キャリアの棚卸しをすれば、君はどこへでも行ける
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:ほーりー(ライティング・ゼミ超通信コース)
「僕に3分だけ時間をください」
好きな刑事ドラマのセリフだ。
被害者がいつも「いい人だった」
エピソードで終わる。
こんな予定調和が心地よくなる
年齢になったのだろうか。
さて、今日は現在の勤務先が
3年以上の方に向けたキャリアに
関する記事だ。
冒頭のとおり、3分だけ時間をください。
企業も年度の第1四半期を終え、
ますます慌ただしくなる時期。
おかげさまで、
転職に関する記事を書いてきて、
様々な人から相談をいただく機会が増えた。
新年度の落ち着いたタイミングを迎え、自身のキャリアを
見つめ直す機会が増えてきたのだろうか。
伺う悩みは、
何となく今の仕事を続けていいか不安だ。
動き出したいけど何をしたらいいのかわからない。
今の職場に不満はないが5年先、10年先が想像できない。
といった漠然とした不安である。
多少の不安や悩みを持つだけでは、大きな問題はない。
ただそこに現職でのネガティブな出来事や家庭、プライベートの
イベントなどが重なるとメンタルの脆さが露呈することがある。
反射的に退職を申し出てしまうなど大事なタイミングで正しい判断が
できなくなってしまう。
「転職は慎重に」
年齢を重ねるほど、真理である。
中途採用面接に300社以上不採用になりながら、いずれも未経験の職種の転職を
2回も経験して伝えたいことがある。
新しい職場にチャレンジする。
そこに至るまでの漠然とした不安に立ち向かう、
そんな方法をひとつ紹介したい。
それはキャリアの棚卸しをするということ。
今までの自分を振り返ることだ。
方法はふたつ。
①職務経歴書を書く
「えっ、別に転職活動は考えてないよ」
そんな反論が聞こえてきそうだ。
はい、でも書いてほしい。
自分が今まで積み重ねてきたこと、
経歴をちゃんと言語化して振り返ってみる。
ここに発見がある。
意外とまじめにコツコツとやってきた自分に気づくでしょう。
筆者自身も営業職の期間が長く、細かい実績を書き出すと
少しずつ自信が湧いてくる感覚を覚えた。
それと同時に、「こんな実績を今の職場で作りたい」
「こんな仕事を本当はしたいんじゃないか」
といったポジティブな気持ちをもたらしてくれる。
職場でネガティブな出来事に遭遇したとき。
筆者の場合、部分を全体視して捉えてしまうこと
があった。
報告書の書き方について厳しく注意されただけなのに、
自分は営業スキルがないと思い込むといった具合だ。
これは職場の人間関係が思わしくないケースにも
よくあてはまる現象だろう。
そんなときに自分のスキルや経歴をちゃんと言語化しておくと、
前向きな気持ちを取り戻すことができる。
今の職場に固執して、狭い視野で悩むことはなくなる。
ぜひ1年に数回は更新する習慣を
持つことをおすすめする。
そう、キャリアの棚卸しは
メンタルの安定をもたらす。
具体的な転職活動まではしなくても、振り返りをしておくだけで
しかるべきタイミングで行動が起こせるようになるのだ。
②ペンと紙を持って街へ出る
そうはいってもいきなり職務経歴書を書き出すのは、
抵抗があるという方もいるだろう。
そこでもっとシンプルな方法を提案する。
紙とペンをもって、カフェにいく。
それだけだ。
強制的にメモだけに集中する環境をつくろう。
スマホなどの誘惑も断ち切ること。
そこで以下の内容を、雑巾を絞りきるように書き出してほしい。
たとえば、
・いまの職場のいいところ
・もし転職したら、どんな仕事をしたいか
・5年後、10年後の自分はどうなっているか
短い時間で一気に書ききることがポイントだ。
脳をフル回転させて書き出す。
自分の心の奥底を言葉にしてほしい。
ここまで強調する理由は、ほとんどの人がここを言語化
することなく漫然と時間を過ごしているからだ。
そのため、自分の行動の軸が持てないし、
正しいタイミングでの判断ができないのだ。
そしてやってきた漠然とした
不安に耐えられずに、
高額な怪しい情報商材を購入する
といった残念な結果をたどることもある。
本屋にいくと、偉人や著名人の
名言集などが溢れている。
過去の実績を出した人の言葉に
あやかって安心したい気持ちはよくわかる。
でも本当に苦しいときに、背中を
押してくれるのは、自分が捻りだした言葉だ。
頭の中で思っているだけだと、
立ち消えになる。
必ず文字に書いてアウトプットしてほしい。
すぐに行動を起こさなくても、
自分自身と向き合う
時間を作り言語化しておくこと。
自分で言葉にして書き出したことが
必ず然るべきタイミングで
あなたの背中を押してくれるから。
***
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