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シン・ゴジラを観て、婚活のヒントを得た


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記事:Kaoru(ライティング・ゼミ)

 

「あれは子供が見ても面白くないよ。上映中に親子が席を立って帰って行ったよ」

 

と父が言っていた。お盆に帰省した時に映画「シン・ゴジラ」を父に勧めた。あまり映画を観ない娘から勧められた初めての映画。「こんなに日本語がわからない映画はない」という私の言葉からも、専門用語が飛び出すあたりに大人向けの映画と嗅ぎ付けたのか早速観に行ってくれた。とはいえ父の中では冒頭の親子が映画に抱いた期待に近いメインはゴジラとの「戦い」と「勝利」というこれまでのストーリー展開を思い描いてたそうだ。期待とは違ったものの父なりに楽しんだことも話してくれた。

 

私もあの映画のタイトルだけでは観に行くことはなかっただろう。今通っている、ライティング・ゼミの講師であるM氏の映画の記事で興味が湧いた。「庵野秀明総監督の『シン・ゴジラ』を見てマーケティングが完全に変わると怖くなった」というのが記事のタイトル。マーケティングに関する情報とM氏が記事で触れていた石原さとみさんの後ろ姿がどんな美しさか期待を胸に観に行った。

 

専門用語が多く、会話を把握するのに状況を食い入るように観るという普段にない緊張で頭が疲れた。指揮官の判断の遅さにいらついたり、太刀打ちできないシン・ゴジラがどんどん成長するのを歯止め出来ない事に、滅多に観ないジャンルというのもあって久しぶりにハラハラした。

 

物語に吸い込まれているもののいつも感情移入し過ぎて映画を観たあとも1週間くらい映画の中で生きることになる私。気分が落ち込むと予想されるものは最初から観ない選択をするが、たまに想定外のストーリー展開でネガティブな感情に触れてしまうと大きなスクリーンも手伝って心理的影響を受けてしまう。お金と時間費やして、結果、気分が落ちてブルーになるという苦い経験が何度かあった。そんな不条理な事態から身を守るために、時々映画と自分を切り離そうと状況を客観視する術「ツッコミを入れる」ことををいつの間にか身に付けていた。

 

自我を保つようにこれは作りものであるというところを見つけるのだ。例えば一番簡単なのが美形な俳優さん達が設定シーンにはふさわしくないという見方。長谷川博己さんと久しぶりに観る竹内豊さんのイケメンぶりと脇役のプチイケメン。さらに石原さとみさんが登場するあたりで目も保養しつつ、こんな美形が政府や研究機関にいないだろうと勝手な想像でツッコミを入れる。

 

私のツッコミも間に合わない凄い勢いで破壊され続ける街。凶暴な顔つきのゴジラと切迫感を強調する効果音に、現実世界へ引き戻すため目を配った俳優陣の「美」だけでは私の心を休ませてくれる要素ではないことが中盤になって明らかになった。

 

シン・ゴジラを倒すため体臭が悪臭を放つほど日夜問わず根詰めて働いている長谷川博己さんは風呂も入れていないような状況。その体臭についてチームの女性に言及されるが「そうか!?」と自覚のなさそうな返事をする。彼女は思いやりのつもりでかけたこ言葉かもしれないが、研究一筋感が否めないきりっとした言葉じりにも長谷川さんには届いてない模様。そんな中、片桐はいりさんが「お疲れ様です」と労いの言葉とともにお茶を入れてくれるシーンがあった。

 

映画も中盤に差し掛かり、私たち観客にも休息の間として計算されてのシーンなのか、それとも単に戦闘中の休憩として当然のごとく設定されたものなのか。あの短いシーンで知名度のある彼女の存在は「癒し」や「休まる」というテーマをしっかりと与えてくれた。これが彼女でなかったらこんなに印象に残らなかったかもしれないし私の心にも届かなかったかもしれない。

 

お茶を出された長谷川さんは「ありがとう」と一息ついた。少し休むことも必要だということにも気がついたようで激務の中で初めて彼がほっとしたひと時だった。同時に私自身がとても癒された。映画の小休止としてもそうだが、それ以上に「ありのままの自分でいいよ」とはいりさんに労われたように感じた。切迫状態の中、ありのままの自分でただその時に必要な「安らぎのひと時」を提供してくれたことにとても癒された。「自分は自分で今できることをしていればいいのだ」と安堵の気持ちが湧いて来た。バリキャリ経験もあり、男性のようにかそれ以上に働きまくった経験のある私は、男性目線ではいりさんの役柄を女性として魅力を感じた。

この頃には「この映画におけるマーケティング」について観ようという考えをすっかり忘れて、自分の過去やら婚活に重ねて映画を観ていた。

 

