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くじ運が悪い僕が、「リアルどうぶつの森」で手に入れたもの


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:タカシクワハタ(ライティング・ゼミGW集中コース)
 
 
「厳正なる抽選の結果、お客様にお品物のご用意はできませんでした。
またのご応募をお待ちしております」
当たらないものだ。Nintendo Switch。
当選倍率60倍って書いてあったっけ。
そりゃまあ当たるわけないか。
そもそも、僕はくじ運が悪い。
年賀状のお年玉くじは切手シートしか当たったことがない。
コンサートの座席などは、だいたいアーティストが豆粒にしか見えない席。
そういえばおみくじで大凶を連続して引いた年もあった。
こうしてみても我ながらなかなかのくじ運の悪さだと思う。
そんなエリートクラスのくじ運の悪さを誇る僕が
当選倍率60倍の抽選に挑むのは無謀だ。明らかに無謀である。
 
しかし困った。
週末やることがない。
SNSでは楽しそうに
人気ソフト「あつまれどうぶつの森」に興じる友人たちの投稿が連なる。
確実に僕は置いてかれている。
くそっ。僕もどうぶつの森をやりたい。
ふと、思った。
僕と同様、くじ運の悪い人たちは何をしているんだろうか。
やはりSNSを眺めながらこんな切ない気持ちになっているのだろうか。
冗談じゃない。
僕たちだって好きでくじ運が悪いわけじゃない。
このまま黙っていられるものか。
こうなったら全国数千万のくじ運が悪い人を代表して
ひと肌脱ぐしかない。
やってやろうじゃないか。「リアルどうぶつの森」を。
 
Nintendo Switchの「あつまれどうぶつの森」では
自分の好きな部屋や建物を作ることができる。
そして、その作品を最近はSNSにアップしているようだ。
みんなに見てもらって、「いいね」をもらってQOLが上がる。
そう考えてみるとなかなか優れたゲームだなと思う。
今現在、僕のQOLは低めだ。
理由はNintendo Switchが当たらないだけではない。
先日から始まったテレワークがどうもしっくりこないのだ。
いつまで続くかわからないテレワーク。
やはり快適に過ごしたいものだ。
そこで手元にある、本来はNintendo Switchのためにあった軍資金。
これを使って快適な作業空間を作ってQOLを上げよう。
これが「リアルどうぶつの森」のルールだ。
それってただの模様替えじゃないのか?
何を言っているのだ。
これはくじ運悪い人たちのプライドをかけた崇高な戦いだ。
そんなものと一緒にしないでほしい。
 
自分の部屋をじっと眺めてみる。
思えば今まで、平日は会社から帰ってきて寝るだけ、
休日はほとんど外出ということで
あまり自宅の環境に気を使っていなかった。
さて、何が足りないのだろう。
想像力を膨らましてみる。
3つ、ある。
僕は早速その3つを解決すべきアイテムを手配した。
数日すればこのリアルどうぶつの森に変化が訪れるはずだ。
 
まず最初に到着したのは、
23インチのディスプレイであった。
ノートパソコンが見づらい。
書類の全体を見ようとすると見えない。
だけど拡大すると全体が見えなくてわけがわからない。
このちょっとしたすれ違いボディーブローのように効き始め、
肩が重くなり、頭が痛くなる。
早速ディスプレイをつなげてみた。
おおっ!
想像以上に明るい画面に驚いた。
23インチというのがまたちょうどいい。
ちょうどA4サイズの書類を実物大で2枚並べられる。
これは2つの書類を見比べることが多い僕にはものすごく助かる。
これで肩こりと片頭痛からおさらばだ。
 
次にやってきたのは
黒い電気ケトルだった。
仕事中お湯を沸かすこと。これが実に侮れない。
やかんでお湯を沸かすと目が離せない。
集中しようとしてもどうしても気になってしまう。
それは好きな子からのLINEの返事を待ちながら仕事をするようなものだ。
とてもいい仕事は期待できない。
ところが電気ケトルがあれば、すぐに、あつあつの返事が来る。
これでコーヒーでもいれれば、午後の仕事も心配ない。
 
最後に来たのは
ビーズクッションでできたソファーだ。
ちょっと一休みしたいときにうっかり寝室に行ってしまい、
そのまま帰らぬ人となってしまったことはないだろうか。
このソファーはいわばベースキャンプ。
疲れた時はこの上で目を瞑って15分だけ眠ってみよう。
すると冴え渡る頭脳が帰ってくる。
長丁場の仕事の強い味方だ。
 
こうして僕のリアルどうぶつの森はひとまず完成した。
するとどうだろう。
テレワークに対する違和感が減っただけでなく、
心身ともに調子がいい。
むしろテレワークが楽しくなってきた。
リアルどうぶつの森、なかなかやるじゃないか。
 
リアルどうぶつの森で手に入れたのは、快適な仕事環境だけではない。
くじ運が悪くたって、想像力があればどうぶつの森を楽しむことができる。
そして、くじ運が悪くても誇り高く生きていけるという事実だ。
明日からも僕はリアルどうぶつの森を続けていく。
くじ運が悪くても、僕らには可能性はいくらでもあるのだ。
できないことなどないはずだ。
もし、その力を実感してみたいのなら
あなたもぜひ「リアルどうぶつの森」をプレイしてみてほしい。
きっとあなたの明日には無限の世界が広がっているはずだ。
 
おや? もう一通メールがきた。
「この度は大変多くのご応募をいただき、厳正なる抽選を行いました結果、
誠に残念ながら当選とはなりませんでした」
……どうやらくじ運の悪さだけはどうやっても変えられないようだ。
 
 
 
 
***
 
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2020-05-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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