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天狼院の大人気イベント旅部「秘トリップ2017秋」の中身を特別にご開帳!【イベントレポートpart2】


【秘トリップ 二日目の記録】

 

こんにちは! 京都天狼院スタッフの能勢です。みなさん、秘トリップ一日目の体験レポートは楽しんでいただけたでしょうか??
(一日目の体験レポート→秘トリップ一日目の体験レポート

二日目の体験レポート、お待たせしました!! では、早速! と、いきたいところですが、
まずは「秘トリップ」とは何たるものなのかについておさらいしておきましょう。

★秘トリップについて
天狼院名物である「秘本」。これは、タイトルも内容も敢えて伏せてある本である。
この本を手に入れた方のみぞ、内容を知っているという。

ちなみにこの本、店主が自信を持って「面白い」と太鼓判を押した本ばかりである。
その「秘本」にヒントを得てできたのが、「秘トリップ」。
「秘本のような旅を提供したい」というのが、始まりだった。
秘トリップで明かされるのは、「日時・集合場所・金額」のみ。

本屋が企画する、新しい旅のイベントだ。
第一回目は今年の三月に決行され、大変好評だったことを受け、第二回が今年秋に開催されたのだ。

さぁ、それでは参りましょう。今回も「秘密」がどんどん明かされていきますよ。

 

 

京都有数の観光スポット「二条城」。誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。

9月10日午前10時。その城の前に本格的なカメラを携えた人たちが続々と集まってきた。と、そこに・・・・・・。

「おはようございます!! みなさん、今日も一日よろしくお願いします」と爽やかな笑顔で現れた、今回旅のガイドを務めて下さる須田さん。

ふとその首元に目をやると、さすが! そこには天狼院オリジナルの手ぬぐいが。

二日とも天気に恵まれ、最高のお散歩日和となったのだが、朝の段階ですでに服の下はじんわりと汗ばんでいる。

今日も気温が上がりそうな予感。手ぬぐいが大活躍しそうだ。

 

ここで須田さん、

「みなさん、実は二条城はある場所と共通点があるんですよ。みなさんがおそらくよく知っている場所なんですが。どこだか分かります?」

一同、顏を見合わせ首をかしげる。ある場所? どこだ? するとその様子を見た須田さんから、更なるヒントが。

「ほら、「人生変える」とかなんとか謳っているところですよ! こたつもある!」

その場にいた全員が「あ~(笑)あの書店ね!」

「そう、あの書店(笑)実は二条城との共通点がいくつかあるんです。二条城の中にまさか本屋があるのでしょうか?」

「いやいや~、ないでしょ(笑)」

「まさか、こたつが・・・・・・?」

「さぁ、どうでしょう? それをこれから見学する中で見つけて下さい!! では、秘トリップツアー、スタートです!」

こうして幕を開けた、秘トリップ二日目。二条城と天狼院の共通点とは何なのか。楽しい時間の始まりだ。

「それでは参りましょう!」という須田さんの掛け声が旅の始まりの合図となり、てっきりそのまま二条城の入口へ向かうのだと思いきや、

須田さんは入り口とは反対方向に背を向けて歩き出す。あれ、入り口はそっちではないですよ・・・・・・。

だけど、どんどん歩いて行ってしまうので、とりあえずその背中を追う。しばらくすると、足を止めた須田さん。

特に何か変わったものがあるわけでもない。どうしたのだろうか、そんなことを思っていると

「ここ、実は二条城だったんです」と、とある建物を指さす須田さん。

そちらに目を向けると、純日本風の建屋が目に入る。メンバーは驚き、口々に「え、二条城って他にもあったんですか?」と投げかける。

 

そう、現存するかの有名な二条城とは別に「二条城」がいくつか存在することをご存知だろうか?

ここで見たその建物は織田信長が室町幕府の最後の将軍、
足利義昭のために建てたという二条城だったのだ。織田信長が建てたという二条城の敷地は、南北は現在の烏丸丸太町交差点辺りから下立売通りに至る付近まで、
そして東西を見ると、一部は京都御所がある京都御苑の敷地内も含まれていたそうだ。

だが、そのほとんどが本能寺の変で焼失してしまった。

須田さんの解説を全員、身を乗り出して聴く。「そうだったの? 二条城って一つやなかったんや!!」

「そうなんですよ。では、次にいってみましょうか」

 

そして少し歩いたところに登場した、和風建築の建物。門構えがしっかりとしている。そこで立ち止まった須田さん。

え、まさか、この建物も……??

「みなさん、この建物も……」「「二条城!!??」」「そうなんです! ここも実は二条城だったんです」

じっくりとその建物を観察すると、何やら標識のようなものが立っている。そこには、豊臣秀吉が聚楽第をかまえ、宿泊場所として利用していたことが書かれていた。
そう、実は二条城、織田、豊臣、徳川の戦国三代武将と強い関わりを持っていたのです。

 

再び、スタート地点の皆が良く知っている二条城の前へと戻ってきた。いよいよ、この中へ足を踏み入れる。

須田さんが最初に言った「天狼院との共通点」とは、何だろう。それもちゃんと見つけないとな。

それぞれに意気込んで、その大きな門をくぐった。

 

唐門(からもん)を入ると、煌びやかな装飾に目が留まる。欄間彫刻は表と裏でデザインが異なり、表には五羽の鸞鳥(らんちょう)・松・牡丹、上部に雲、下部には笹を見ることができる。いざ、建物に入り床を歩いてみるとキュッ、キュッと、高い音が響く。これがあの有名な「鴬張りの廊下」ね。すると目の前に現れたのは、今にも襲い掛かってきそうな豹と虎。ここは、「遠侍」、通称「虎の間」とも呼ばれる部屋である。来客の控室に使用されたそうだ。そこからいくつかの部屋の前を通り、足を進めていくと、ついに来た。15代将軍徳川慶喜を中心にその前にずらりと並ぶ武士たちの姿。教科書で見たあの光景。大政奉還の一場面。そうか、ここか。ここなのか!!!

