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人生のレールなんて、自分で作ってやる!


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:erina (ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
皆さんは、人生のレールを外れたことはあるだろうか?
私は、レールを大きく外れた。それでも、自分でレールを作ればいいのだ、と知った。
レールを外れてしまったな、と感じている方にエールを送る。そのつもりで、勇気を出して書く。私の身に起こった、本当の話だ。
 
つい先日、退職した。
新卒で入社してから約5年働いた会社を、辞めた。
 
理由は、体調不良。
仕事を続けることが難しくなったのだ。
 
今となっては、そのようにさらりと断言出来るが、仕事という、人生の大事な事柄。それを目の前に、すぐに「辞める!」とは決められなかった。
 
皆さんが、もし今の仕事を辞めるか迷ったら……?
恐らく、即決は出来ないのではないか。
 
私も悩みに悩んだ。
自分で考えたり、家族や友人に相談したり。

考えに考え抜いた、ある日。
やっぱり続けていくのは厳しい。そう思い、会社の同期にラインを送った。
「仕事、辞めようと思う」
それに対しての返答は、こうだった。
 
「辞めるのが正解だと思う」
 
泣いた。
悔しくて、くやしくて。
 
大学卒業、就職、そしたら仕事をする。そのことが、”当たり前”だと思っていた。どうして、私なの。どうして、普通に働けないの。どうして、どうして……。
 
どうして、の答えなんか出なかった。とめどない思いと共に、涙が止まらなかった。
「辞めるのが正解」と言われて、改めて直視せざるを得なかった。
あぁ、私はレールを外れてしまったんだ、と。
 
真っ先に浮かんだのは、主人のこと。彼に申し訳が立たない。仕事を辞めたら、主人に頼りきりになる。
仕事を失った私に、何が出来るのだろう。
何も出来ないんじゃないか……。
その思いはつもりに積もって、自己否定につながってしまった。
 
仕事の出来ない私には、価値がない。
私と一緒にいても、意味がない。
 
そんなことを、主人に泣きながらぶつけるようになった。
完全に思い詰めてしまっていた。
 
それでも前に進まねば、と本だけは欠かさず読む毎日を送っていた。
そこで出会った数々の言葉に、私は勇気をもらった。

その中でも、ひときわ目を惹いた言葉。

「私のレールは、私がひく。何よりも安全で、確かで、楽しい道なんだ! これからも自分で、切り開いていく! 」
 
ゆうこす(菅本裕子)さんの、「共感SNS」という本の一節だ。
なんて力強い言葉だろう。そっか、自分でひけばいいんだ……。
自分の手で、レールを作っていこう。
 
それからは、2つのことに取り組んだ。自分のレールを作り上げるためだ。
 
1つ目は、自分の好きなことをすること。
写真、文章、盆栽、音楽、ダンス、手帳デコ、文房具集め……。好きなことは何でもやった。写真、ライティングに関しては、講座を受講し始めた。
好きなことをする毎日は、楽しくて充実していた。
 
2つ目は、自分自身のことを肯定すること。何でも肯定した。
朝起きて、えらい!
悔しいと思っている。認めて、えらい!
些細なことでも自分をほめることで、自信がついた。
 
そのうちに、単発ではあるが、すぐに撮影の仕事が決まった。何より、自分で人生を作っている感覚。楽しくて仕方ない。そんな感覚が得られた。
 
既存のレールを外れて、自らレールを作ること。
それは言わば、自らスポーツ選手になることだ。
既存のものを利用するのではなくて、そのもの自体を作ってしまうからだ。
試合を観戦する”観客”ではなく、試合自体を作り上げる”選手”になるようなものだろう。
 
そこには、産みの苦しみもあるが、自ら作り出す楽しみがある。人生のレールも試合も、自分で作るのは大変だ。それでも既存のレールや観客からは見えない、自分で作ったからこその景色がある。
 
進学、就職といった人生のレール。その敷かれたレールに乗ることは、楽だろう。安心だろう。世間の目も、レールに乗ってさえいれば寛容、という風潮がある。いわゆる「普通」の人生が、尊重されているのだ。
 
でも本当に、乗っていれば、安全なところへ連れて行ってくれるのだろうか。丈夫さゆえに、柔軟さを欠いていないだろうか。
たしかに、自分でレールを作っていたら、「変な風に曲がってるよ。遠回りなんじゃない?」と指摘する人もいるかもしれない。レールも頑丈じゃないかもしれない。
それでも、自分で作り続けること。そのことにも尊さがあるのではないのだろうか。
先が見えない世の中。柔軟に対応できる”自分作”のレールなら、時代の変化に応じて作り変えていくことも可能だろう。
 
自分のレールは、自分で作ってやる!
そう、心に決めた。
私の試合は、これからだ。
 
 
 
 
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2019-11-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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