思いついたのは、何故だか空港だった
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:中澤一志(ライティング・ゼミ日曜コース)
何を書けばいいんだろう?
何を書けば面白くなるんだろう?
そう考えたときに頭の中にぱっと思いついたのは、何故だか空港だった。
その時思いついた光景は、飛行機を待っている間、空港のベンチに座っていると目にするような光景。色んな人たちが自分の目の前を忙しく行きかっているような光景だ。確かにこのような光景を目にする飛行機を待っている時の時間が私は好きだ。普通、待ち時間というのは時間を持て余してしまい退屈なものだが、空港での待ち時間は何故か違う。これから飛行機に乗るということでテンションが上がっているのもあるが、ただ単純にこの目の前を通り過ぎる人たちを眺めている時間が結構楽しいのだ。
それが何故かと聞かれると、そんなに深い理由はない。ただ、そこを通りゆく人たちをぼけっと見ているのが、色々想像力をかきたてられて楽しいのだ。
例えば、こんな感じである。目の前にお子さんを連れたファミリーがいる。皆でハワイにでも行くのだろうか。お父さん、お母さんはもうすでに麦わら帽子に、胸にはサングラス、すでにビーチにいるかのようないでたちである。子供たちも喜びを抑えきれず、大きな声ではしゃいでいる。と見ているだけで幸せな気分になる光景である。本当は旅行に行くのでもなく、全く違うのかもしれないが。その一方でその傍らでは、仕事熱心なビジネスマン。スーツを来て、飛行機に乗る直前まで大きな声で電話で話をしていたり、パソコンで資料を必死になって作ったりしている。本当にお仕事お疲れ様という感じである。この180度全く異なる人たちが混在しているのが空港だし、それをゆっくり遠くから眺めることができるのが、空港での待ち時間だ。色んな人たちが人ぞれぞれ、せわしなく動いているのを遠くから眺めているのが、なんだか楽しい。
そして、様々な国の服装をみるのも楽しい。頭にターバンを巻いている人がいたり、サリーというのだろうか、美しい民族衣装を着ている女性たちがいたり。この人たちは、どこから来たのだろうか、そして、何のために日本に来て、またこれからどこに向かうのだろうかとなどなど、いろいろ想像をかきたてられてしまう。普段は考えることのない、見知らぬ国の見知らぬ人たちのことを思うだけで、あたかも自分もその国へ行ってしまったような、そんな不思議な気分になってしまう。
100人いれば、100通りのストーリーがある。それ正に体感できるのが空港だ。そこにいると凝縮された世界を目の前にしている感じがして、楽しい。
そんなことを考えているうちに、これと同じような感覚を今、味わっていると気づいた。
今、私は天狼院のライティングゼミに参加していて、ライティングの勉強をしている。そこでは課題を毎週提出する必要があり、これが非常に大変ではあるのだが、一方で、一緒に参加している皆さんが毎週提出される文章を読むことができる。この皆さんの文章が本当に多岐にわたっていて、面白い。なるほど! とその着地に驚かされたり、こんな風に人は考えているのかと思わされたり。人それぞれ、面白いと思うことは本当に違うんだと改めてわかるし、どうしてこんなに面白く伝えることができるんだろうと考えらせられたりもする。自分ではこんな視点で書けないなと思わされる文章に出会え、あたかも異なる人生を追体験させてくれる。まさに飛行機に乗ってどこか遠くへ行くかのように、これまで経験したことのない遠くへ自分を連れて行ってくれているのだ。
面白いコンテンツとは、このように今まで知らないところへ一気に連れて行ってくれるような文章、そして飛び立った後、最後に着地がピタッと決まるような文章なんだと思う。一方で私の文章はとてもまだどこか遠くへ連れていけるような面白い文章ではないと自分でも思う。日ごろこのように文章を書くことをしてこなかったし、書くことを学んだことがあるかと聞かれれば、学校の授業で作文を書いたくらいである。正直に言って、その授業もいやいや苦手な作文を書かされているという風にしか思っていなかった。それに、話すのも苦手。話を膨らませて人を引き付ける面白い話をすることができる人をみると本当に羨ましい。自分もあんな風に面白おかしく話ができれば、人生が違ったものになるんだろうなといつも思っていた。
こんな自分だが、やっぱり上手く書けるようになりたい。その思いはずっと持っていた。そして、今回、幸運にも天狼院の人生を変えるライティングゼミに出会うことができた。これはまさに空港にたどり着いて、チェックインしたという感じだ。変わるためのスタートラインには立った。
そうは言っても、普段仕事の書類や報告書ぐらいしか文章を書かない自分にとって、毎週書き続けるということは、まず何をかけばいいのかというところから、つまづいてしまう。そしてどうにか絞り出して内容を決めた後で話を組み立ててみても、どうも面白くない。やっぱり、道のりは果てしなく遠い。
でも、自分も面白い文章を書けるようになりたい。うまく飛び立って、きれいな着地をする文章を書いてみたい。それは、自分が面白いと思ったことを人にうまく伝えたいと思うから。そうなればまさに人生が変わるんじゃないかと思うから。そのために、書き続けたいと今、思っている。
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