メディアグランプリ

私はこれからタンポポの種になる


*この記事は、「リーディング・ライティング講座」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【2021年1月開講】天狼院「リーディング&ライティング講座」開講!本を「読み」、そして「書く」。「読んで終わり」からの卒業!アウトプットがあなたの人生を豊かにする「6つのメソッド」を公開!《初心者大歓迎!》

記事:深谷百合子(リーディング&ライティング講座)
 
 
白地の表紙に金色の題字。最初の数ページは柔らかなピンク色。もう手に取っただけで、心が躍る感じでした。子供の頃、クリスマスプレゼントを開ける時に感じていたような気持ち。
 
私はこの本を求めて、東京駅に着くやいなや、大きな書店の新刊コーナーへ向かったのです。「ここなら絶対にあるはず」と。
 
12月の発売日当日、家の近くの書店に行ってみたが未入荷。翌日東京への移動の際に立ち寄った名古屋の書店でも見当たらず、内心焦っていました。だって、どうしてもその本を、その日に会う予定の人にプレゼントしたかったからです。だから、東京の書店に望みをかけていました。
 
実は私、この本を購入するのはこれが3冊目。1冊目は天狼院書店のゼミ受講に伴って注文。でも本が届くのを待ちきれず、発売日に電子書籍を購入して一気読みしました。
 
本が発売されるまでの数日間、著者である川原卓巳さんや編集者の方のお話を、あちらこちらで見聞きして、「これは今の私に必要な本だ」と、期待度がMAXに膨れ上がっていたからです。
 
読み終えた後、私はすごく肩の力が抜けているのを感じました。
「あー、そうか。それでいいんだー」
「これだったら私にもできそう」
 
そんな安心感を感じるとともに、「あの人にもこれを読んで欲しい!」という思いがモーレツに湧き上がってきたのです。それで、プレゼント用に購入しようと書店を探し回ったというわけです。
 
本のタイトルは「Be Yourself」。直訳すると、「あなた自身になろう」という意味です。つまり、この本のテーマは、「自分らしさを取り戻し、自分らしく輝こう」ということです。
 
自分らしく輝く……。この1年、私はずっとこれを追い求めていました。
 
会社員時代、私には役割がありました。毎日忙しく時間に追われながらも、その役割を全うし、充実感も感じていました。それが本当に自分らしい姿だったのかどうかは分かりません。でも、自分自身が輝いている実感はありました。だから、「自分って何だろう?」とか「自分らしさって何だろう?」なんて、考えたことはなかったのです。
 
ところが、会社を辞めてフリーになり、個人事業主としての人生をスタートさせてから、「自分が輝いている」という実感を失いました。
 
これは自分が本当にやりたいことだったのかな? いつもそのことが頭にこびりついていました。「私の天命を全うします」とか「これこそ私の天職だった!」、「もうワクワクが止まりません!」なんて言う人を見ると、羨ましくもあり、また妬ましくも思いました。なぜ私にはその確信がないのだろう?
 
これといった実績を上げられない私。
自分で選んだ道なのに、周りと比べて自信を失った私。
「GIVEの精神」、「貢献」という言葉に支配される私。
気乗りしない仕事を引き受けた挙句、やり切った充実感もなく、ただただ疲れて逃げ出したくなる私。
そして、そういう自分に嫌気がさす私……。
 
久々にぶち当たった人生の壁に、「こんなはずじゃなかった」と何度も思いながら、この1年間もがいてきました。もし半年前にこの本に出会っていたら、もっと早く変われたかもしれない。いや、この停滞期があって、少しずつ乗り越えつつある今だからこそ、この本を一層味わい深く読めたのかもしれない。
 
そして、「あぁ、あの人は今この本に書かれているステップ3とステップ4の所で、一歩踏み出すことに不安を感じている」というのが分かるから、何としてもプレゼントしたくなったのです。
 
この本では自分らしく輝くための5つのステップを教えてくれています。そして、それぞれのステップにはチェックシートがあり、すぐに実践できることが示されています。
 
その中で私の心に一番刺さったのは、「GIVEする相手を絞る」の1項目。えっ? いいの? って思いました。惜しみなく与えること、GIVEの精神は尊いものです。私もそういう精神を持った人でありたいと思っていました。
 
でも、苦しかったのも事実です。自分が心からその人のためになりたいと思ってやっていることばかりではなかったから。人間関係を壊したくないから、よく見られたいから、断ったら嫌われるんじゃないか……、そんな気持ちでやっていることも多かったし、GIVEと言いながら見返りを期待している自分もいました。さらに、自分の能力を超えることも、自分の努力で何とかしようとしていました。
 
でもそれは、本当の意味での「GIVE」にはならない。いい顔をしたかっただけ。今の自分では、「誰にでも」という訳にはいかない。でも、本当に心から力になりたいと思える人には気持ちよくGIVEする。それでいい。そういう弱さやできない所をひっくるめた自分を受入れてみよう。そう思うと肩の力が抜けていきました。
 
そして今私は、本の巻末にあるチェックシートをやりながら、こんな決意をしています。
 
これからの私は、自分の武器や鎧を増やすための努力ではなく、自分に今あるものに磨きをかけ、実を結んでいこう。そして、自分が行きたい場所へ自分で動き、会いたい人に会い、心からやってみたいと思うことをやろう。「~であらねば」という鎖を断ち切って、タンポポの種のように、風に乗って自分が最も輝ける場所を見つけに行こうと。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の「リーディング&ライティング講座」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミ、もしくはリーディング&ライティング講座にご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

【2021年1月開講】天狼院「リーディング&ライティング講座」開講!本を「読み」、そして「書く」。「読んで終わり」からの卒業!アウトプットがあなたの人生を豊かにする「6つのメソッド」を公開!《初心者大歓迎!》

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325


■天狼院書店「シアターカフェ天狼院」

〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目8-1 WACCA池袋 4F
営業時間:
平日 11:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
電話:03−6812−1984


2020-12-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事