ライティング・ラボ

休日弱者の三浦店主におすすめしたい、歌舞伎町ロボットレストランの楽しみ方



 

記事:藤塚央(ライティング・ラボ)

 

はじめまして。天狼院書店の客にして、一介の平凡なサラリーマン、藤塚と申します。

 

三浦店主が「フルスロットルで働く一方、休日をどう過ごしたらいいのかが分からない(休日弱者)」なんてことをおっしゃっているので、思わず筆を取ってしまいました。わたくし33歳、男の一人暮らし。三浦さんのようなフルスロットルな仕事人生にあこがれながらも、実際は雑務と家事とに追われながらただただ休日を待つ日々を過ごす、いわば平日弱者です。

 

だからこそ、休日の過ごし方には自信があります。今日は三浦さんに、私が最近行ってきてサイコーに楽しかった場所を教えてさしあげます。休日強者のおすすめする新宿歌舞伎町のレストラン。その名も「ロボットレストラン」です。

 

……知ってる人にしてみれば「いまさらそれかよ」と思うでしょうが、最近の事情も含めて知らない人も結構多いので、ちょっと説明させて下さいね。

 

3年ほど前に新宿歌舞伎町にオープンしたレストラン……と言っても食事は作り置きの弁当が出てきたりするので、「レストラン」よりも「ロボット」のほうがメインになっています。また、ロボットがサービスしてくれるレストランというわけでもありません。ロボットは、ステージに出てきて踊ったりショーをします。そう、レストランといいつつステージがあるのです。「レストラン」銘打って、やっていることはロボットと女性ダンサーが出てくるショー、というのが、このお店の正体なのです。

 

「レストラン」と銘打って、やっていることは「ロボットショー」……別にこれ、「本屋」と銘打っていろんなことやっている池袋の書店につなげようって話じゃないですからね。

 

それで、オープンした時からずっと興味があったのですが、なんでも連日満席と聞いたので少し落ち着いてくるのを待っていました。ところが落ち着くどころか人気は過熱の一途。開店当初3000円だった入場料が、3年経って今や倍以上の7000円に値上がりするも、未だに予約なしでは入場が困難という大人気状態です。

 

また、なんでも最近では外国人観光客からの支持が絶大で、フェイスブックのレビューでは世界中から600近い投稿があり、その平均点が4.6点(最高5)。私が行ったときもほぼ満席で、客席の9割が外国人観光客と思われました。歌舞伎町のど真ん中にあって、観光客には子供連れが多いことにも驚きました。そのせいもあってか、オープン当初はコンビニ弁当風だった食事も、別途1000円でお寿司が出るようになってました。

 

しかしそんなダンスショーなんて見て面白いのか? ロボットも別に興味がないし、と思ってらっしゃる方がほとんどではないでしょうか。でもちょっと考えてほしいんです。あなたはレストランでロボットと女性ダンサーが踊るショーを見たことってありますか?

 

たぶん無いと思うんです。僕の隣に座っていたカナダ人の女の子は「こんなのカナダには無い!!」と言っていましたが、多分世界中どこの国に行っても無いですよ。だから世界中から観光客が集まってくるんです。

 

だからまずは面白そうとかつまらなそうとか思う前に見てほしいのです。

 

そうすると、まず腰が抜けます。

 

電飾だらけの巨大な戦車のような乗り物が、ガトリング砲をぐるぐる回して、けたたましく響く銃撃音。セクシーな衣装の女性ダンサーが踊りまくって、その後ろでは電飾まみれの和太鼓が回転しながらどんどこどんどこ鳴り響いて、その脇では天狗がギターを速弾きして、そこへロボットが高速で突っ込んでくる。巨大なサメやクモが出てきて人を襲う……etc。文字で書いていても何が何だか分かりませんが、とにかく凄い迫力とインパクト! なんでも100億円かけて作ったそうだからすごい。100億!

 

それで僕は不思議に思いました。100億円使えるお金があったとして、なにかビジネスに使おうと思ったとき、ロボットレストランを作ろうと思うだろうかと。このお店の経営者は、ロボットと女性ダンサーのショーにどんな勝算を見ていたのでしょうか。

 

実はこんな事実があります。今やロボットレストランは世界中から人を集める場所になっているわけですが、オープン当初と今とを比べると、客層にしても入場料にしても大きく変化しています。たとえば最初は入場できる年齢が26歳以上と高めに設定されていました。歌舞伎町らしい大人のエンターテイメントを目指していたわけです。

 

ところが実際には外国人観光客のファミリーが集まるようになってしまった。ということは、成功は成功でも、予想していた着地点とはだいぶ異なっているようなのです。

 

では、なぜそんなことが起きたのか。

 

それは、ロボットレストランには経営者が考えていた以上の凄まじい面白さとパワーがあったんです。それはあの狂乱のショーに大興奮した僕だから自信をもって言えます、あれは本当に面白いエンターテイメントです。

 

そして、経営者が思っていた以上のポテンシャルがある場所って、そう、どこかの何かに似ている気がしませんか? 三浦さん?

 

 

***
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2015-07-23 | Posted in ライティング・ラボ, 記事

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