シャンプーは予防医学
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:YOKO(ライティング・ゼミ平日コース)
頭が痛くて、吐きそう。
現代人なら誰しも、そんな状態になったことがあるのではないか、と思う。
世の中にはいろんな頭痛持ちがいるもので。
私の高校時代の友人は、偏頭痛持ちだった。
雨が近いと、頭痛がするのだという。
彼女が言うには、
「気圧の変化で、頭が痛くなってしまうねん。低気圧になると、あかんねん」
とのことだった。
当時の私が頭痛になるといえば、体調を崩した時くらいのもので。
「ふーん、そっか、大変だね」
程度の感想だった。
時は流れて、私も社会人となった。
社会人になって時を重ねていくうちに、いつの間にか熱もないのに、ひどく頭痛がすることがたまに起きるようになった。そこまでじゃないけどちょっと体調を崩しているのかな。変なものも食べた記憶もないし、風邪や病気の感覚もなく、ただ頭痛がする。忙しすぎる、というわけでも、冷えすぎというわけでもない。何年かは、頭痛がしていても、一晩ぐっすり眠れば回復していたので特に気に留めることはなかった。たまたま調子が悪かっただけだろう、と。
「たまたま調子が悪い」から、「これ、やばくない?」にレベルアップしたのは、社会人を10年以上過ぎた頃だった。ちょっと気合入れたり、薬を飲めば1日を乗り越えられていた「頭が痛いな」が、何をしようが収まらず、トイレへ駆け込み吐くほどになった。年に1回あるかないか、といった頻度だけど、これはまずい。しかも、一晩ぐっすり眠っても治らず、翌日にひきずることも。内科に行ってみたり、脳外科に行ってみたり、針や整体に行ってみたり。何度か経験してわかったことは、どうやらめちゃくちゃ「凝っている」時に起きるらしいこと。生まれてこのかた、肩凝りを感じたことがなかった私は、それはもう驚いた。感じないだけで、凝っていたが故に頭痛を引き起こし、場合によっては嘔吐までしていたことに。
たかが頭痛、たかが肩凝りとあなどっていた過去の自分を叱りたくなると同時に、高校時代の友人に思わず謝りたくなった。全国の頭痛で苦しむみなさまにも。
何はともあれ、原因はわかった。肩が凝りすぎないようにすれば良いのである。整体で教えてもらった通り、軽いストレッチ(肩回し)を朝晩行い、暖かいお風呂に入るように心がける。喉元過ぎれば熱さ忘れる性質なので、だんだんサボりがちにはなってしまうのだが。そして肩凝りを感じないことで、輪をかけてそういった予防を忘れがちになってしまう。
怪しいな、と感じ始めたらストレッチなどに気をつけては、うっかり激しい頭痛を引き起こし、整体や針にお世話になるような日々を何年か過ごしていた。
そんなある日。まずい感じの頭痛がし始めたな、と会社で思っていたら、近くにヘッドマッサージの専門店があると隣の席の先輩から教えてもらった。肩凝りなのだから、直接効きはしないかもしれないが、少しはましかもしれない。たまたま割引券をもらったこともあり、帰りに早速寄ってみた。マッサージしてくれた人は、元は美容師さんだったのだという。
「頭皮は肩の筋肉や首の筋肉にも繋がっていますから、頭をマッサージすることで、緩和されることもありますよ」
少しでも癒されたい一心で、好きな香りのアロマシャンプーでマッサージしてもらった。
終わった後、驚くほど肩周りが軽くなっていた。
ひどくなるとしか思えなかった頭痛もどこかへ行っている。
まさかシャンプーで、あの、ひどくなるとトイレに篭って泣く羽目になる頭痛が防げるなんて!
そういえば、頭の付け根もマッサージしてくれていた。
整体の先生が、「首も凝っているね。どちらかというとここが圧迫して頭痛に繋がってるかも」と言っていた気がする。
すっかり日も沈んだ家への帰り道、ふとした時にアロマの香りがして、幸せな気分になった。
じわじわと蒸し暑くなり始めていたけれど、気分は妙に爽やかで。
その日は良い香りに包まれて、ぐっすり眠ることができた。
それ以来、好みの香りのシャンプーを自宅に置いている。
頭を洗う時に、美容院で教えてもらったように、自分で頭をマッサージする。
3ステップだ。
1.親指で首の付け根をマッサージ
2.親指で耳の縁に沿って、側頭部をマッサージ
3.親指以外の4本の指で、額の生え際をマッサージ
これだけで、頭も首も肩も、スッキリ度が格段に違う。
デスクワークの方や、リモート環境に変化してちょっと疲れやすいかも、という方はぜひ一度試してみてほしい。
***
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