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関西弁は癒しの言葉になるはずだ


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記事:山本清文(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
「その言葉、普段から使うのになぁ」
ある日、そんな思いでネット記事を見ていた。内容は、関西弁に関することだ。
タイトルは、『Z世代に「知らんけど」が流行中 関東の若者「エセ関西弁のつもりはない」』(マネーポストWeb 2022.09.26参照)
記事を読むと、関東出身の若者たちの間で、「知らんけど」は便利なネットスラングや若者言葉として使用されているとのこと。
 
自分が生まれた1980年代当時、TVで土曜のお昼と言えば『吉本新喜劇』を見ていた世代なので関西弁は親しみをもてるが、関西以外の地域ではあまり馴染みのない言葉であり、むしろ、キツイor不快に聞こえたと思う。
 
そんないいイメージがなかった時代から時が過ぎ、関西出身の多くの芸能人が全国放送のTV番組に出演しているおかげで、関西弁に対するイメージはだいぶ柔和になり、色んな言葉、例えば「なんでやねん」「ちゃうわ!」などが全国で使われているのではとついこの間まで思っていた。
 
ところが、「知らんけど」は若者言葉で最近流行っている……。
「なんでやねん」
とツッコミを入れたくなるのは自分だけではないはず。
そんな思いを巡らせていると、ふとこんなことが頭をよぎった。
 
「知らんけど」はどんな時に使っていたかな……。
 
「AはBだと思う。知らんけど」
 
気の許す仲間等にこんな感じで、「こう思うけど自信はない」と少しあいまいな形でいう時に使うフレーズと理解している。
それが、最近は、自分自身の悩みを引き離すために使用してはどうかと、推奨する本も発売されており、心理学的な内容にまで踏み込まれている。
 
そんな大ごとなのかと少し上から目線で思ったりもしたが、よくよく考えると、「知らんけど」以外にも、自分を楽にさせる言葉ってあるなと。
例えば、「ま、いっか」
この言葉は、何かもやもやした時に使うと、なぜかふっとラクになる気がして、自分も悩んで答えが出ないときに、使うと落ち着きを取り戻すことが多い。
もし、不安や悩みがあるならぜひ使ってほしいなと思う。
 
もう一つ、思う言葉があって「ええねん」
某有名バンドも「ええねん」というタイトルで曲を作っていて、自分も大好きな曲だ。この言葉は自分の解釈だが、「ドンマイ!」と聞こえてくるような気がして、元気がないときはよくこの曲を聞いて、リラックスをするようにしている。
 
こんな風に考えると、他人によってきつそうに聞こえる関西弁も使いようによっては、自分自身を落ち着かせたりする効果があるように思える。
それに、心理カウンセラーの中島輝さんも以下のようにおっしゃっている。
『マイナスなことがあっても、苦境に陥っても、「そんなん、知らんがな」といいながら、自分で自分を応援していきましょう。軽快なフットワークで、どんどん前へと進んでいけばいいのです』(中島輝著 「知らんがな」の心のつくり方 P163引用)
 
そう、自分がくよくよしても前に進まないのである。
だから、「知らんけど」「ま、いいか」「ええねん」って、単調な言葉だけど、すごく奥深いし、聞いたり、自分で口にしたりすることで心の安定につながる気がするのは私だけだろうか。
そんなことはないと思う。
 
実際に、友達にある話題をするときに、確信が持てない内容を話すときに、一通り話した後に、
「知らんけど」
と伝えると、「知らんのかい!」とツッコミを受けるときがあるけど、気にせずに使っている。実際、使うと場は和やかになると感じている。
もう一つ、何か理不尽なメールが送付された場合、独り言のように「知らんがな!」とつぶやくことがある。
そうすると、なぜかイライラを吹き飛ばすような気がして、落ち着きを取り戻せるのである。ほんとに不思議……。
 
「ま、いいか」は、知り合いに教えてもらったことだが、自分の中でもやもやして悩みがあったとき、
「ま、いいか」
とつぶやくと、気を紛らわせることができるし、何だか楽になる気がする。
 
「ええねん」はどちらかというと、信頼できる仲間から言われると落ち着く。実際、「ええねん」という曲があるので、一度、聞いてほしい。励まされるなぁと実感できること間違いなし。
 
関西弁を使うことに抵抗がある方は、一度、自分で独り言のように呟いてみることをおススメする。
何遍も使ってみると、案外ものすごい効果を発揮するかも。あと、知らない関西人に気軽に使わないで! エセ関西人って言われるかも……。
 
「知らんけど」
 
 
 
 
***
 
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2023-05-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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