戦。
女と女のガチの戦いはそれはもうすごいのです。勝ちにこだわるのです。ぶつかり合うのです。
見た目の美しさや可憐さはもはや必要ではありません。勝ちをつかみ取ること。これこそが重要なのです。
それは競技がおわり、次の対戦の準備をしている時でした。
「いやー。すごい戦いだったねー」
「ねー!あれ?なんか黒いもの落ちてない?忘れ物かな?」
「本当だ!なんだろ、え。あれ、髪、、、?」
そこには、目を疑いたくなる朗な光景がありました。
髪 が落ちていたのです。
しかしそれは”髪の毛”ではありませんでした。
”毛” ではなく それはいわば”毛束”だったのです。
(※ホラーではありません)
これを見たときの衝撃は今でも忘れません。髪を振り乱して戦うとはまさにこのこと。髪の毛を引っぱり、抜き取ってしまうほど激しい戦いが繰り広げられていたのです。禿げてでも勝ちを取りにいく。これぞ女子校女子。
ちなみに、反則行為として「競技中、相手の下着をとってはいけない」というものまでありました。
いや、さすがにそこまではしない。
と思う。
女子校思考「勝つことができるなら、髪の毛の一束や二束どうってことないよ☆」
女子校あるあるその③ 何かあったときの連携プレーがすごい
言葉に出さずともクラス全員でチームプレイができてしまう。それぞれグループはあるけれど、クラス単位で、もはや学年単位でなぜか強い連帯感があるのも女子校ならではだと思います。
ある日こんなことがありました。
教室に差し込む日差しが暖かな午後の授業。
お昼も終えて、みんながうとうととしてくる時間帯でした。授業はたしか化学だったかな?
実験の様子を先生が黒板に図示してそれを必死にみんながノートに写している時でした。
なんだか複雑だし。書くこと多いし。何より眠いし。と誰もがこのノートに写すという行為さえも面倒だなぁと感じていました。
しかし、そんなことはおかまいなしに、先生はどんどんと板書を進めて行きます。
それは、新たに公式を書き足そうと先生が私たちに背を向けて、黒板に向かった時でした。
ピカッ
一瞬。音もなく。誰が騒ぐでもなく。唐突に。でも確実に。なにか強い光が教室を包み込んだのです。
何が起こったのか。教壇に立つ先生だけでなく、クラス全員の頭に?が浮かびました。
しかし、ただ一人。いそいそと何かをカバンの中にしまう生徒が。
ちらりと見えたその手にはデジタルカメラがありました。
フラッシュ。
この光の正体はデジタルカメラのフラッシュだったのです。
そう、その子は。ノートに写すという面倒な作業を一瞬で終わらせてしまおうとデジタルかメラをこっそり取り出し、黒板の写真を撮ったのでした。
なるほど。携帯電話では音がなってしまうし、後でズームすれば何が書いてあるかも見れるし。
これはよく考えたなと思いましたが、最後の最後でなんといううっかりミス。
先生「何だ今のは。」
もちろん、デジタルカメラを持ち込むなんて完全なる校則違反。
それで黒板を撮影するなんて。
悪いことをしていないのに、クラス全員で背筋かひやり。
すると唐突にこんな言葉が。
「え、あれ?雷??」
デジタルカメラを持ち込んだ本人でなく。そのこと特別仲のいいわけでもない一人がこう切り出しました。
「雷!!?」
外を見れば清々しいほどの青空。もちろん雷など落ちるわけがありません。しかし、
「え、こんな天気なのに雷なんて落ちるの!」
「やば!」
「うそうそ!どこどこ」
矢継ぎ早にそんな言葉も飛び出して
教室はもうわーわー!!きゃーきゃー!!
もう収集がつきません。
結局先生はこの騒ぎを押さえるのに精一杯で、フラッシュを光らせた本人を特定することはできませんでした。
授業を終えると
「雷はないわーw」とクラス全員で大爆笑!
「どんなごまかし方だよ(笑)」「というか誰が何やらかしたの?」「でも問題にならなくてよかったね!」「カメラ?あとでその画像私も欲しい!」
誰が何をやってしまって、同対処すべきなのか。状況が完全に把握できなくとも、その場の連帯感で問題をクリアしてしまう。なんともまあ、恐ろしいものです。
女子校思考「私たちが本気をだせば、晴れの日に雷だって落ちちゃうぞ☆」
いかがだったでしょうか?申訳ありませんが、これが女子校の実態なのです。
異性の目がない=自由空間
だからこそ、
人目を気にせず、いろんなことしちゃうし(足とじれないetc…)
そこで全力?っていうところで頑張っちゃうし(モノマネetc…)
女子校出身者は女子ではなく、女子校女子という新たなジャンルとして確立してしまう。
しかし、私、女子校に行っていたこと全くと言っていいほど後悔しておりません。
だって共学に行っていたら、
あんなに全力で物事に打ち込めなかっただろうし
あんなにタイプの違う女子たちと交流できなかっただろうし
さらに言えば、恋敵になり得ない分、心から信頼できる友だちができました。
(恋に関しては女子はなにするかわかりませんからね。苦笑)
女子校出身者といると居心地が良い。裏表が少なくて、根がサバサバしている空気感のせいなのか。なんなのか。男女問わず、こんな声も多く聞くように感じます。
全力で。まっすぐで。一生懸命で。
そんな女子校女子。私は大大大好きです。
勘違いされることもあるけれど、
この世のすべての女子校出身者に幸多からんことを~
「あ、いけない。気をつけなくっちゃ☆」
と、パソコンに向かいながら、いそいで開いていた足を閉じる。そんな私も女子校女子なのでした。
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