できる範囲でベストをつくす
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:下野祐依(ライティング・ゼミ)
「最近なんか、いきいきしていて、いい感じじゃない」
友達と映っている写真を見て、母が言った。
「そうかなぁ」
驚いたふりをしつつ、心の中でガッツポーズ。少し、嬉しくなる。
いつからかはわからないけど、私は写真を撮られることが嫌いだった。もともと自分の顔にもスタイルにも自信はなかったけど、写真に写った自分は普段、鏡で見ている自分よりも、笑顔がぎこちなく、なんだか自信がなさそうで、楽しくなさそうだった。
どうしようもなく困っていたわけではないものの、ことあるごとに写真を撮られるのがストレスだった。
ある日、写真写りをよくする方法を調べることを思いついた。もしかして、ちょっとした何かに気をつければ写真写りが改善されて、今までの心の負担が軽減するかもしれないと。グーグルで、写真写りよくするとか、写真写り悪いとか検索してみると、どうやら自分と同じように考える人は多くいるらしく、記事がいくつも見つかる。
カメラのレンズを凝視しないとか、シャッターの瞬間鼻から息を吸うとか、舌を下歯の裏に押し当てるなどなど、思った以上にたくさんポイントが紹介されているのに目から鱗だった。
今まで知らなかった情報に、へーと驚きつつ、できそうなものを早速、実践してみる。
コツをつかむと思ったよりも面白かった。それまで写真を撮られることも写真の自分を見ることも苦痛でしかなかったが、自分をよく見せる方法を知った私は写真を撮られることが前ほど嫌いじゃなくなった。
苦手なことを1つ克服した。そして、自分のことが少し、好きになれた。
別に、ものすごい成果をあげる必要はない。小さい達成感をちょっとずつ積み重ねて、自分のことを少し好きになれる瞬間が私は嬉しい。
今回、ライティングゼミへの参加を決めたのも、同じような理由からだ。
私は人が書いた文章を読むのは嫌いじゃないが、自分で文章を書くことは苦手で、しかも、あまり好きじゃない。ただ、心のどこかで文章を書ける人に対する憧れみたいなのはあって、書けない自分を変えたいと思っている。天狼院ライティングゼミの存在を知ったとき、コツを習得すれば、文章を書くことに対する苦手意識がなくなって、きっと楽しくなるだろうと思い、申し込んだ。
だが、文章を書くことは予想していたよりも難しいことに気付く。
講義を受けていたときのわくわくしていた気持ちはどこへ、いざパソコンを開いてもなにも書けず、途方に暮れて時間だけが過ぎてしまう。文章を書くテクニック的なことは教わったはずなのにうまく書けない……いや、うまく書けないというより、そもそも書き出せない。
なぜ出てこない、他の人はどうしているのだろうと、あれこれ調べてみる。
しかし、今回は他の人の文章を見ても、なかなかヒントが得られない。
なんで書けないんだろう。多くの人に共感してもらえる文章や、感心してもらえる文章を私も書きたかったのに。
考えて、考えて、タイムリミットが迫ってきてようやくはっとした。
多分、それは、完璧じゃない自分を受け入れられるかどうかという問題なんだと思う。
文章を書くってなったとたん、天狼院のブログを見ては、掲載されている文章に圧倒され、結局何も書かないまま、時間だけが過ぎてしまった。
写真映りに関しても、本当は、もっと背が高くて、ほっそりして、色白で、顔が整っていたらよかったのに、というような願望はいくらでもある。でも、急に身長が伸びるなんて不可能だし、体形が変わったり肌の色が白くなったりっていうのも、すぐには無理だって理解していたから、とりあえず、今の自分を受け入れたうえで、どうすればいいのか考えて、できることから取り組めていた。それが、よかったのかもしれない。
自分のコンプレックス、嫌な部分、出来ないことを受け入れたうえで、ベストを尽くすということはなかなかに難しい。特に他人と比べてしまうと身動きが取れず、何もできなくなってしまう。
今回のライティングゼミでの目標は「うまく書けなくても、最後まで書き続ける」ことにする。全然進まず、やめてしまいたいと諦めかける一方で、自分の力で最後まで書き切ってみたいと粘っている。わざわざ締め切りに追われてまで大変なことをしなくてもと疑問に思ってしまう一方で、このチャンスをものにしないわけにはいかないと自分の成長に期待してしまう。やっぱり自分は書いてみたいんだ。
うまく美しく書けなくても、最後まで。4か月後に自分のことが少し好きになれるようにがんばろうと思う。
*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。 *この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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