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メディアグランプリ

ライティングは筋トレだ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:三浦加織(ライティングゼミ日曜コース)
 
 
「これじゃただの、サエない中年女、使えない中堅社員になってしまう」
 
4か月前の私は、筋肉が減り体がたるんできたこと、そして、仕事でのライティング力が同僚と比べて見劣りがすること、この2つに悩み、自分に自信がなくなっていた。
そこで、体力とライティング力、この2つの筋力を付けるために、Facebookのリタゲ広告で当たったトレーニングジムとライティング講座、この2つの門を同時に叩いたのだった。
 
それから毎週通い続け書き続けて4か月が経った。
この2つを同時に始めたのも何かの縁だと思ったが、ふと考えると、どうやら両者には共通点が多いのでは? と気が付いた。
私にとっては「ライティングは筋トレ」と同じだった。
ではなぜそう思ったのか、3つの共通点を書いてみたいと思う。
 
「地味で地道」
 
筋トレを始めて1か月頃までは、たった10回の腹筋も出来ず、体型に全く響いていないことにガッカリしながら、とりあえずお試し期間が無駄にならないことだけを理由に、ジム通い続けていた。
一方ライティング講座の課題も、最初の頃は文章の書き方もよくわからず、やみくもにキーボードを叩いては何が良い文章なのかわからないまま、とりあえず2,000字を埋めて提出する週が続いた。
 
自分はこんなへなちょこで果たして筋肉が付くのだろうか、いつもギリギリまで文章がまとまらないのにこんなので満足に書けるようになるんだろうか……。っていうか、なんでこの歳になってもこんな努力をしないといけなかったんだ、と自分の才能のなさに泣きたくなってもいた。
自分の美しくもない姿を見ながらひたすらダンベルを持ち上げ、仕事が終わって大急ぎで帰宅して締切ギリギリまでキーボードを打ち続ける。そんな惨めで耐える時間がしばらく続いていた。
 
ところがある時から、10回やることも難しかった腹筋が、今週は12回次の週は15回と、少しずつ増やしていけるようになってきた。
課題も最初は、「書くことはサービス」とは何だ、「リーダビリティ」とは何ぞや、と全くわからなかったが、最近では、少しずつ、なんとなく、わかる、ような気がしてきた。
 
遠くに見えるインストラクターだって一夜にして50kgのベンチプレスができた訳でもなく、憧れのライターだっていきなり5,000字を書くとことも出来なかったはずだ。
千里の道も一歩から。輝かしい姿の陰には、人知れずそんな「地味で地道」な努力があったのだろうなと、今はわかるようになってきた気がする。
そんなこともわからず、筋肉を付けることも文章を書くことも、ちょっとトレーニングをすればそれなりに出来るのでは? と安易に思っていた以前の私を、ぜひゲンコツで殴りたい。
そのくらい、筋トレもライティングも、私にとっては地味で地道な作業であった。
 
「一回やってみる」
 
今でも毎週月曜日が近付いてくる度に、少し憂鬱な気分になりながら、Wordを立ち上げる。
同様に土曜日の朝、もっと寝ていたい気持ちを奮い立たせて、ジムに行く。
私には辛くも心地よい、毎週の儀式のようなものだ。
どちらも始めるまではブルーで、ウキウキして楽しい、という境地にはまだ至れていない。
 
でも、それでわかったのは、とりあえずイヤイヤでも、Wordを開いて何でもいいからキーボードを叩いてみる、一回でもいいから腹筋をしてみる、ことだった。
 
Wordを立ち上げ、何か思いついた1行を書いてみる。
でも、そこまで行けばシメたものなのだ。10文字あと20文字と少しずつ積み上げることで、2,000字というゴールに近付けられる。
ジムでもそう、まずは1回腹筋をしてみる。
そこを、もう1回もう2回と言い聞かせて、スモールステップで目標に向かわせることが出来る。
 
一文字でも書き始めれば、体が「一行でもいいから続けろ!」と私を鼓舞し、指を動かしてくれる。
一回でも腹筋をすれば、体が「10回でもいいから続けろ!」と私を起こし、背中を押してくれる。
まずは、頭で考える前に「一回やってみる」と、そこに惰性が生まれることに気が付いたのだった。
 
これを頭であれこれ考えてしまうと、上手く出来ないことに怖気づいてしまい、いつまで経っても腹は割れず、毎週課題のアウトプットは出来ないのだ。
 
残念ながらライティング講座はこの回で課題提出が終わってしまい、この習慣がなくなると、ライティング筋力もきっと鈍ってしまうだろう。
なのでこれからも毎週土曜日になったら、まず早起きをしてジムに行く、PCを立ち上げWordに何かしら書き殴る、そんなまず「一回やってみよう」という勇気を、これからも持ち続けたいと思うのだった。
 
「自信がつく」
 
ジムに通って鍛えたことで、体が少し締まって姿勢が良くなり、自分の姿が少し好きになってきた。
そして仕事で担当している原稿も、以前は提出する際も自信がなく、返って来る原稿も添削の赤字で真っ赤っかだったが、今ではちょっぴり書くスピードが速くなり、赤字も少しだけ減って来たように思う。
 
それは少なからず、毎週筋トレをし、毎週課題を書き続けることで手が動くようになった賜物だ。
「こんな私でも、お腹に線が入るようになって来たじゃん、ちゃんと毎週一定量の文章が書けるようになって来たじゃん!」という自己満足が積み重なって、小さな自信になってきているのだと思う。
 
以上3つの点から、ライティングと筋トレは同じだ、と私は思うのだ。
筋トレもライティングも、意外と「地味で地道」で、「一回やってみる」ことを続けた結果、いつの間にか自分に「自信がつく」。
 
どちらも上手な人の背中を見ながら、「いつかはあんなバキバキの体に」「いつかはスラスラ書けるように」と憧れるが、水面下でやることはひたすら「地味で地道」な作業だ。
シックスパックもまだまだだし、人様が読むに堪える長文を書くスキルにはまだ程遠い。
それでも、「一回やってみる」勇気で必ず進み、「自信」につながっていくことがわかった。
それがわかっただけでも、この4か月間は実り多い時間だった。
 
いつかきっと、お腹が割れる日が来る、すごく読みやすかったよと言われる日が来る、と信じ、キレッキレのマッチョな文章を書けるよう、これからも精進し続けようと思うのだった。
 
 
 
 
***
 
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2020-12-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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