ちょっとしたひと手間は誰かを笑顔にする
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:mayu(ライティング・ゼミ日曜コース)
最近とても寒い日が続いておりますがみなさまいかがお過ごしでしょうか?
本日は冬の寒さを吹き飛ばすような、心温まる私の体験談をご紹介させてください。
数週間前、私はとあるハンドメイドアクセサリーの通販サイトでずっと気になっていたお花の形をしたピアスを購入しました。購入から約1週間後、自宅のポストに茶色い封筒が届きました。
(やっときたか……!)
茶色い封筒を無造作に破り、ドキドキしながら開封するとそこには紺色の小さな箱がはいっていました。私は箱の蓋を勢いよく開けると、そこには注文したお花のピアスと一枚のピンク色のメッセージカードが入っていたのです。
メッセージカードには手書きで次のように書かれていました。
「この度はオーダーありがとうございます。気に入っていただけたら嬉しいです」
たった2行のメッセージカード。
ボールペンで丁寧に書かれたその文字は私の心を動かすのには十分すぎるくらいの出来事でした。
その理由は、やはり「手書き」のメッセージカードだったという点が大きいと思います。
紙に文字を印刷することが驚くほど簡単な今の時代、だれかから手書きのメッセージをもらう機会はなかなか稀であり、そういったちょっとしたひと手間がとても新鮮で嬉しく感じられたのです。
(私のためにわざわざ時間を割いてメッセージを書いてくれた!)
お店の人のそういった不意打ちの心遣いを思うと、目頭が熱くなりました。
その出来事を何かに例えるとするならば、お弁当の中の「タコさんウインナー」みたいだと言えるのではないでしょうか。
え、手書きのメッセージが突然タコさんウインナー?
いくらなんでも無理やりすぎやしないか?
いえいえい、ちゃんと共通点があるのです。
みなさんもお弁当の中のタコさんウインナーに出会ったことはありますか?
あれってお弁当に入っているととってもテンションがあがりますよね!
(私だけだったらどうしよう笑)
私が幼いころ、お弁当のおかずにはいつもタコの形をしたウインナーが入っていました。母がウインナーの片側に切り込みをいれ焼いてくれたのです。
普通に焼いたウインナーと味つけはまったく変わらないはずなのに、足が生えているだけでなんだかとってもおいしく感じたものです。
なぜ母はウインナーをタコの形にしてくれたのか。
おそらく、「ウインナーに切り込みを入れてくれる」というちょっとしたひと手間を加えることで私を喜ばせようをしてくれていたのではないでしょうか。
たったそれだけ。
されど誰かを想って加えたそのひと手間は、相手を幸せにするに十分な出来事になりえると私は思います。
近年、テクノロジーの発達により「効率化」が推し進められ、便利な世の中になってきました。スマートフォンの開発によって、電話やメールでいつでもどこでも世界中の人とつながることができるようになったし、飛行機の開発によって世界中のどこにでも簡単にいくことができます。
便利な世の中はいいことずくめで、今の時代に生まれてきた自分はなんて幸せなんだろうと日々満たされた気持ちになったりもしています。
とにかく忙しい今の時代、大切なことは「効率的」であること。
なるほどたしかにそうですね。
何でも限られた時間の中で効率的に進めることで生産性をあげることは今の世の中にとてもマッチングしていると言えますね。
しかしながら、同時に「非効率的」なものは排除され、徹底的に無駄を省くことを求められる世の中になったと言い換えることも可能ではないでしょうか?
「忙しいから、文字は印刷はおろか、メールやSNSで済ませちゃえば十分」
「忙しいから、ウインナーは冷凍をチンしていれちゃえば十分」
(まあたしかに十分なんですが……)
そんな中で「手書きのメッセージ」や「タコさんウインナー」のように、ちょっとした時間と手間がかかり、一見非効率的にみえるものが時には人の心を動かすことにつながったりするのではないでしょうか?
手間がかかるものって、人の想いが伝わりやすいですよね。
そして人の思いやりが目に見える形で現れたとき、誰かをちょっとだけ幸せにすることができるんです。
それってとても素敵なことだと思うのです。
わたしもこの出来事をきっかけに、積極的に手紙を書く習慣をつけるようになりました。
たったひと手間なのに、友達や上司に喜んでもらえることができ、私も幸せな気持ちになっています。
こんな時代だからこそ、みなさんも誰かのために「ひと手間」を加えてみませんか?
***
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