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体重計に乗らないことが健康への第一歩である


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記事:山本洋一(ライティング・ゼミ通信限定コース)
 
 
会社の健康診断は私にとって非常に重要なイベントです。
今年も準備して臨んだはずなのに、体重計に乗った瞬間ビックリしました。
(これはいったい?)
 
私は小さなころからメタボ体型(要は肥満児)でした。
小学校・中学校・高校と順調に成長を続け、大学時代には一人暮らしの気楽さからか暴飲暴食を繰り返した結果、人生最大重量を記録してしまいました。
就職と同時に実家に戻った私は、ある程度は節制した生活を送り、結婚後は奥さんの地道な管理のおかげもあって、なんとか現状維持していたのです。
ところが、40才後半あたりから体重が増加に転じることに。
運動不足による筋力の低下、代謝の低下はもちろんですが、高校生になった息子と同じ量を競うように食べてしまったことも大きな原因でしょう。
 
(これはマズイ!)
一念発起した私は、2年ほど前にスポーツジムへ入会し、さらにスマホと連動する体重計を購入しました。
毎日体重を観察することで自分を戒め、1年後の健康診断は若干ではあるものの体重が減少し、保健指導では「この調子で減量していきましょうね」との嬉しいお言葉をいただきました。
 
しかし、今年に入って新型コロナウィルスの感染が拡大する中、会社からスポーツジムの利用を禁止されてしまいました。
さらに、会社は自宅待機、外出も自粛となる中で、私は自宅に閉じこもり、まるで相撲取りのような「食っちゃ寝」の生活となりました。
なんとなく嫌な予感はしていたのです。そこから目を背けるように体重計からも足が遠ざかってしまいました。
 
会社の健康診断を1か月後に控えた8月初旬、久しぶりに体重計に乗った私は、安堵の溜息を洩らしました。
(あれ、体重が減っている……)
なんと今年の初めから2キロほど体重が減少していたのです。
何回か測定し直してみたのですが結果は変わりません。
(いつの間にか痩せやすい身体になっている?)
都合の良いように解釈し、気を良くして現状維持を心がけ、先日の健康診断に臨みました。
体重計で日々の体重は把握できていいるので自信がありました。
それなのに、体重計が示した値は人生最大重量より若干低い程度、直前に自宅で測定した値より5キロも大きな値。
あまりの衝撃に、その後しばらく記憶がありません……
 
自宅へ帰り、体重計を調べてみたところ、原因はすぐにわかりました。
体重計の置き場所を自室のカーペットの上に移したため、カーペットがクッションになって体重を吸収していたのです。
フローリングの床の上に体重計を移して改めて測定したところ、健康診断と同じ結果が表示されたのでした。
 
(体重計に頼っていて、自分を正しく理解できていなかった!)
思い起こせば、体重が確実に増加している兆候はあったのです。
「衣替えした時、スーツが何となくきつい」
「最近いびきがうるさくなったと奥さんに注意される」
「おかずが残っていると、満腹であっても全部食べてしまう」
何となくわかっていたのに、体重計を全面的に信じました。
いや、体重計の数字に逃げていたのです。
 
健康診断の他の項目も同じです。
実は数字を見るまでもなく分かっていました。
「パソコンの画面を見るとき、目を細めてしまう」
これは老眼のせいもありますが、疲れ目から視力が低下しました。
「しょっぱいものを食べた翌朝、結婚指輪がきつくなる」
これは最近よく感じるようになりました。塩分の摂り過ぎから血圧は高くなったし、腎臓の機能も少し落ちてきました。
健康診断の数値に一喜一憂していましたが、しっかり普段の生活に変化の兆候が現れていたのです。
 
ようやく、私は自分の過ちに気付きました。
健康診断の数値を良くすることが目的となっていたのです。
そのため、健康診断の直前になって体重計に乗ってみたりダイエットしてみたり、その場しのぎの対応に追われていました。
本来、自分の健康を維持あるいは改善することが目的であり、そのための目標として健康診断があるべき、こんな当然なことが分かっていなかったのです。
自分の生活や人生そのものまで象徴しているようで、なんだか切なくなります……
 
人生100年時代だそうです。まだ折り返し地点を過ぎたばかりです。
あと50年、元気で健康に生活することが私の「目的」です。
そのための「目標」の1つとして、健康診断の数値を改善します。
次回の健康診断は多少胸を張って自分の身体に自信をもって臨みたい!
そのためには、普段の生活から変化の兆候を察知し自分の身体からのメッセージに敏感になることが重要だと今回の経験で学びました。
「意識改革で日々の生活を改善します!」
と、この場を借りて宣言しておきます。
 
 
 
 
***
 
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2020-09-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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