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ウジウジしてたら死んじゃうよ?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:神岡麻衣(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
私は仕事柄、中高生と話す機会が多い。
 
最後に、決まってこんな質問を受ける。
「今からやっておいたほうがいいことってありますか?」
この質問、私の中で答えは決まっている。
 
最近だと、佐賀県の男子高生からこの質問を受けた。きっと画期的な勉強方法を期待していたはずだ。
彼は高校2年生。2019年も終わろうとしていた12月上旬のことだった。
先輩が大学入試でヒーヒー言っているのを見て焦っていると言っていた。それに、彼は将来が「不安だ」とも愚痴っていた。
 
この1月でセンター試験が廃止され、来年は新形式で入試が実施される。彼らが第1号だ。
「将来、AIに取って代わる仕事が出てくる」ということも彼の不安の一因らしい。
私自身も、彼と同じ年の頃は自分の人生がどうなるのか想像がつかなかった。雲の中をさまよう感覚だったことを思い出す。
 
人様に教えられるほどの、ウルトラC級の勉強法を私は知らない。
むしろ、地元の超進学校に通う彼に向かって、私のアドバイスは釈迦に説法だろう。
 
私は、いつもの答えを彼に贈った。
「『やらない後悔よりも、やって後悔する』、これを心がけています。」
彼の頭の上に「!?」というマークが飛び出たように見えた。
 
私のポリシーは、「やらない後悔よりも、やって後悔する」。いわば私のエネルギー源のようなものだ。
人生を楽しくさせる合言葉、ぐらいに思っている。
 
「これからの人生、ワクワクする出会いがたくさんあるでしょう。いくら勉強を頑張っても、それを活用できる場所がなければもったいない。そんな出会いがあったら、ぜひ飛び込んでいってください。」
 
やっと彼も理解が追いついてきたらしい。私は続ける。
「30年と少し生きてわかったのは、挑戦して失敗してもやり直せるということ。反対に、『あの時行動を起こせばよかった』思い返して悔やむ瞬間がいつも苦しかった。この悔しさを味わうことのないよう、今は意識しています。」
 
彼の目が輝いてきた。
高校生活の間だけでなくてもいい、大学生になってからでもいいから、胸躍らせるものに出会ったら挑戦してほしい。
 
思い返せば、私の人生のなかで胸が痛くなる思い出はほとんどこれが原因だ。
どの瞬間も、「あの時、ああすればよかった」という感情に苛まれ頭を抱えていた。
 
部活の試合で負けてしまい、「あのタイミングで、セッターにトスを要求すればよかった」
彼氏と別れた日の帰り、「あの日のケンカ、もっと思いを吐き出せばよかった」
商談が失敗に終わった時、「前回訪問した後に、フォローの連絡を入れておけばよかった」
 
20代後半のあるとき、私は行動を起こさなかったことによる後悔が多いと気が付いた。
この時の悔しさは、他の失敗と比べて段違いだった。
 
じゃあ、繰り返さないようにすればいい。
そこで意識し始めたのが、今のポリシーである「やらない後悔よりも、やって後悔する」だ。
 
そもそも、私は自分の人生を乗りこなしたいと思っている。
人生は一度きり、思う存分楽しみたい。
もっと言えば、「ああ、人生やり残したこといっぱいあるわ……」と思いながら死ぬのは嫌だ。
 
社会人になって、人生が一層楽しくなった。金銭面にも余裕ができ、知識やスキルが身についてきたことが理由だ。
「人生を乗りこなす」という感覚は、だんだん現実味を増してきた。
まだ見たことのない世界を、自分の目で見てみたい。
 
転職した理由も、元をたどれば私のポリシーに行き着く。
 
私はいま、とあるベンチャー企業で働いている。カスタマーサクセスという部署の立ち上げを任されている。
「まだ日本で浸透していない仕事にゼロから挑戦できる。せっかく巡ってきたチャンス、もちろん逃してはいけない」
そう思い転職した。
 
文字通り、「顧客の成功」を目指す仕事だ。部署の立ち上げは、毎日手探りだ。
面白そうなアイディアが出てきたら、とりあえずアウトプットする。
「私の考えていること、どう思いますか?」と同僚に相談を持ちかけてみたり、時には試しに作ってみたり。
 
何も手を打たなければ、顧客からソッポを向かれてしまうのだ。
形にしたアイディアが上手くいくたびに心の中でガッツポーズをする。上手くいかなかったときは、思いっきりガッカリしてみる。
失敗したとしても、「次はこうしてみよう」と試行錯誤する。
 
「やらない後悔よりも、やって後悔する」は、仕事においても判断基準だ。
自分が起こした行動が、成果に変わり、顧客の満足や成功につながる。
 
無事に部署を立ち上げることができたら、自分自身に自信がつくことを期待している。
そうすれば、もっともっと挑戦欲が出てくるだろう。そして、そこでも成果を上げて力をつけていく。
 
もちろん、仕事だけを頑張るつもりはない。趣味や私生活にも応用できるはずだ。
アクティブに楽しみ知識やスキルの引き出しを増やすことで、自分の武器にしたい。
人生を乗りこなす力を存分に身につけた私は、おそらく今の私よりもずっと人生を楽しんでいるはずだ。
 
「やらない後悔よりも、やって後悔する」、人生を楽しくするヒントだと信じている。
 
 
 
 
***
 
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2020-03-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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