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メディアグランプリ

せっかくの連休、毛玉だらけになりながら向かう先は


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:香月祐美(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
「いや、本気で行くの?」
 
ここ数年、「いつかやってみたいなぁ」と夢に描いていたことがある。
恋い焦がれていたと言っても過言ではない。
そんな思いが突如、イベントとしてFacebookに上がっていた。
連休中に、天狼院書店のおかげで行きたい場所ができたのである。天狼院書店さんありがとう。
ただ……。
どんな恋物語にも乗り越えねばならない壁があるように、私も本気度を試されているのだろうか。
せっかくのイベントなのに。
「よし、申し込もう」と意気込む前に口から出ていた言葉は、「いや、本気で行くの?」だった。
 
数日後、イベントに参加するために、京都天狼院書店の扉を開くことになるだろう。
最初は何も気にすることなんてなかったし、むしろワクワクしていた。
ちょっとスケジュールを調整しないといけないけど、何とかするぞと思っていた。
でも、イベント告知文についている京都天狼院書店の地図をクリックした時、罪の意識が生まれた。
もし、犯行予定現場……じゃなくて、京都天狼院書店が、古民家を改築したという素敵な場所でなければ、罪の意識は起きなかったかもしれない。
罪状は、趣ある京都の古民家に、毛玉まみれの格好で伺おうとしていることだ。
ギャップ萌えという言葉が一瞬頭をかすめた。
いや、違う。
その日の自分の姿と素敵な会場のギャップは、多分、よろしくない。
 
言い訳にしかならないけど、罪を作るべきか数日迷った。
迷いに迷って結局、楽しそうという魅力に負けたけど。
本当は、イベント告知文を見た瞬間から、私はすでに負けていたのかもしれない。
っていうか、もう申し込んでしまった。
天狼院書店のGWイベントの一つである「ガイドブックを創る1DAY旅行」に。
 
だって、京都で美味しいものを食べて、旅行して、思い出のガイドブックを創れるだけでなく、創り方も教えてくれるのだ。
普段からいろんな講座を開催している天狼院書店が、ガイドブックの創り方を教えてくれる。
しかも私がこの数年ずっとやりたかったことだ、楽しいに違いない。
 
旅行先のガイドブック創りの楽しさを、私は知っている。
だって、楽しそうにガイドブックを創っている人たちを、毎年のように目にしていたから。
どうしてかって?
塾で仕事をしている私。
中学生の修学旅行先が、京都なのだ。
行った先でのことは自分たちで考えるらしく、グループに分かれて計画を立てたり調べながら、オリジナルのガイドブックを創っている。
毎年、中学生たちが、「ここ行くんだ」なんて、丁寧に描いたイラスト付きのガイドブックを見せながら、嬉しそうに話してくれるのだ。
それを聞きながら毎年、そう、毎年思っていた。
 
羨ましい!
 
旅行って、行く前からすでに楽しい。
子供のころから、「あと何回寝たら旅行だ」なんて指折り楽しみにしていたタイプの私。
事前にみんなでどこ行くか話し合ったり、調べて準備する。
それも旅行のうちだし最高だなぁと、中学生の話を聞きながら、自分にはもう二度と経験できない修学旅行に想いを馳せていた。
今でも旅行は好きだ。
だったら自分でガイドブック創ればいいじゃないってなるけど、そうじゃない。
一人旅ばかりしていると、ガイドブックなんて創らない。
あれは、一人じゃダメなのだ。
皆でわーきゃーしながら創るからこそ、楽しいのだ!
 
そんな私の目の前に現れてしまったのが、ガイドブックを創る1DAY旅行である。
ここで出会うのが運命だったとでもいうように、京都での開催もある。
しかも、いきなり観光、ではなく旅をする前に事前準備のミニ講座も開催してくれる。
中学生たちが毎年見せてくれる、あのガイドブックを私も創れるということだ。
毎年、指をくわえて見ているだけだった、あの旅のワクワクを、私も体験できるのだ。
 
ただ、問題があった。
GW期間中、すでに四国で巡礼の予定を立てていたから。
しかも、もう飛行機の変更がきかない。
京都に行くためのスケジュールは、調整したら何とかクリアできた。
更なる問題は、服だった。
四国で一日中リュックを背負って歩くので、シャツはリュックと擦れて毛玉がいっぱいになるし、新しい服で行ったとしてもすぐに同じことになる。
なんならズボンも多少毛玉になっている。
全体的に、毛玉だらけである。
 
京都に行くなら1枚服を余分に持っていけばいい、たったそれだけなんだけれど、そうはいかない。
毎日30キロほど歩くと、荷物の重さは致命的になるから、服1枚の重さが惜しい。
また別の機会にしようかとも思ったけど、イベントの案内文を見てしまったが最後だった。
頭の中が京都になった。
私も京都で旅行して、思い出のガイドブックを創りたい。
だって毎年、中学生の話を聞きながら、大人げなく羨ましいと思い続けてきたから。
 
四国の寺を参拝して煩悩を払うどころか、完全に自分の欲に負けている私。
まだまだ修行が足りないのかもしれない。
というわけで、煩悩にも毛玉にもまみれて京都に伺うことになりますが、とっても楽しみにしていますので、見かけた方、どうぞよろしくお願いします。
 
 
 
 
***
 
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2022-04-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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