 

しかしさすがの二条城、目玉の場所はここだけに止まらない。続いてやって来たのは、広い、広い日本庭園。その先に続く、天守閣があった場所。
そこから一望できる景色は、まさに「絶景」。一同、一斉に構えたのは……。言うまでもなく、カメラ。最高の撮影スポットである。

そうこうしているうちにアッという間にお昼になる。二条城ツアーも終盤にさしかかっている、まさにその時、須田さんが問いかける。

「二条城と天狼院の共通点、見つかりましたか?」

「……。あ、忘れてた」

「え、でも共通点なんてあったかな。コタツも本屋だってなかったし」

「では、正解にいきましょうか。まず一つ目の共通点。150年前、二条城で行われた大政奉還。長きにわたり、栄華を誇った徳川幕府が崩れ落ちていく、歴史が大きく動いたその拠点となったのが、二条城。二条城は、その大きな変化のど真ん中にいたわけである。ここまで聞くと、何となく天狼院との共通点が分かってきた。天狼院の代名詞「人生を変える書店」。
天狼院書店は、人の人生をも変える力を秘めた書店だ。今までとは、何か違う時が流れ出す場所。ここが二条城との共通点だ。

 

 

「二つ目の共通点は、何でしょう。みなさん、気がつきませんでした? この城、致命傷を背負っているんです。城に絶対不可欠なものが欠けている」

「堀は、あったけど……。あ、でも逆にそれしかない?」

「そうなんです。城壁だって複雑な作りになっていない。侵入することは、容易いのです」

「あ、そっか。でもどうして?」

「京都の土地の特徴を考えてみてください」

「三方は山に囲まれて、川が南北に通っている……」

「そう、つまり的が攻め込んできたとき、一方向に絞られるので戦いには有利になる。ただ川をせき止められてしまえば、途端に不利になる。
敵が京都になだれ込むのを防げなかった時点で京都の負けは、決まったも同然なのです。徳川は、そこまで考えて敢えて城を攻撃に適した構造にはしなかった。
城まで攻めさせないという、勝気の表れでもあったのです。すなわち、徳川は最後まで攻めの姿勢を崩さなかったわけです。

おっと、ここで見えてきませんか。天狼院との第二の共通点が」

「常に攻めている…・・・・?」

「その通り。三浦さんなんていつも攻めているでしょ?(笑)」

「おーーーー、なるほど!!!」

 

「実は、もう一つだけ共通点があるんですが……」

「え、まだあるんですか!?」

「徳川さんには、ある趣味があったんです。その趣味が天狼院とは、深いつながりがあるんですよ」

それを聞いて、ひらめいた人がちらほら。

「もしかして、カメラじゃないですか?」

「その通り!! そう、実は徳川慶喜さんはカメラが好きだったそうで彼が撮った写真が今もあるんですよ」

 

という訳で二条城と天狼院には、大きな共通点が三つもあったのです。面白いですね!!

こうして二条城の秘トリップが幕を閉じた。

 

続いて一向が訪れたのは、鴨川が見下ろせるとあるお食事処。青空の下で鴨川を眺めながらの食事。なんと贅沢なのだろうか。それぞれテーブルの前へ腰を下ろして、
まずは乾杯。くぅ―――――――!!!! あぁ、最高だ。

そして順番に運ばれてくる料理たち。何とも上品で、あぁ京都だな。京都っていいなと改ためて思う。口に入れた瞬間、ふわっと広がる優しい味。みんな笑顔になる。
そんな素晴らしい料理を堪能しながら、旅の参加者たちは楽しそうに今回の旅を振り返っている。一泊二日という短い間ではあるが、こうして打ち解けることができるのも
秘トリップの魅力の一つ。

 

そしてデザートを食べ終え、そろそろお開きかな、と思ったその時、スタッフからのサプライズが。秘トリップに参加しているみなさんへのプレゼントが用意されていたのだ。
参加者一人一人の名前を呼んで、プレゼントを渡していくスタッフ。手渡されたそれは、何と天狼院オリジナルのトートバック。しかもそれだけではない。
そのバックの中には、他にもいくつかのプレゼントが入っていた。まずは天狼院オリジナルの手拭い。そして、一人一人異なったデザインのうちわ。
最後は、今回、この旅の中に10の秘密が隠されているということだったのだが、最後のひとつはこの時になるまで、明かしていなかった。
そしてその最後の一つというのが、秘トリップに参加したみなさん一人一人をイメージして選んだ一冊の本。
本には天狼院の黒いブックカバーがかけられており、そこにはスタッフからのメッセージが刻まれていた。
何か本屋らしいプレゼントがしたい、とっておきのプレゼントを。そうして思いついたのがこのプレゼントだったのだ。
このサプライズには、すべての参加者が驚き、そして喜んだ。10の秘密が、徐々に明らかになるこの秘トリップ。

10個目の秘密は、このサプライズであったのだ。
みなさんの顔に広がる笑顔。それを見たとき、あぁ秘トリップやってよかったなと改めて実感したのであった。

 

みなさん、秘トリップの体験レポートはいかがでしたでしょうか?

京都を学び、楽しむ旅。きっとみなさんを新しい世界へと誘ってくれるでしょう。

この秘トリップ、実は来年春ごろ、開催を予定しております。今後、詳細をアップしていく予定ですので、乞うご期待!!!

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2017-10-05 | Posted in イベント情報, 京都天狼院, 旅部

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