出来る男性は忙しい。そんな人をゲットしたければ婚活ファッションも大事だが「ありのままの自分を受け入れること」が大切だと感じた。そうでなければ他人を受け入れることも難しいだろう。

 

就活ではリクルートスーツに身を包むというのは企業側へのマナーであったり学校の制服など団体に所属する者がその忠誠心を表す、型にはまるという表明でもあるようだ。その就活からの流れとマスコミが婚活ファッションを紹介するから、婚活もなぜか服装にしばりがある様に思い込まれ気味。もちろん、男性には着られないものを着た方が女性らしさを表現できる。

 

以前、石原さとみさんが出演されていたテレビドラマ「失恋ショコラティエ」で彼女が着ているものが一時期婚活のお手本ファッションとして代表的に扱われた。実際ある恋愛カウンセラーはそれを推奨していたし、私にも婚活していた時に勧められた。フリルのスカートやパステルカラーのフワフワニット。男性の狩猟本能を駆り立てる揺れるものを身につけるとか。それらを着たからって、パッケージと中身が違えばクレームになる。本来の自分と外見のギャップがあるほど余計に際立つ個性。パステルカラーのフワフワニットと自分の言動に違和感を私自身感じるなら相手にも通じるだろう。

 

「どう見られるか」に意識を置きすぎると自分の在り方がぶれる。身なりとして清潔感と不快さを相手に与えなければファッションも自分らしさを表現しないと婚活は負のスパイラル入りする。自分に合わない格好と言動ではパートナーとしてふさわしい相手に出会えないだろう。結婚は1対1の相性が大事だから個性を知り合うことが大事なのに。

 

婚活で頑張っているのに結果が出ないから自信がなくなると個性がいけないような気がしてそれを外側で、本来の自分に何かを付け足すようにしてカバーしようとする。どんどんと自分の在り方、「個性」から遠ざかる。

 

劇中の長谷川博己さんは決断・行動力もありとても素敵。シン・ゴジラではまた別の顔を見せる石原さとみさん。多くの女性に支持されてる理想の女性像の彼女、だからといってメイクやファッションに見とれている場合じゃない。この映画では彼女の個性はファッションとは一致しているから良いが長谷川さんに完全に頼りになる仕事仲間として見られている。このシーンでは良いが、婚活中の過去の自分と重なり、当時男友達2人の告白を思い出した。

彼らは20代から起業している。30代まではどちらも仕事バリバリの彼らは選ぶ彼女も美しかったり可愛かったり。最終的に忙しい彼らが選んだのは「落ち着く相手」だった。そこには価値観が合ったり、素の自分を見せられる要素が入っていた。キラキラのモテ服が中身と合っていればもちろんそれで良いが、個性が伝わってくる外見であった。

 

さらにいうと彼らにとって、傾向として可愛くて綺麗な子は男性に何をしてもらうことに慣れ過ぎているので毎回いろいろと用意してあげたりと大変だそう。それをモチベーションに一生頑張り続ける男性ならいいが結婚生活は長い。長い旅路、何があるかわからない。持ちつ持たれつの関係が築けられるのが旅仲間として理想的だ。何より素が出せなければお互いに疲れる。

 

仕事はある程度経験を積めば結果が出る。また幸せ・不幸せが自分の外側にあるという思い込み。それらのマインドを婚活に持ち込むと「結婚さえすれば幸せになる」という考えに。体力が男性よりもない女性なら、仕事で疲れていたらそうも思いがちにもなる。

 

切迫感と緊張状態の続く映画のシーンが東京で働く忙しい日々に重なった。

言動と自分らしさから遠ざかる世間一般の「見られ方」重視の婚活にはまることは自分を尊重しないことになる。自分への「思いやり」がないようなものだ。本来みんなそれぞれ違うたった一人の貴重な存在。

 

お茶を出す、そのシーンに見合った格好の片桐はいりさんに、頑張り過ぎなくても自立していて自分で自分を幸せに出来る女性を感じた。そこから「心から応援してくれるという」包まれるような安堵感を感じた。

 

今回この映画を観に行ったのも、好奇心からだったがいつも自分の心に素直に好きなことをしていれば、必要な出会いはやってくるものかもしれない。

 

誰かが私に映画の事を聞いていたらこう答えるだろう。「あの映画、東京で仕事も婚活も頑張って、でも少し疲れを感じてる女性は観たらいいよ。頑張った自分も癒されるし、婚活のヒントがあるかもよ」

それで観に行く好奇心があれば、その素直な心とフットワークの軽さできっとどこかでふさわしいパートナーに出会えると思う。

 

そして元来ワークアウト好きの私は、ジャージ姿の時に出会った彼とこの秋暮らし始める。
***
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2016-10-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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