メディアグランプリ

シェアすることは自分らしさの発見である


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:深谷百合子(ライティング・ゼミ超通信コース)
 
 
フェイスブックを始めてから、もうすぐ3年になる。それまでSNSには全く興味が無かったのだが、当時お世話になっていたメンターから、「これからの時代、自分のことを発信することはやっておいた方が良いよ」と勧められたのがきっかけで始めたのだ。そして、個人事業主となった私にとっては、SNSは今や欠かせないツールとなった。
 
SNSには情報の「シェア」という役割があるのだけれど、私はこれまで他の人が書いた記事のシェアをあまりしてこなかった。自分のことを発信することだけに意識が向いていて、「あ、いい記事だな」と思っても、「他の人にも伝えよう」という気持ちがなかったし、もっと正直に言うと「これをシェアしたら、自分が損するんじゃないか」みたいな損得勘定もあった。
 
加えて、所属するコミュニティ内で仲間の商品やサービスに関する記事をシェアして応援する時も、それと同じような商品やサービスを提供している別の友人が私のシェアを見たら、どう思うだろうか? と思うと、なかなか積極的にはシェアできない自分がいた。
 
そんな私でも、「これはシェアしたい!」と思って、誰に頼まれたわけでもなく自発的にシェアしたことが何度かあった。最初にシェアしたのは、同じライティングゼミを受けていた方の記事で、その方とは面識もなく、フェイスブックでも繋がりは無かったのだが、ものすごく心が動いてシェアせずにはいられなかったのを今でも鮮明に覚えている。
 
だから、自分の心が動けば損得勘定も何も無しで、自発的にシェアできる自分が居るには居るのだが、そもそもシェアすることに意識が向いていないために、「シェア」と言えば「頼まれた時にすること」だった。私にとって記事のシェアとは、人のためにすることであり、「貢献」でもあった。
 
ところが、それだけじゃなかったことに最近気づいた。
 
参加していたプロジェクトの中で、仲間の記事をシェアするという取組みがあった。最初に紹介された記事をシェアしようとして私は自分の感想を書き始めたのだが、すぐに手が止まってしまい、なかなか書けなかった。その仲間の書いた記事は、過去の辛かった経験を乗り越えた喜びに溢れた素晴らしい内容だったのだが、私はどうしても自分事のようにはとらえられなくて実感が湧かず、感想を書いても、それが心の底から出てきた言葉ではないように思えた。これではその記事に書かれていることの素晴らしさを伝えられないと思った。それで、途中まで書いていた自分の感想を消して、結局その記事をシェアすることはなかった。
 
そうして、「シェアをする」という前提で色々な人の色々な記事を読んでいくと、自分の心にピンとくるものと、そうでないものがあることに気づいた。それを重ねていく内に、「あぁ私って、こういう考え方に共鳴するんだな」というのが見えてきたのだ。シェアをすることで、自分というものが見えてくる。つまり、シェアというのは人のためだけでなく、自分のためにもなるということに気づいたのだ。
 
そして、シェアをする時に、その記事のどこに自分の心が反応したのか、どうしてシェアしたいと思ったのか、そういう自分の思いを乗せてシェアをすれば、それを読んでくれた人に「この人は、こういう考えに共感する人なんだな」と私自身のことも伝わるのではないか。
 
自分が経験できることには限りがあるし、自分では気づけないことも沢山ある。自分ひとりだけで自分の思いや考えを伝えたいと思っても、おのずと限界がある。それが、誰かの記事によって「なるほど!」と気づきを得て、そこから自分の考えを広げていくことで、より多くの人へ、より多くのことを伝えることができる。シェアとは人の力を借りることでもあったのだ。そうやって共感の輪が広がっていくのだ。
 
それまでの私は受け取る方が多くて、お返しするとか循環させるということが少なかったなと気づいた。「繋いでいく」、「広げていく」という視点で見てみれば、伝えていきたいことはそこかしこに有った。
 
そして、私は実際に自分の心が動いたことをシェアしてみた。それは、友人が行っているセラピーの内容に関してなのだが、単に紹介するだけではなく、何に感動し、どうして紹介したいのか、理由を書いた。すると、そんな私の思いに共感してくれる方がいた。さらに、その方が友人にとっての初めてのお客様になってくれたのだ。双方から感謝の言葉を頂いて、私は照れくさくも嬉しかった。「分かち合う」とはこういうことなんだなと思った。
 
時々「ブログを書こうと思うけれど、ネタが思いつかなくて、なかなか書けない」という悩みを聞くけれど、そんな時は自分の心に響いた誰かの記事や体験をシェアしてみるといいかもしれない。そこに自分の感想を添えるだけで、そのまま自分らしい発信になるのだから。
 
 
 
 
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2021-06-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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