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メディアグランプリ

赤鬼の望みが叶わなかった訳


Kei Koさん 赤鬼

 

記事:Kei Ko(ライティング・ゼミ)

 

「泣いた赤鬼」という童話があります。
この童話は、赤鬼と青鬼の友情に焦点をあてたお話です。
あらすじはこうです。

赤鬼は人間と友達になる事を願っていました。
そこで行動に出ます。
家の前に、看板を立てて、人間に、お茶やお菓子を振る舞おうとします。
けれど、人間は、鬼は乱暴者で怖いと思っています。
だから誰も来ません。
赤鬼の友達、青鬼は友達思いの鬼ですから、赤鬼の願いを叶えようと、人間の思っている怖い鬼を演じます。 乱暴者の鬼です。
そして、赤鬼を登場させ、乱暴者な青鬼を、退治するふりをさせます。
すると、人間たちは、赤鬼を良い鬼と思い、近づいていきました。
それからは、赤鬼のおうちでは、人間たちが毎日訪れて、お茶やお菓子を食べて騒いで帰ります。
片付けは誰も手伝ってくれません。
お菓子を「おいしい」といい「お茶も良いお茶葉を使っている」といい
「良い絵が飾ってある」といい、欲しがります。

赤鬼は、人間と友達になるために 人間が「欲しい」といった物をすべてあげました。
赤鬼のおうちには、絵もお菓子を作る材料も、なくなっていきました。
すると、とたんに人間たちは赤鬼のおうちに来なくなりました。
赤鬼は、青鬼が恋しくなり、青鬼のおうちに行きます。
戸に手紙が挟んでありました。
「乱暴者の 僕が、赤鬼くんの友達だと人間に知られないために、ひっそりと旅に出る」
青鬼は、遠い 遠い 旅に出かけてしまったのです。
赤鬼は涙を流し、大声で青鬼を呼びました。戸をたたき続けました。もう二度と、であうことはありませんでした。
赤鬼の望みは叶ったでしょうか?
いいえ。 ではなぜ叶わなかったのでしょうか。

それは、赤鬼の「思い込み」が原因だったのです。
赤鬼は、人間たちは小さくて力が弱いから無害と思っていたからです。
本当は、人間たちが怖い者だったのです。
人間たちは、大きな体を持った鬼でも、無害と思ったらやりたい放題になるのです。

旅に出た青鬼は全国を旅していました。友達の赤鬼の出来事の経験を生かし、「思い込み」に注意して、気に入った町でしばらく暮らします。人間たちと上手に距離を保ちながら過ごしていても、心優しい青鬼を利用しようとする人間が現れます。そこでいざこざが起こりそうになるとその土地からまた別の土地へ旅していきました。そうこうしながらたどりついたのは、お節介な人たちの町でした。青鬼はお節介な町人たちの暖かい思いやりに感動して、そこに暮らし始めました。今はマスコットとして働いています。

 

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2015-12-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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