なぜ嫁ぐなら絶対に「亭主関白な男」の方がいいのか?
記事:西部直樹(ライティング・ラボ)
過日、娘の1/2成人式であった。
1/2成人式は、10歳になった子どもたちを,成人まで半分になったね。と祝うものである。
どこからはじまったのか、分からないけれど、各地の小学校で4年生を対象に行われる。
式典自体は、まあ、なんとことはない。
体育館で校長先生の祝辞と、関係者の祝辞、4年生たちが恥ずかしそうに、日頃の成果、縄跳びや体操や合唱や合奏を披露する,それに答えるように父母の合唱がある。
緩い式典に、まあ、よくぞここまで育ってくれたと感慨深いものを感じるのである。
そして、あと10年もすると二十歳か、とまた思いにふけるのだ。
二十歳になれば、大学生か社会人だ。
彼氏が出来ているかもしれない、それは嫌だなあ。
結婚もそろそろ視野に入る。
二十歳そこそこで結婚はないだろうと思うが、それでもいつかは、嫁いでいくのだろう。
いって欲しくないが、ずっといかないのも難である。
出来ればゆっくりといって欲しい。
そして、できるなら、その相手は、亭主関白がいいのである。
それは、もう、絶対に亭主関白である。
もし、仮に、いつか、何かの間違いで,つきあう相手を連れてきたら,その野郎……おっと、その彼に尋問、おっと、訊ねるつもりである。
「え、いい度胸をしているねえ,君、本当に私の娘とつきあっていいと思っているの?」ではなく、
「君は、結婚したなら,亭主関白になれるかね」と。
亭主関白といえば,さだまさしである(若い方は知らないかな)。
「おまえは俺より早く起きて、ご飯作れよ」みたいなことを歌っているものがある。
このように、亭主関白というのは、家の中で威張っている、縦のものを横にもしない、わがまま放題の亭主のことを指しているように思われているが、それは間違いである。
そもそも関白というのは、主を助ける役職である。
関白とは 天皇に代わって政務を執る者である。
つまり、主は、天皇である。
それを家庭でいえば、主は誰かといえば、
関白が夫なら、主(ヌシ)は、妻である。
そう、家庭の主、天皇に当たるのは、妻なのである。
つまり、亭主関白とは、家庭の天皇、主である妻を助ける、補佐する、代わっていろいろとする人のことを指すのである。
威張っている、自分では何もしない,ぐーたら亭主を指すのではない。
何の因果か、私は「全国亭主関白協会」なるところから、「亭主関白道 初段」の段位を頂いたことがある。
結婚約20年にして、初段である。
亭主関白道の道は遠く長い。
亭主関白の三大用語がある。
ありがとう
ごめんなさい
愛してる
である。
これを読めば、亭主関白の有り様も想像できると思う。
亭主関白な夫は、夫婦げんかなどもしない。
夫婦喧嘩三原則成るものもある。
勝たない
勝てない
勝ちたくない
である。
亭主関白たるものが如何に平和主義者であるか分かるというものだ。
これを読み、深く深く首肯される方もいるでしょう。
そのような方は、もう立派に亭主関白の道を進んでいるといえます。
かのように、妻を助け、家庭を守り、よき夫、父たるものが,真の亭主関白である。
かくも辛い……否、
かくも妻に優しいのが亭主関白なのである。
だから、娘が結婚するなら、娘を大事にして、助け、いろいろと補佐する、そんな婿、旦那が望ましいのである。
つまり亭主関白な婿がいいのである。
できれば、亭主関白道三段くらいが望ましい。
ただ、結婚しないと関白道の段位が取れない。
ジレンマである。やれやれ。
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