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メディアグランプリ

土浦天狼院はドラえもんである


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:武内大輔(ライティング・ゼミ通信限定コース)
 
 
「なぜこんな田舎に天狼院書店が来たんだろう?」
駅の目の前のイトーヨーカドーが撤退してしまうような田舎に、色々な価値を持っている新しい書店がなぜ来たんだろう。その理由をずっと考えていた。
 
いつも使う駅ビルが1年前にリニューアルした。
茨城県土浦市の常磐線土浦駅。都心の上野駅から電車で1時間程度の駅だ。
特産物はレンコン。茨城県の生産量は日本一。
最近はサイクリングに力を入れていてリニューアルされた駅ビルにはレンタサイクルのお店やシャワールームが入り、サイクリスト向けの星野リゾートのホテルが出来た。
 
駅ビルがリニューアルして気がかりだったことは本屋が入るかどうかだった。
本屋は好きだ。本に囲まれた空間が良い。大学生の時は本屋でバイトしていた。リニューアル工事が終わってみたら聞いたことのない本屋が入っていた。
その名は「天狼院書店」という。
 
とりあえず本屋が入って良かった。
近くにきれいな図書館はあるけども新品の本を買える環境があることは嬉しい。
お店を覗いてみると新しいだけあってきれいな作りである。入り口のアーチ状の本棚が面白いと思った。その棚には真っ黒なカバーのかけられた本があった。店主がセレクトした本で「秘本」というそうだ。タイトルは買うまで見ることができない。見ることができるのは店主の感想だけである。
あっ、「意識高い系」のお店なんだ。と思った。
 
なんで茨城にこんなお店が来たんだろう?
天狼院書店とスマホの検索窓に打ち込んでみる。東京天狼院、福岡天狼院、京都天狼院が出てきた。都会に出店しているお店のようだ。そして4つ目に土浦天狼院。やっぱり「なぜこんな田舎に?」と思う。マーケティングのことは良く分からないが東京、福岡、京都ときて次に土浦を選ぶだろうか? なんでこんな田舎に来たんだろう。
 
茨城県は首都圏とは名ばかりの冴えない県である。
魅力度ランキングは7年連続最下位(10回目)である。7年連続10回目、「悔しい」という感情はとっくの昔に消えた。現状はすでに諦めの境地である。
最下位の理由は色々あるかもしれない。農業県であり観光で売ってきたわけではないからアピールが下手なのかもしれない。車社会であり駅前の衰退は激しく土浦駅前は2004年に丸井が撤退、2013年にイトーヨーカドーが撤退。そんな冴えない県の駅ビルにやってきた土浦天狼院はやっていけるのだろうかと心配に思っていた。
 
何度かお店に足を運んでわかったことがある。
このお店はただの本屋ではない。普通の本屋は本を売るが天狼院書店は本に関わる要素をバラして新しい価値を作り出し、それを売っている。「秘本」は本から表紙という要素を取り払い、別の視点を与えている。本は読み手がいるし書き手もいる。その書き手側の視点に立った新たな体験がライティングゼミなのだ。
誰でも文章を書くことはできる。しかし、その文章をまともに評価してもらえるのは小中学校の作文までだと思う。ライティングゼミは毎週の課題提出でしっかり評価してもらえる。自分の文章がサンドバッグのように叩かれ鍛えてもらえるのである。
 
もしかして自分の価値観もバラしていく必要があるんじゃないだろうか。
茨城県が冴えないと思っているけどその価値観をもたらしているのは魅力度ランキングというデータである。そんなデータに踊らされず県民の自分が魅力を探していくべきなんじゃないか。先日訪れた県内の山奥のカフェはゲストハウスを併設しており自然に惹かれた外国人が訪れるそうだ。自然ばかりで何もないと思いきやそこに魅力を感じる人もいるのである。
 
土浦天狼院に対しても「意識高そう」と上から目線で評価するのではなく飛び込んでみれば良いじゃないか。もう気になっちゃったんだからやってみよう。ライティングゼミに申し込んでみよう。思い立って受講料をA T Mでおろして土浦天狼院へ向かう。スキンヘッドのちょっと怖そうな店員さんは声かけづらいな。若い女性の店員に声をかけた。「店長〜」とスキンヘッドの店員さんを呼ぶ。店長だったのか。そんなこんなでライティングゼミを始めることにした。
 
なぜ天狼院書店が土浦に来たのか、今も分からない。
ただこのお店は「意識高い系の」お店ではなくて「ドラえもん」なんだと思うことにした。ドラえもんは冴えないのび太を一人前の大人にするため、ひみつ道具を携えて22世紀の未来からやって来た。天郎院書店は(茨城から見れば)ちょっと未来の東京から、ライティングゼミというひみつ道具を持ってやって来てくれた。
 
土浦であったのも何かのご縁なのだろう。せっかくだし持って来てくれたひみつ道具を使いこなせるように頑張ってみようかな。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
 

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2020-06-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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