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メディアグランプリ

ハクション大魔王の今と昔

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:河原 恵 《ライティング・ゼミ平日コース》
 
 
昨日「お母さん、鬼滅の刃も見ないのに、こっちの漫画には興味示すんだね」と娘から言われた。私は正直、あまり漫画には昔から興味がない。小学生の頃は「りぼん」とか買ったことが無いわけでもないが、毎月購入するとか、漫画をシリーズで揃えることもなかった。
今、子供達はコロナウィルスによる休校措置で連日家にいる。春休みの宿題もほぼ終えて、好きなことに使う時間が増えている。我が家の娘は最近、声優にハマっていて推しの声優の番組をどんどん録画し、そのアニメを見ているのでいる。その中で漫画やアニメに興味が無い私が「これは面白そう」と思ったアニメが始まったのである。
 
その名は。「ハクション大魔王2020」
 
実は、私はリアルに原作の「ハクション大魔王」をアニメで見ていた世代ではなく、インターネットで調べたところ、1969年に第一話が始まり、1970年に最終回をむかえている。私は昔のアニメ大全集のような番組で見て知っている程度である。
 
主な登場人物は「ハクション大魔王」と娘の「あくびちゃん」と少年カンちゃん。そして大魔王の登場シーンでの有名なセリフと言えば「よばれて・とびでて・ジャジャジャジャーン!」
 
今作はあれから50年後の話しで、原作のカンちゃんの孫で、あだ名がカンちゃんという設定である。
 
昭和の雰囲気を残したアニメといえば「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」などがあるが、どこか今の時代と少しそぐわないところも逆に、ほのぼのとさせてくれたり、癒しの時間をくれたり、時には今の世の社会の問題を柔らかく伝えてくれるアニメだと私は思っている。
 
しかし「ハクション大魔王2020」の第一話は、それらをひっくり返すような衝撃的な内容に私は思えた。というのも今の世の中の問題点などをみんなが知っている「ハクション大魔王」を通して投げかけているように感じたからだ。あまりここで伝えるとネタバレになるといけなので、ぜひ、興味がある方は昔と今の「ハクション大魔王」の一話と昔の最終回を見比べていただきたい。
 
例えば、主人公のカンちゃん。今作は家に帰ってダラダラするところから始まる。前作はテストの成績が悪く、川に投げ捨てるところから話しが始まる。そこに「ハクション大魔王」が登場するわけだが、今作はカンちゃん自身に望むものが何も無いのだ。それでも「ハクション大魔王」は四苦八苦して魔法をかけるが、全て必要ないと断られてしまう。しかし、前作は、カンチャンが望むことに対して冒頭からかなりの魔法をかけている。
 
これだけでも、いろいろ考えさせられた私 だが、カンチャンとハクション大魔王の関係を見ていると私の極端な感じ方かもしれないが、今作は、叶えたい夢が無い子供と子供に夢や希望を与えたいが、与えるすべがほとんど揃っている中で大人は何が出来るのか。前作は、叶えたい夢がある子供と子供の夢を叶えるために大人は何が出来るのか。という時代背景による考え方の違いを感じた。その他にもルールやマナーについてもハクション大魔王とカンちゃんの考え方のギャップがとても面白い。
 
その中でも、今作の最後にカンちゃんが言った言葉が印象的である。
「僕らが大人になるころには、AIが全てやってくれる。人が何もしなくてもいい時代が来るだから、ダラダラしていてもいい」と。
 
この言葉を聞いて私はハッとした。
 
これまでの世の中の仕組みは、私たち大人が作りあげたもの。こうなれば便利な世の中になる。こうすればもっといい時代になると。その姿を見た子供たちがさらに夢を持ってきたのだと思う。だから、子供たちが夢を持つのも、持てなくなるのも大人の言葉や言動に掛かっているのではないかと思う。
 
ハクション大魔王も「50年で世の中はこんなに変わってしまうものなのか!」と驚き嘆いていたが、技術や世の中は変わっても、心までは奪われる世の中や時代にはしたくないな。と一人の大人として、母として改めて感。
 
人はその時が来れば勝に成長する。という言葉があるが、何でも揃ってしまう世の中でもその時に必要な何かを、出来る範囲で与えてあげられる大人でいたいと思うし、子供たちが、安心して夢を描ける世の中を作ってあげられる大人でありたい。
 
これからの「ハクション大魔王2020」の放送を楽しみにしているし、平日コースで話題の「鬼滅の刃」も子供が休校中に一度読んでみたいと思う。
 
 
 
 
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2020-04-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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