茨城県人として呼びかけてみたい!
記事:いんこさま(ライティング・ゼミ)
なぜ、茨城県は魅力度ランキング最下位なのか?
生まれも育ちも茨城の私は、
なぜ茨城は評価が低いの?
なぜ他の県との差は五十歩百歩だろうにと思うのだが、どうして遊びにきてくれないの?
というガッカリと切ない気持ちでいっぱいなのである。
いや〜、残念でなりません。毎月田舎に帰省して、あちらこちらと観光しているのに、なぜ私の田舎はもっとみんなが来てくれない、振り向いてくれないのか……。
茨城県が魅力度ランキング最下位の理由を私なりに考えてみた。
有名な政治家、スポーツ選手、芸能人がいない?
私が知ってるいるのは、政治家だと梶山静六。芸能人だと渡辺徹に松居直美に永作博美に石井竜也。最近だと三浦春馬に栗山千明に鈴木奈々。すこし弾けているのは渡辺直美。ソコソコ有名だけど、茨城を前面にだしたり誇りを持って紹介することはまずない。それは茨城が決してメジャーではなく田舎っぽいという認識をマイナスに捉えているからに他ならない。茨城の海と山、大地の恵みに茨城の仲間が私を作ったと豪語する人間は私しかいないのか……。
美味しい名産品が思い浮かばない?
皆、茨城と言えば真っ先に納豆を思い浮かべる。確かに納豆は美味い。給食にもでていたが、一番目に思いつくのはそれなのかといつも残念に思う。乾燥芋にけんちんそばにあんこうに奥久慈のシャモにチーズケーキ、梨も栗もメロンも本当に美味しい。世界に名を轟かせているフクロウマークのネストビールはみんなに飲んでもらいたい。どれをとっても、茨城では見かけるが、首都圏ではあまり見たことがない。
茨城県人よ! 日本いや世界は広い。もう少し欲張って宣伝活動をしようじゃありませんか。
茨城という文字が読めない?
いばらきと読むのだが、いばらぎと言われてしまう。大阪に茨木市があるがこちらもいばらき。どちらにせよ、自分にとって何か大事な思い出でもない限り、人の口にちょっとのぼって、はいっおしまい……。
茨城の場所がわからない?
南東北なのか、ギリギリ関東なのかわからない。小学生の時に犬が横を向いた形をしていると先生に言われたが、それ以降この年になるまで誰かにそれを言われたことが皆無である。
場所を聞かれると、そういえばここらへん辺りが茨城かくらいの認識。目的地として行くのはゴルフかキャンプ、袋田の滝、大洗水族館や海水浴場。日本一なら牛久の大仏に、キララの里の1182メートルのワクワクスライダー(すべり台)……。
また、茨城に新幹線の通過駅はない。
東北新幹線で上野から仙台までは1時間半。
スーパーひたちの特急で上野から日立までは1時間半。
地理的に仙台は日立より東京から遠いのに、日立到着の時間と仙台到着の時間は同じである。
茨城県人は、それでも文句を言わない。まあ、イガっぺ(いいでしょ)、しゃーんめ(しょうがない)と思っている。
有名な観光地や城や古跡がない?
筑波山、水戸のご老公がいた好文亭や梅で有名な偕楽園、あとはひたち海浜公園くらいしか有名どころが思い浮かばない。なにかあったかもしれないが、パッと思い浮かばないということはその位の名所でしかない。
実は、渓谷や滝はいっぱいあるのだがよほど好きでないと滝を見に行こうなんて気は起こらない。私は父を誘い、おにぎりもって滝を見にいくのが好きだが、どうやらその場所は観光地として認識されることはない。周りに駐車場もテキ屋もない。ゆっくりできるカフェもない。これは立寄り場所でしかないので観光地扱いされないということか?
それに有名な宿やホテルがない。国民宿舎で有名な鵜の岬以外に聞いたことがない。遊びにきてくれても泊まる場所がなければ長居する計画がたてられない。
泊まる場所が素敵なところならまた行きたくなるが、そうでなければリピートしてもらえる可能性はゼロに近い。
茨城県は、宣伝活動に力を入れていない?
テレビで雑誌で、ほとんど茨城特集を見たことがない。あっても、牛久の大仏だ、メロンだ、揚げまんじゅうだと県南の宣伝が多い。取材するのは茨城の中心水戸までだ。納豆からイメージされた非公認キャラクターのねばーる君は、はじめは面白かったのに今は見る影もない。
水戸より県北は、滅多に宣伝されない。確かに日立は、日立製作所の工場が近隣駅7つにすべてある。茨城は工場敷地の広さは日本一だと言われている。だからといって、宣伝するほどのことではない。かみね動物園や、日本一の高さでバンジージャンプができる竜神大吊橋、海を目下で見られるガラス張りの駅カフェくらい。
茨城県人は生活の満足度が高いので、茨城のイメージが良かろうと悪かろうとなんだかんだいう必要がないと考えているというアナリストの説明を聞いたことがある。しかし、それではあまりにも自分本意ではないか?
自分の故郷を、周りに良いと伝えることがナゼできない? 良いと思っていないのか? 茨城県人は、遊びに行くなら他の県に行くべきだとハナから諦めているのか? 他の都道府県の人にお国自慢の話をされても、それ以上の話題が思い浮かばないのかもしれない。言ったとしても、沈黙されてしまう不安に言葉がでないのかもしれない。なぜなら、皆、茨城に行ったことがないのだから。
私は自分が生まれ育った場所が好きなのだが、自分が好きなものがみんなが好きとは限らない。好きになってもらうためには、それを伝えなければならない。
もしかしたら、茨城県人が茨城を知らないのかも知れない。身の回りだけで面白いところや美味しい食べ物を茨城県に探しにいかないのかもしれない。
茨城県人の皆さん!
私は茨城県人として、自分の故郷がとても快適で素敵な場所に囲まれて仲間にもめぐまれて、幸せですと伝えたい。自分が知る茨城にぜひ連れて行きたい、紹介したい。ぜひ茨城に遊びにきて、買って、食べて、笑って過ごしましょうと、声をかけませんか?
皆さんが、外国に行くときは、あなたは日本人の代表です。
日本人をはじめて見た外国人は、あなたを日本人と知ったらあなたの行動や言葉を日本人とはこういうものだと判断します。あなたは日本人の見本なのです。
正しい行いをしたら、
「日本人ってなんて素晴らしい民族なんだ。友達になって日本のことを教えてもらおう。いつか日本に行ってみたい」となるじゃないですか。
悪い行いをしたら、「日本人は、最悪だから近寄らない方がいい。金だけはたんまり持ってるが威張りくさって気に食わない。そんな奴はカツアゲくらいして脅かしてやれ」となるじゃないですか。
これは極端な考え方かもしれません。ですが、これもひとつの市民外交なのだと思います。海外にいったらあなたが日本のイメージになるのです。
そう、それと同じで、茨城県人も、茨城の代表としてもっと魅力的でなければいけないのです。あなたは茨城の代表なんです。あなたが、いい人間なら茨城県人の株は上がります。あなたが悪い人間なら茨城県人のイメージはマイナスからはじまるのです。ただし、茨城県人はヤンキーが多いという言い方をされるのですが、正直それがい良くも悪くも人にインパクトを与えられているということは決してマイナスではないかもしれません。
茨城県人の皆さん!
世界に響く日本人の前に、日本に響く茨城県人になりましょう。
茨城の魅力度ランキングを最下位から脱する方法は、茨城をもっともっと知って伝えること以外にないのですから……。
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