書き続けることの希望と孤独
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:中島大樹(ライティング・ゼミ5月開講通信限定コース)
「はぁ……はぁ……」
この道はどこまで続いているのだろう。
果たしてゴールはあるのだろうか。
文章を書き続けることはまるでゴールの見えないマラソンのようだ。
文章を書き続けていると希望や喜びを感じる時もあれば、孤独を感じる時もある。
書いた記事を読んでくれてコメントやリアクションをしてくれる人もいるが、毎回読んでくれるわけでもない。
マラソンには両脇の歩道にたくさんの応援する人たちが付き物だが、書き続けるマラソンに関して言えば、そうとも言えない。
固定ファンのいる作家さんなどであれば、常に応援する人たちが存在するかもしれないが、しがない物書きには時折応援する人が現れてはまた消えてということの繰り返しだ。
また競うべき相手も目には見えない。
孤独なマラソンだ。
書き続けているとなかなか書くことが思い浮かばない時や言葉が見つからない時がある。
また文章を書きながらも「本当にこれは自分が伝えたいことなのだろうか」「もっと伝えるべきことがあるんじゃないだろうか」「もっと良い伝え方があるんじゃないだろうか」と悩み、自分と向き合わざるを得ない状況に追い込まれる。
なかなか書けずに、自分と向き合い続けている状況はすごく孤独だ。
深く、深く闇へと潜っていくようだ。
ゴールも見えず、ただただ闇雲に暗闇の中を走っているようだ。
すごく、すごく苦しい。
でもどこかではわかっている。
物書きにこれは必要だ。
ただひたすらに自分と向き合い、書くことを考え続けることは沸々と煮え滾るマグマを溜め込むかのようだ。
いつか爆発する日を望んでいる。
そして、たまに現れる給水所。
それは休んでもいいのではないかという誘惑。
走り続けないと、書き続けないといけないという思いと休みたいという思いが交差する。
この給水所には丁寧なことに椅子まで用意されている。
一度休んでしまったが最後、また走り出すにはそれなりのエネルギーが必要になる。
だから休んではいけない。
走って、走って、走り続けなければいけない。
書いて、書いて、書き続けなければいけない。
そして自分を追い込み、また闇に吸い込まれる。
「書き続けた先に何があるのか?」
「書き続けてぼくは何を伝えたいのか?」
しかし、突如として、そんな闇をかき消すかのように激しい爆発が起こる。
書きたいテーマ、書きたい文章、伝えたいこと…それらが頭の中を流星の如く駆け巡る。
書きたい衝動が抑えられなくなる。
書きたい、書きたい、書きたい!
「ランナーズ・ハイ」ならぬ「ライターズ・ハイ」だ。
ライターズ・ハイになると文章が決壊したダムのように流れ込んでくる。
さらに物語の中に自分が入り込んでしまい、頭の中で勝手に物語が進行していってしまう。
ライターズ・ハイになると孤独はどこへやら。
まさに夢の中だ。
しかし、残念なことにこのライターズ・ハイは、「さぁ寝よう」と思って布団に入った後に起こってしまうことが多いのだ。
頭の中は文章で物語で溢れている。
眠れない。
でも、明日も仕事だ。
どうする?
起きて、パソコンを開いて書き出すのか?
我慢して、寝て明日書くのか?
でも明日になったらきれいサッパリ忘れてしまわないか?
ものすごい葛藤に苛まれる。
何故ひらめきはこんなにも突然起こるんだろうか。
もっとメモをさっと取れる時にひらめいてくれたらいいのにといつも思う。
ライターズ・ハイになると一気に書き出すことはできるのだが、さらにこれでいいだろうかと落ち着いてからまた悩む。
2000文字程度の文章であれば1時間程度で書き出せてしまうこともあるが、それを何度も読み返して点検するのには1週間近くかかることもある。
ライターズ・ハイの時は孤独を忘れ、周りも見えないほどに駆け抜けられるのに、それが終わってしまうと再び孤独なマラソンに戻る。
そしてまた同じ疑問と対面する。
「書き続けた先に何があるのか?」
「書き続けることでぼくは何を伝えたいのか?」
書き続けることは自分と向き合い続けることだ。
自分と向き合い続け、自分の考えや気づきを発信し、それによってまた読んでくれた人が新たな気づきを得たり、考えてくれる機会になってくれることが救いだ。
それが唯一の希望かもしれない。
もし、この記事を読んだあなたが文章を書いてみようと思ったのであれば、おすすめはしない。
よもや、わざわざ暗闇の中に飛び込んで走り出そうと思う人などいないとは思うが、これは厳重に釘を刺しておかなければいけない。
絶対に文章を書きはじめることはおすすめしない。
ただ、もし、もし、それでも書きたいんですと思ってくれたのであれば、生半可なことはしないで、とにかく書きまくれ。
文章を学ぶことも必要だが、そんなことは後回しでいい。
四の五の言わずにまずは書け。
もし、それでも不安なので習ってから書きたいと思うのであれば、半強制的に書いた文章を提出させられるものがいい。
ぼくは、この記事が掲載されている天狼院書店のライティングゼミをおすすめする。
そして、とにかく書け。
書いて、書いて、書いて、悩んで、また書いて……。
書き続けたその先に見える景色もある。
それが唯一の希望だ。
***
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
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