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泊りがけの旅行で必ず訪れる、ミステリーな時間


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:須田 久仁彦(ライティング・ゼミ)

私が泊りがけの旅行に行く時に、最も楽しみにしている時間がある。それはプライベートであっても、添乗員としてお客様にご同行する時であっても、必ず訪れる時間である。しかも、その時間はミステリーな雰囲気に包まれている。

もちろん、旅行中は様々な観光地を訪れ、その景色や雰囲気を体感することも楽しい。同じように、旅行先での昼食も楽しい。それでも私はこの時間を同じように、または、それ以上に楽しみにしている。それは、私にとって旅行の影の主役とも言える存在だからだ。

私が楽しみにしている時間とは、ホテルや旅館など、宿泊先で食べる朝食の時間である。

私は食べることが大好きだ。訪れた場所で、美味しい物を食べるのを楽しみに旅行をしてきた。実際に、数多くの美味しい物を食べてきた。それでも不思議なことだが、どの旅行で何を食べたか? 昼食や夕食は記憶が曖昧になることもあるが、朝食だけは心に強く残っているのである。それは、あのミステリーな雰囲気にあると私は思っている。

ミステリーとは言うものの、ホテルや旅館での朝食は、一見すると全くそれを感じさせない。朝食会場になるレストランや場所は、開放的であり、明るさや、華やかさが満ち溢れている所が多い。しかし、騙されてはいけない。このような場所だからこそ、ミステリーが巧みに隠されているのだ。

朝食の内容は、ご飯を中心とした和定食、パンを中心とした洋定食などの他、自分で好きな物を好きなだけ食べられるビュッフェ・スタイルも多い。そして、定食であれば料理が運ばれてきたとき、ビュッフェであれば自分で料理をとり、席についたところに一つ目のミステリーがある。

それは普段、生活の中で食べる朝食の量よりも圧倒的に多いことである。しかも、その量を食べられてしまうことである。

私が普段の生活で食べる朝食は、トーストにサラダやフルーツ、コーヒーなど簡単なものだ。ギリギリまで寝ていたい気持ちと、出勤時間との兼ね合いを計りながら、簡単に済ませてしまっている。休日は時間に余裕はあるものの、寝起きにそこまで食べようという気も起こらない。

それが不思議なことに、旅行中は別なのである。定食であれば和洋どちらも、見た目も美しい様々なおかずが添えられている。しかも、それは普段なら絶対に朝からは食べない量だ。

ビュッフェになると、さらにタチが悪い。美味しそうな料理が、所狭しと並べられているのだ。どんな料理か試してみたいという気持ちから、少しづつお皿にとってみる。そして気がつけば、いつもより多い量の朝食が目の前に現れているのだ。

寝起きだし、朝からそこまで食べられないかな……といつも思う。しかし、いつの間にか完食しているのだ。不思議なことに、今まで食べ残したことはない。これには、二つ目のミステリーも絡んでくる。

出される料理が、どれも美味しく感じてしまうことだ。

普段とは異なる環境や、明るく華やかな雰囲気が、料理の味を美味しくしているのは間違いない。しかし、それだけが理由ではない。本当に美味しいからだ。

最近は朝食ブームが起こったこともあり、多くのホテルや旅館でも朝食に力を入れている。地元の特産品を活かし、趣向を凝らしたお料理を出しているのだ。また、ビュッフェでは、オムレツのような卵料理などを、料理人がその場で作ってくれるライヴキッチンも増えている。そして、出来立てはやはり美味しいのだ。

そうとは言え、普段なら朝からここまで料理を美味しく感じながら、食事をすることはない。

三つ目のミステリーは、普段よりも、時間がゆっくりと感じることだ。

もちろん食べる量が多いから、朝食の時間は普段よりも長くなる。しかし、旅行での朝食は時間に余裕がある事が多いせいか、心にも大きな余裕ができる。そのせいもあるのだろうが、時間がゆっくりと感じるのだ。いつもより時間をかけて味わい、最後にコーヒーをゆっくり味わったと思っても、時計を見ると思ったほど時間が経っていないのだ。

以前は何となく感じていた、これらのミステリーだが、私がトラベルプランナーとして、添乗員として、旅行を提供する側に回ってみると、実感を伴って理由が分かるようになった。

非日常の世界を大いに楽しむのが旅行だ。そして、ホテルや旅館での朝食は、普段の日常からは大きくかけ離れた非日常を体験できるからだ。この体験は、まさに旅行に来ていることを大きく実感させてくれるのだ。

普段なら、朝から量を多く食べることもない。趣向を凝らした料理を食べることもない。時間をゆっくりと感じることもない。そして、何より大勢の人たちの、明るく楽しみに満ち溢れた、華やかな雰囲気を感じることもない。

そんな非日常の世界を一気に感じさせてくれるこの体験こそ、旅行の醍醐味なのだ。

私自身、トラベルプランナーとしてお客様には普段の生活では体験できない、非日常の世界をより楽しんで頂くためにプランニングを日々行っている。だからこそ、これだけの非日常が味わえる体験は、旅行の影の主役だと実感できるのだ。

これからもこのホテルや旅館での朝食の時間は大事に、楽しみにして行きたい。そして、多くの方にこの魅力を伝えて行くつもりだ。

3月に京都に訪れる予定だが、宿泊するのは朝食が評判のホテルだ。全貌がいまだに明らかにならない旅行の内容と合わせて、今から楽しみで仕方がない。

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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2017-02-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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