メディアグランプリ

私が本を読むようになったきっかけは、大阪弁の神様のおかげ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:Konishi Hiromi(ライティング・ゼミ特講)
 
 
「ゆうこ、起業したらしいで!」
それは、突然やってきた大学時代の友人の朗報だった。
すごい! と感激すると同時に、なんだか自分が情けなく思えてきた。
 
そのとき、私は新卒で入社した会社で5年目。
入社してから、ずっと2番手のポジションで、上司からも会社からも無言のプレッシャーを感じる日々。
思い切ってチャレンジした店長試験は、不合格。
20代後半となり、いまの自分を抜け出して、次のステップへ進みたいけれど、なかなかうまく前に進めていない状態だった。
 
そんなときに、聞いてしまった友人の活躍。
同じ大学生活を楽しんだ仲間なのに、追いつけない差をつけられた気がした。
 
彼女は、いまどんな仕事をしているんだろう?
ふと、そう思い、彼女のSNSをチェックしてみた。
すると出てきたのは、彼女のおすすめの本のレビューたち。
いままで知らなかったけど、読書家らしい。
私は、まったく本を読まなかったので、彼女の勉強ぶりにびっくりした。
目に留まったのは、「夢をかなえるゾウ」という本。
彼女の一番のおすすめの本らしい。
少しでも彼女に近づきたく、さっそくその本を読んでみることにした。
 
……これはおもしろい!
活字には慣れていなくて抵抗があったけれど、普段、本を読まない私が1日で読みきってしまった!
あまりにもおもしろいので、職場のひとへおすすめしてみた。
すると、過去に古谷新太さんが主演でドラマ化していたり、すでにシリーズが第3弾まで出ていたりするので、読んだことあるひとがとても多かった。
中には、「実は、このガネーシャが僕の目標です」というひとまで見つけてしまった。
主役であるガネーシャのファンは多く、職場ではガネーシャがよく言うセリフ「時代待ち、やな」が一時期、流行ったくらいだ。
 
その本の中で、私にとって衝撃的な言葉をガネーシャから聞くことになった。
それは、
「自分の悩みは地球初の、新種の悩みなん?」という言葉だ。
いや、絶対に違う。
続けて、ガネーシャは言う。
「自分は悩みのガラパゴス諸島なん?」と。
だから本を読め、というのが、ガネーシャの伝えたいことだった。
腑に落ちすぎた私は、そこから本の魅力にはまっていくことになる。
 
いまでは、「読んでる本で、いま何で悩んでるかわかるわぁ」と、主人に言われるぐらい、本を読むようになった。
でも、はじめの方は、読むのが辛かった。
主に自己啓発本を読んでいたので、あれもこれも出来ていない自分にヘコんでばかり。
自分の弱点ばかりが見つかるようで、心がおれそうだった。
こんなときに思い浮かぶのが、
「自分の悩みは地球初の、新種の悩みなん?」というガネーシャの言葉。
いや、きっとこの本を書いた著者も悩んだはずだ!
そう思うと、元気が湧いてくる。
そうやって少しずつ読み進めるうちに、いま自分の環境では気づけなかったことや、聞いたことがない考え方など、たくさんの選択肢や解決法を知ることができた。
それはまるで、目の前の視界がずっと広がっていくような感覚だった。
 
いまでは、困ったことや知りたいことがあった時は、すぐに本を読むようになった。
そして、その中から得た気づきを、実生活でも試せるようになっていた。
すると、少しずつ、結果が変わってきた。
その経験は、成功体験となり、自分の自信になっていった。
本をたくさん読むようになった頃、念願だった店長試験にも合格した。
この本のおかげで、自分の視野が広がり、毎日をポジティブに過ごせるようになったことは、合格の大きな要因だと思う。
 
もし、私のように、前に進みたいけれど、その方法がわからないひとは、ぜひこの「夢を叶えるゾウ」という本を読んでみて欲しい。
きっと、何かのヒントが見つかるはずだ。
もし、見つからなくても、めっちゃ大阪弁のガネーシャにきっと笑ってしまい、爆笑が絶えない一冊になること、まちがいなし!
自己啓発本としてではなく、ひとつの小説としても、すごくおもしろいのが、この本のすごいところ。
 
いやでも、電車の中では絶対に読まないで!
なぜなら、おもしろすぎて、満員電車の中でも吹き出してしまうから!
ひとりで、こっそり読むのがおすすめです。
 
 
 
 
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2020-02-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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