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「休校要請発表の週末にワーキングマザーのわたしが思ったこと」


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:カレー顔あさこ(ライティング・ゼミ特講)
 
 
「全国の小中高 臨時休校要請へ 来月2日~春休みまで 総理要請」
Yahooニュースのタイトルが私の目に飛び込んできたのは、18時59分だった。
ニュースが掲載された時間を見てみると18時41分。まだ20分くらいしか経っていない。
いつものように子どもたちとのんびり夕飯を食べ終わり、いつものようにパソコンをのぞいていた時だった。
 
動き出さなければ。
脳がフル回転するのを感じながら、スマホを取り出し、メールを打ち始めた。
 
2月の半ばから、セミナーやイベントが相次いで延期・中止になり、出張は基本的に延期。世間的に様々なものが中止になっている実感があった。しかし、まさか小中高校が休みになるとは……。
 
頭の中はまだ混乱している。
 
「来週から学校、やすみかもしれへん……」
そう言ったのは
子どもに話しかけたのか、独り言だったのだろうか。
 
まずは自宅から上司に一報入れる。
「来週から子どもの学校が休校になるかもしれません。その場合はリモートワークの依頼をする可能性が高いです。よろしくお願いします」
わが社では全員にリモートワークが認められているわけではない。ただし、私が所属する部署では、どうしてもの時には、リモートワークの利用が認められていた。去年からだ。ルールを決めたり、運用上のもろもろをまとめてくれた上司、先見の明がありすぎる。明日出勤したら、問題なく使えるか一通り、試してみなくては。
 
次は近くに住む実家の親に連絡だ。
「来週から、学校が休みになるかもしれません。その場合は私たちも休む予定にしているけれど、お父さんお母さんも協力お願いします。情報入り次第共有します」
70歳を超えている両親には普段からお世話になりっぱなしだ。基礎疾患は特になく、母親に至っては私より運動している。ここは、頼っていこう。
 
あと、何ができるだろうか。
 
パソコンに向かって、最新情報や各企業の対応など見ていると、いつもの寝る時間まで、あっという間に時間が過ぎていった。
 
金曜日。特に変わりのない通勤風景。水面下では、子どもの学校が休校になりそうな友達たちと情報交換だ。
朝から会社も不安でざわざわしている。
会社の通達は昼には出るということだが、多分リモートワークは全員には認められまい。わが社は物流もあるので、全員リモートワークというのは現実的には難しいのだ。多分部署ごとに上司判断ということになるのであろう。
 
まずは部署のリモートワークのためのマニュアルを読み、自分のパソコンで問題ないかを試してみる。
 
「あれ? これはどうすればいいんだろ?」
こういう時の便りになる同僚だ。さっと問い合わせするとぱっと返事が返ってくる。
よし、自分のリモートワークは問題なさそうだ。
 
少しほっとしたけれど、まだ決まっていないことがある。
 
そう、学校休校はあくまで政府からの要請で、休校するかどうかは各市町村の教育委員会に委ねられているのである。私が住んでいるこの市の教育委員会はどういう判断をするのだろうか。
最近わが市は子育て世代の施策に力を入れ、全国的に有名になった。ここぞとばかり、「休校はしません」とパンチを効かせてくれないだろうか。
仕事をしながら、じりじりメールを待っていた。
お昼休み時間だったろうか。学校から一斉メールが届いた。
「当面3月3日~15日まで休校とします」
 
正直いってがっかりした。
「なんよ。子育て支援の街ちゃうんかいな」
「横並びじゃなくて、『わが市ではこう考えたからこういう理由にした』ってはっきり聞きたかった」
文句というか愚痴というかが、思わず口にでる。
 
そのあとすぐに学童からもメールが届いた。
「学校休校の間、学童は開所します」
助かる。助かるが、それだったら学校閉める意味はあるのだろうか。低学年は学年全体の1/3程度の児童が学童に行っているのだ。また、学童のスペースは狭い。学校を開校してくれたほうが密度は薄いのではないのか?
もやもやした気持ちとともに午後の就業時間を過ごし、急いで帰路についた。
 
金曜日は、帰宅してから急いで来週以降始まるお弁当の材料を買いに行き、いつものように晩ご飯を作り、一日が終了した。
 
心がざわざわしながら、土曜の朝、スマホをぼーっと見ながら出勤をする。SNSの記事がふと目についた。
「休校になった小中高校生のためのオンライン支援プログラムまとめ」そんな記事がいくつもアップされているではないか。
 
そうだ。
文句を言っている場合ではない。文句があるなら、市の教育委員会に意見のメールを出せばいい。SNSに文句を書くくらいなら、少しでも情報をまとめて共有すれば、誰かの役にたつかもしれない。
 
無料お試しや無料開放されたオンラインプログラミングやオンライン講座は山ほどあり、それらをまとめてくれているサイトもたくさんある。ただ、たくさんありすぎてどれに手を出したらいいのか迷っている人もいるかもしれない。実際に私が子供たちに受けてみてもらおうと思ったものを共有することに意味があるかもしれない。
 
結局土曜日は出勤した後、いつもより遅くまで仕事をしてしまった。帰ってきたら鍋ができていたのでビールを飲み、疲れていたのかすっかり寝入ってしまった。
 
そのようなわけで日曜日。
午後からNoteを書きはじめた。
書き上げた記事は2本。
2020年3月小学校春休み前倒し対策1【低学年用やることリスト&スケジュール】
2020年3月小学校春休み前倒し対策2【子どもが複数いるときのオンライン受講】
 
最初に読んでほしい人として浮かんだのはここから遠く離れた場所住む、同い年の子供を持つ妹だ。
週末に送られてきた久しぶりのメールが、
「お姉ちゃん、子どもら学校休みの間、どないするつもりなん?」
だった。
 
彼女みたいに不安に思っている人に届くといいな。
少しでも役にたつといいな。
 
まだできることは残っている。
休校が始まる明日までも。
明日からも。
まずはわが子にいろいろ工夫して、その内容をまとめて、少しでも発信しよう。
シェアすることで。工夫を共有することで。
わたしたちは明日も前を見てすすんでいける。
 
 
 
 
***
 
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2020-03-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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